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#75 【ラーメンダイエット】8日間食べ続け、12杯目で走馬灯*


これは、ラーメンレポではない。

ただ単に、8日間でラーメンを12杯食べたらココロとカラダがどう変化したのかについて、自分で考察しただけの記事。

いや…もしかするとこれが…

人生初の拉麺譚ラメンタリーなのかもしれない。


レコーディングダイエットの賜物

ラーメンは月に一度まで

これぞ究極の一人SMプレイ


という鉄の掟をここ3年ぐらい守ってきた。

いや、目標にしていた(達成率は50%)。


なぜって。

γ-GTPがバグってたからだ。



そんな私が、うっかり食べてしまったラーメンは、以下のとおりである。

1日目夜 中華そば
2日目夜 とんこつラーメン
3日目昼 中華そば
4日目昼 とんこつラーメン
5日目昼 あごだしラーメン
   夜 中華そば
6日目昼 こってりラーメン
   夜 醤油ラーメン
7日目昼 醤油ラーメン
8日目朝 煮干しラーメン
   昼 醤油ラーメン
   夜 とんこつラーメン(自宅)

ウソみたいだろ?
これ ぜんぶ たべたんだぜ?


当たり前の話だが、昼は全て定食だ。

炒飯、唐揚げ、餃子、白米も食べている。

ともすれば、夜は飲んでいる

仲良しの先輩ができたのだ。毎日一緒だった。ビジネス上でこういうことが起きると、とても嬉しい。

財布の中で揉みくちゃにされたレシートを捨てる際に「」の文字を数えたら、50杯を超えていた。

先輩に至っては、80杯超だ。さすが先輩。

私はビール狂でもあったのだ。これではアル中の父親に対する心理的葛藤が、急に薄っぺらいものに感じてしまう。多分また、γ-GTPもバグった。


noterのみなさーん。
おつかれ生です。

プシュゥゥウウ


もちろん、飲み放題である。

そうじゃない店で飲むと、ビールだけで一体何人のターバン野口とお別れするかわからない。


こんなことなら「怒涛の8日間。ビール50杯以上飲んだ話」でも良かったのかもしれない。

でも、そんな人は世の中に五万といるし、私も人生初体験の量ではない。

それなら「朝6時。植え込みにクソ苦いウニ色の液体を放出。ファジーネーブルなんて飲んだっけ?と思ったら胆汁だった話」の方がきっと面白いはずだ。




とにかく私は、

自覚なき生粋のラーメンバカだったのか。

正直に申し上げると、天一あたりから負けそうになったのは確かだ。

でも、私は負けなかった。

INFJは繊細だが、最後までやり通す信念がある。


おって、特筆すべきは、朝ラーメン。

過去に、夜通し飲んで、明け方にとんこつラーメンを食べたことはあった。

しかし、シラフでわざわざ朝6時半から並んでまでラーメンを食べたのは初めてだ。


今まで知る由もなかったが、

朝ラーメンは、ナシ寄りのアリである。

煮干しラーメン。

店内には、臭みがないタイプの、でもしっかりと煮干しの香りが充満している。

スープはねずみ色で、ドロドロというかザラザラ。麺は中太麺。冷める前に一気に食わねば。

カラダにピース。

ちなみに、普段はベッドから起き上がったその足でキッチンに行き、マルチビタミンと水のみを摂取している。


映画「トータルリコール」でお馴染み、
アーノルドシュワル…………





ツェネェゴォゥ(きんに君)

もビックリの、超近代的な人間である。


体重・見た目・精神力

まずは、体重である。

ラーメン摂取前 59.9kg
9日後の朝   60.4kg
増加体重      0.5kg

少ないと思ったら大間違い
ラード500gと思えば
落とすのに2ヶ月はかかる


体重に反比例し、財布は軽くなった。

100gあたり3,000円の放出である。

シャトーブリアンと比べても遜色ない。


今回の食べ方は、以下のとおり。

全て並盛り、替え玉ナシ。

固さは、バリカタ。
ときどき、ハリガネ。
メニューにあれば、粉落とし。

まいど申し訳ないが、
スープは1/3ほど残してしまう。

本当は一滴残さず飲みたい。

しかし、やむを得ないのだ。

次のラーメンに出会うため。

そして、

私のコンディションの問題なのだ。

死ぬまで食べるために、残すのだ。

どうか許してほしい。

アーメン。



次に、体型である。

ここが一番ナミダナミダ南無阿弥陀である。

非常に感覚的な話だが、明らかにお腹が出っぱった。そして、少しだけ硬くなった。

お気に入りのパターンオーダースーツの腰回りが指一本分キツくなり、お腹が乗っかった感じが否めない。

鏡で見たときのブヨブヨ感。

胸も少しだけ、大きくなった。

ラーメンは、バストアップが期待できる。

???


その他の変化は、以下のとおり。

・おでこにニキビ3つ
・顔全体が脂っぽい
・目元はカサカサ
・なんか老けた
・カラダが重たい
・目覚めがダルい
・階段で息が上がる
・上半身からオジサンの香り
・汗から酢コショウの香り
・屁からラーメンの香り
・便からアブラの香り

【新発売】消臭力〜ラーメン屋の香り〜


私自身のイメージダウンはともかく、ラーメンに対しては敬意を払いたい。

そして、ここまできたら是が非でも毎日ラーメンが食べたくなるという中毒性。



最後は、精神的な変化だ。

アーメン。

毎食が幸せである。

ラーメンじゃないときも、次のラーメンのことを考えながらの調整は楽しい。こういうマネジメントなら中間管理職も悪くない。

エブリデイ・パーリナイである。

ジャンルは同じでも、毎回違う店のラーメンだ。

これは最高である。

無敵と書いてエクスタシーである。


きんに君だって言ってたじゃないか。

美味しいものを食べた後に一番しちゃいけないことは、食べてしまった自分を責めること。

これはマジの名言


意外なことに、もうラーメンなんて食べたくないとは一度も思わなかった。

ラーメンなんて 食べんなんて
言わないよ ゼッタイーーー!

だれがラーメン界のマッキーやねん


人を狂わす美しいラーメン。

幸福のかたまり。

中臣鎌足。
(※諸説あり。なんのや)

ラーメン屋は、サードプレイスとして喫茶店を上回るのではないか。

スタバが闘うべき本当の敵は、ラーメン屋なのではないか。


新しい問いかけである。


しちゃダメなことほどキモチイイ

背徳感こそ、精神の高まりである。

初めてだからこそ、精神がたかぶるのだ。

人生で重要なのは、良いか悪いかの2択ではない。

自分がいかに高まるか

これが最も大切だ。



だが、もう二度とやらない。

約束する。


なぜか。




体に悪いからである。

当たり前である。

当たり前と書いて、当然である。

自分の心の奥底のパンドラの箱。

そのオープンセサミ感は否めない。

もはやアフターカーニバル。


思い出せ、俺よ。


あの頃の、俺を。




* * *




遡ること10余年。


かつての私は、
「天一CoCo壱コンビニマック(仮)」
といった禁断廃人ルーティンの開発に着手。

MADなサイエンティストの自らを実験台とし、試行錯誤に半年以上費やしていた。


野菜?何それ、美味しいの?

唐揚げの横のあいつ?
それともメンマ?
ネギのこと?



その結果、どうなったか?





僕は、石になった。

は?








そう。


尿路結石だ。


芸能人がなったらニュースになるアレだ。

あの痛みは、出産に匹敵するらしい。

走馬灯って、本当なんだ。

死ぬかと思って泣いた。



でも、なんか救急車は呼びたくなかった。


夜だったから、というのは強がり。

腹痛で救急車っていうのが恥ずかしかったんだ。


先輩と後輩に両肩を預け、


ヨタヨタと歩きながら、

繁華街にほど近い小さな病院へ行った。


死にそうになりながらも、

道すがら、

おうおうニイチャン、飲んでるねぇ。
ノミー・モミー・ヌキー
どれにする?ナンデモアルヨ?

もうたつこともできないのに
さらにたてというのか


って馬鹿野郎。

おれは、シラフだ。

飲み潰れた奴じゃねぇ。

見た目で判断すんな。

あぁ、たすけて。

病院はどこだ!!

早く病院へ連れてってくれ!!!


あのとき、痛みで朦朧としながらもハッキリと覚えていることがある。





翌朝、目が覚めた。

これがシンジくん状態か…

最低だ



見知らぬ天井をボーッと見つめていたら、
女性看護師から声をかけられた。


あっ…

あのひ あのとき あのばしょで
きみにあえなかったら


そこで全てを思い出したのだ。


人生で初めて入院した俺(21)は、
人生で初めて女性の前で四つん這いにされ

*に*を*れられた。

*は自主規制になってないね


僕よりも少しだけ年上の彼女。

その瞳を見ることも話すこともできないまま、彼女がくれた花束…ではなく、坐薬プレゼントだけをその手に握りしめ、退院した。


石で医師に出会う意思。


それも、一度や二度ではない。


三度だ。



三度の飯より好きだ。

さすがに、この歳で4人目の出産は無理だ。

やれることはやった。

なぁ、かあちゃん。

もうこれ以上、優しくなんて。







なんのはなしですか。



時を戻そう。



* * *



用法・用量を守って

ラーメン屋さんは一切悪くない。

問題は私にある。

その食べ方に問題がある。

しかもダイエット中である。

無論、ダイエットをやめたわけではない。

断じて自暴自棄ではない。

ストレスに負けたわけでもない。

INFJは自分に厳しいのだ。


ただ…



物事には限度がある。

今回は、ギリギリ、アウトである。

B’zの稲葉もさすがに「大丈夫。僕の場合はー」とは言えないだろう。

だって、ちゃんと自立した人間は、こんなにラーメンを食べない。

スマートなビジネスパーソンなら絶対に食べない。

ラーメン屋の店員でさえ、こんなにまかないを毎日連続では食べない(知らんけど)。


だから、よくない。

よくないけど、気持ちいい。

よくないことだからこそ、感じるのだ。


そうだ。それでいい。
闘いの基本は格闘だ。
武器や装備に頼ってはいけない。
さぁ、感じさせてくれ!
俺に生きる実感をくれ!!

プレイステーション。ジョン。


あぁ、たまらん。

たまらず、初代メタルギアに出てくるサイボーグ忍者グレイ・フォックスのセリフを思い出した。
ぶりぶりざえもんの声のあれだ。

とにかく、

人生で一番楽しかったのである。

それは否定できない。

興奮冷めやらんとは、これである。

ラーメンも興奮も、冷めたらマズイ。

自分に嘘はつけない。

ラーメンエクスタシーである。

オーガズムインラーメンである。

腹上死ならぬ卓上死もあるかもしれん。

変態だ。

そうだ。

私は変態である。

ラーメン狂いと言われても反論できぬ。

ラーメンは人を狂わす。

ドグラマグラーメンだ。

それほど魅力的な食べ物なのだ。

ああ、ラーメンよ。

ラーメン職人たちよ。

これからもおいしいラーメンを作ってください。

お願いします。

今回、こんなものを記事にできたのもラーメンのおかげである。

ラーメン様々である。

気付けば、連続ラーメンキャンペーン前日から今日まで、一度もnoteを更新していない。

もしかしたら、noteを辞めたのか?と私の身を案じてくれたフォロワーさんがいたのかもしれない。

もしそうなら、嬉しい。

コメントください。

noteの書き方でも散々言及されているが、やはり、インプットがないとアウトプットはできない。

私は、この8日間、ただただラーメンをインプットしていたのだ。

ついでに脂肪を溜め込んだだけなのである。

だからといって、ラーメンツアーに参加していたのではない。

世のサラリーマンと同様、ビジネスの合間で摂取しただけである。

ほんのひととき、一瞬の出来事である。

目の前の麺とスープを

自分の体内にワープさせただけ。

ラーメンの世界線が変わっただけのことよ。

しかし、

ラーメンnoteを、書くためだ。

ラーメンnoteは、生半可な気持ちでは書けない。

ラーメンnoteは、めちゃくちゃあるからな。

どうせ、数多の記事に埋もれるに決まってる。

これまで、読んでもない本の妄想を書いて、読書感想文のnoteマガジンに載せてもらったことはあるが、さすがに食べてもないラーメンのことを書いて、フード記事まとめに載せてもらうわけにはいくまい(下心の言語化INFJうそつかない)。

そんなわけで、こんなにラーメンを食べたあとの生々しい気持ちを綴れるのも、今だけである。

今しか書けないものを、今書いたのだ。

褒めて欲しい。

自分が経験したものを書けばいいというアドバイスを実直に受け入れた結果である。

経験談はビューが伸びる。

ラーメンはそのうち伸びる。

noteも書けばそのうち伸びる。

それぞれに味がある。

文章に味を出すにはそれなりに煮込む必要がある。

鬼畜の所業ではなく、破竹の修行だ。

そういうこと。

noteもラーメンも同じ。

作り手と受け手の双方があってのこと。


素晴らしいことに気づいた。

ありがとうラーメン。

そしてnote。

これからも僕は、

書き続けるために、食べ続ける。


アーメン。




いや結局これは…










めんのはなしですか?


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