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【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】アルファ米、実は忍者メシ?非常食でおなじみのご飯の正体は?

能登半島地震のような自然災害が発生した際、電気、都市ガス、水道などのライフラインが断たれることがあります。このような状況では、通常の食事や衛生的な食器の使用が困難になるため、非常時の準備が不可欠です。

非常食の中でも特に注目されているのが「アルファ米」です。これは炊きたてのごはんを急速に乾燥させたもので、生米のデンプンを消化しやすいアルファ化状態に変えてから乾燥しているため、水やお湯を加えると、炊きたてのような食感と味がよみがえります。

登山やアウトドアにも適しており、尾西のごはんが有名です。白ご飯だけでなく、エビピラフやカレー味、わかめごはんなど、多種多様な味が楽しめます。

アルファ米の原型ともいえるのが、炊いた後に水でさらし天日で乾燥させた「干し飯」または「乾飯(ほしいい)」です。これは過炊きの米を保存する古い方法で、高校の古典の教科書に登場する伊勢物語「東下り」では、干し飯の上に涙をこぼして、ふやけてしまう場面が有名です。

さらに、忍者が任務中に携帯していたことでも知られており、携帯性と保存性の高さから重宝されていました。

現代におけるアルファ米は、こうした干し飯の技術を受け継ぎながら、さらに進化した形ともいえるでしょう。自宅に常備されている方も多いと思いますが、古代からの知恵を活かし、食の備えを持つことの重要性を改めて認識させてくれます。

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