黄昏の空を走る #豆島圭さんカバー
▼豆島圭さんの以下作品をカバーさせていただきました!まずは素敵なこちらの作品からお読みください!
走らないで。
まだ、いいです。
心の中でお願いしてるのに、走りだした。
そのときの僕は、幼稚園の青い制服を着ている。
スーパーに着いた途端、首輪を外された犬かのように、お菓子売り場へ走って行った。
遠くから妹を抱っこしているお母さんの「走らないで!」という怒鳴り声が聞こえる。
僕はお母さんを見失った。
お母さんが見つからないスーパーは全然知らない怖い世界に思えた。
走る、走