記事一覧
歪められた日本人の自画像
日本人が戦後自分たちの自画像を書き換えて以前の姿かたちを否定し、「そもそも自分たちはどのような人間?」というより「私たちはこうあるべきだ」という考え方に傾倒し、世界有数の先進国として成功した歴史があります。しかし、最近の「歴史問題」や「皇室問題」などの議論を通じて、自分自身の成り立ちを考えるたびに、「ぼんやりとした」印象や「あいまいな日本」という認識が頭をもたげ議論が煮詰まらずにこれまで問題を先送
もっとみる自分の価値観が壊れれる瞬間
ある本を読んだ時から今までの認識がすべて変わってしまいました。
その、ある本とは、中西輝政先生の著書「日本人としてこれだけは知っておきたいこと」という。その異彩を放つタイトルに心引かれ、私はその本を手に取った。まだ中西先生のことも知らず、その風貌すら浮かび上がっていなかった。しかし、17年前の蒼白な夏の夜、八重洲口のキオスクのラックにあったその新書が私に与えた衝撃は、悲しみに満ち、そして少し戸惑