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昔懐かしい物との暮らし

機内持ち込みが可能な小さなトランク一つで帰国をして2カ月。
コロナ禍や社会情勢により、フライトの数や出発する空港も限られていたので、飛行機に乗るまでに一泊をして長距離移動。ロングフライトを経て、入国手続きを済ませ一泊。翌日は、丸一日移動して諸々の手続きをして故郷へ。

とても小さい子との、ふたり旅。そんな事もあって、最小限の荷物で帰国した。他の荷物は、夫が配送の手続きをする予定だったのだが、忙しいようで未だに荷物は届かない。

昔、よく夕暮れに散歩していた。
黄金色に染まる時。

手荷物用の小型トランク一つで、親子の生活に必要なすべての物が入るはずもなく、故郷に残してあった昔の懐かしい物たちが活躍している。

昔好きで手元に集めた物は、今見つめ直しても、どこか惹かれる所がある。そして、使っていて嬉しい。

世界を転々と暮らしていた頃は、都度変わる環境や社会で、最低限必要なもの以外持って移動しなかった。移動に荷物は厄介なので、ほんの一握りのもの。お守りのような物。それは、移動する場所や私の気分で変わる。

とある場所で出会った、台湾から来た女の人の言葉が今も心に残っている。
「欲しいものは、世界のどこに居ても、いつでも帰れる家。」

続く移動で、一緒に住むことは叶わなかった、昔のお気に入りの物たち。
こうして残していてくれて、ありがとう。

それでは、また。
ふわりと、どこかでお会いしましょう。


いろんな日があるけれど、訪れる人の心にふわっとそよ風を吹かせられるといいなと書いています。いいね!はもちろん、コメントを頂けるととても嬉しいです!励みになります。