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虐待の無い世界へ②

皆さんお疲れ様です。
ABBです。
前回と今回の記事では福祉分野でのキャリア10年、今年中に福祉起業を目論む山形県在住の私が「虐待」をテーマに記事を書きます。

前回は私が受けた教師からの暴力、虐待とは何なのか、虐待の発生件数などについて触れました。
まだご覧になっていない方は是非下記をお読みになってから本記事をご覧頂けますと幸いですし、この記事を更に楽しく読んでいただけると思います。


よし今からどうやったら虐待の無い学校、施設になるかを考えて行きます。


①風通しの良い柔軟な人事を
前提として人間は悪い意味で慣れてしまう生き物である。
職員が毎日新入社員のようにワクワクとドキドキと緊張を兼ね備えた4月1日の朝のような気分でいられたならきっと虐待は起こらない。

例えば、10年間同じ職場で同じ同僚と同じ利用者を支援、介護し続ける。
このような状況になってしまうと、例え職員が元が根が良い人間であったとしても、ちょっとの気の緩みがモラルハザードに繋がり、それに慣れてしまい、普通に考えたらありえないような状況が普通となり、またそれが見過ごされやがて虐待へと繋がっていく。

職場を虐待の温床とさせない為には、人材は定期的に配置転換を行い新鮮さと相互監視(言い方悪いな笑)の環境を常に作り続けていく必要がある。

学校や大病院、多くの大きい組織であると年度を区切った人事異動が一般的だと思うけど、そんな必要は全く無い。
そこはもっと柔軟に行うべき。

福祉の仕事は人と人の仕事。
職員と利用者。
職員と保護者。
いくら施設側が同じ理念で同じ対応を心掛けたとしても、やはり人と人なので相性はある。

そして職員と職員(職場内の人間関係)という側面もある。
「○○さんと一緒に仕事したくない!」
「少なくとも次の3月末までは一緒にいなければならないし、もしかすると来年度以降も一緒かもしれない!」

前提としてはこうならないようにマネジメントするのが大事なのですが、現実としては起こり得ることで、離職の要因にもなってしまいます。
改善の見込み無いのであれば年度終わりを待たずに11月22日(良い夫婦の日)とかなんの関係も無い日に配置転換を行うのは全然有りだと思います。

そういう意味では1法人1施設の運営だとちょっと厳しいです。
福祉施設の運営には高い倫理感と行動規範が必要ですが1つの施設しかない場合はそれを継続していくための特別な工夫が必要になると思います。
人は慣れてしまう生き物ですから。

ですので私は車通勤圏に3つ程度は施設を構えたいと思っています。

②虐待を働いた職員への解雇規制の撤廃
前の記事では虐待の基準が難しいと書きました。
でも明らかに「無抵抗な利用者を殴った」とか「利用者の金を盗んだ」とか
もうどう考えてもアウトな職員は即刻即日解雇にすべきなんです。
そいつはもはや犯罪者なので労働者の権利とか不要です。
でも日本て労働者(特に正社員を)クビにするのってめちゃくちゃ大変な国なんです。
良くも悪くも日本の労働者の権利は労働基準法で手厚く守られています。

試しに「虐待 職員 辞めさせたい」でググってみました。
上から検索結果を見ていくと。

弁護士法人のブログ。
弁護士法人のブログ。
yahoo知恵袋。

ふむふむ。(あれ…大本営の厚生労働省の見解が見たいのに中々出てこないな…。)

福祉施設のブログ。
教育系コンテンツのHP。

厚生労働省 (お、出た!どれどれ)

「障害者福祉施設等における 障害者虐待の防止と対応の手引き」(72P)https://www.mhlw.go.jp/content/001121499.pdf

またお前か!もうええて!!

※詳しく知りたい方は前の記事「虐待の無い世界へ①」をご覧ください。

しかも「虐待した職員や役職者への処分」という項目はあるんですが、解雇については記述が無く、責任は組織として相応に受けてもらうからな!!
的なことが書いてあります。

まぁ施設内でそういうことが起こったならば責任は間違い無く施設にあります。
でもそうならない為にヤバい職員は早急に排除したいんです。
その仕組みを作って明示して下さい…労働基準監督署も同じ厚生労働省管轄やろて…。。

企業が人をクビにする為には本当に様々な条件が必要になります。
多くのステップを踏む必要があるので本当に手間がかかるんです。
最悪訴訟に発展するパターンもあり、そうなると年単位で対応しなければならない業務が増えます。(ただでさえ忙しいのに)

虐待を無くすために施設と厚労省でスピード感を持って誰が見ても明らかな虐待を行った人間を即日出勤停止にしてスムーズに解雇できる仕組みを求めます。


東洋最大のスラム
フィリピンのスモーキーマウンテンの子供達①

④警察に通報する。
私はもはやこれが最強かつ正解なのかと思っています。
控え目に言ってウルトラCです。

私は世界30ヵ国以上の国を旅して色んな国の警察組織から職務質問を受けてきました。
不当に賄賂を要求されたり、通行料を請求されたり…。
日本の公安、警察組織の倫理観の高さ、優秀さは心から肌で感じています。

もしあなたが、虐待を受けた生徒であったり、虐待を受けた施設利用者、その家族であるならば遠慮なく警察に通報してしまって良いと思います。
というかしよう。
積極的に。
彼らは通報を受ければ学校だろうが福祉施設だろうが聖域は無く、必ず駆けつけて現場で証拠を押さえてくれます。

前回の記事では私が高校教師からぶん殴られて髪の毛を引きちぎられた話をしましたが、あの時教師という全体的な権力者からの暴力に対してひれ伏すことしかできませんでした。
犯罪に対して対抗する手段と思考を持ち合わせていませんでした。
なぜなら当時私はまだ子供だったからです。

もしあの時通報をしていたならば、目撃者は40人もいますし、あの教師は現行犯逮捕され、刑事責任を負うことになったでしょう。
損害賠償請求もできたと思います。
体罰は絶対的に悪です。
その後の犠牲者も減らすことができたかもしれません。

今頃あの教師が年金生活で悠々自適に生活していると想像するとイライラしてきます笑

スモーキーマウンテンの子供達②

最後に
子供達にとって、福祉施設を利用する方にとって、学校や施設は人生の全てとは言わずともとても大きなウェイトを占めます。
特に子供達はまだ視野が狭く、「その学校生活の終わり=人生の終わり」と捉えてしまう傾向にあります。
我々大人は高い倫理観を持ち、暴力には毅然とした態度でNO!を示し、子供達が安心して成長できる環境、社会を作っていかなければなりません。

それではまた。






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