ichi。

気まぐれで小説『学生さんに幸あれ』 『私が私になる前に』を執筆中…

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気まぐれで小説『学生さんに幸あれ』 『私が私になる前に』を執筆中…

マガジン

  • 私が私になる前に

    『彼』を好きな『私』と、『私』を好きな『彼女』のお話。

  • 学生さんに幸あれ

    生きることを辞めずにいてくれているまだ見ぬ貴方と、 友達になりたい一心で綴る、初々しい新入学死日記。

記事一覧

スフマート

しばらく前に  私の軸を織り成す存在の一つが 忽然と姿を消した 好意を伝えていたのに  敬意に近く  その背中に答えを探していた 未だ  ブリーチーズを食べる女の笑…

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1年前
2

好まれ方も嫌われ方も分かるなら
気になる素敵な人への近づき方も
関わる度に疲弊する人の離れ方も
用途に合わせた言葉で測ればいい

ichi。
1年前
1

恋愛感情を持たれない
自分である必要がない
他所者の距離感で漸く
素直に愛を伝えられる

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1年前
1

想像の種は悩みの種

ichi。
1年前

綺麗に整えた現実味が欲しいだけ
綺麗事も愚痴も噂も聞き飽きたよ

ichi。
1年前
2

デザインされた言葉は美しいが
もっと形にならない叫びをくれ

ichi。
1年前
2

綺麗事って醜いものか?
そう思う感情の裏返し?

ichi。
1年前
1

ただ微温いだけの優しさを無碍にされ
背筋を正したい時もたまにはあります

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1年前
1

2万円でこの先世に
出回らない画集を一冊買うか
1泊2日の電車旅で個展2ヶ所と
懐かしい友の所へ会いに行くか

いつかのためじゃなくて
こういう時に使うために
貯めているお金なんだから
惜しまず使いたいな

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1年前
3

悲しみや苦しみに正面から向き合えず
乗り越える術を知らずに年を食うだけ

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1年前
2

金にならないから続けられること
金にもならないから捨てたいこと
金がないと生きていけないけれど
金で推し量る脳の働きが嫌いです

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1年前
2

守る対象が多い者への優しさからは
感謝と同等かそれ以上の警戒が増し
断る行為の負荷まで背負った結末は
心の糸が切れて抜け殻の様になって
生きる程無駄にした時間に嬲られる

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1年前
1

剥がれ落ちた装飾の代替と
欠損した身体に施す義肢が違うのは明白

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1年前
1

氾濫

夢中で積み上げた私の意思は、彼の吐く風一つで 容易に崩れてしまう様な物なのかも知れない。時々そう思う。 事の大小と、その均衡。 とうに私の背を超えるほどに高く積み…

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1年前
6

渦になる

故障気味で何度もエラーを提示する洗濯機。世話を焼いたが、到頭うんともすんとも言わない。酒も煙草もやめて貯金が楽しくなってきた途端にこれだ、一人旅を企てていたとこ…

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1年前
2

燃える花

しんとした街の古い喫茶店にある、夏の終わりのクリームソーダ。宇宙の色をしたその天辺の、赤い実ひとつ摘んで、彼は命を喰べる様に口に運び、柔く、しかし確かな重みのあ…

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1年前
7

スフマート

しばらく前に 
私の軸を織り成す存在の一つが
忽然と姿を消した

好意を伝えていたのに 
敬意に近く 
その背中に答えを探していた

未だ 
ブリーチーズを食べる女の笑みが 
脳にこびりついたままだ

あなたが本当に 
果物ナイフを携えた
露出狂だったのかはさておき 

それでも私は 
言葉越しにあなたという存在に
高揚し惚れていた

孤独に嫉妬や怠惰を語る私も 
ある意味では露出狂なのかも知れず

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好まれ方も嫌われ方も分かるなら
気になる素敵な人への近づき方も
関わる度に疲弊する人の離れ方も
用途に合わせた言葉で測ればいい

恋愛感情を持たれない
自分である必要がない
他所者の距離感で漸く
素直に愛を伝えられる

想像の種は悩みの種

綺麗に整えた現実味が欲しいだけ
綺麗事も愚痴も噂も聞き飽きたよ

デザインされた言葉は美しいが
もっと形にならない叫びをくれ

綺麗事って醜いものか?
そう思う感情の裏返し?

ただ微温いだけの優しさを無碍にされ
背筋を正したい時もたまにはあります

2万円でこの先世に
出回らない画集を一冊買うか
1泊2日の電車旅で個展2ヶ所と
懐かしい友の所へ会いに行くか

いつかのためじゃなくて
こういう時に使うために
貯めているお金なんだから
惜しまず使いたいな

悲しみや苦しみに正面から向き合えず
乗り越える術を知らずに年を食うだけ

金にならないから続けられること
金にもならないから捨てたいこと
金がないと生きていけないけれど
金で推し量る脳の働きが嫌いです

守る対象が多い者への優しさからは
感謝と同等かそれ以上の警戒が増し
断る行為の負荷まで背負った結末は
心の糸が切れて抜け殻の様になって
生きる程無駄にした時間に嬲られる

剥がれ落ちた装飾の代替と
欠損した身体に施す義肢が違うのは明白

氾濫

夢中で積み上げた私の意思は、彼の吐く風一つで
容易に崩れてしまう様な物なのかも知れない。時々そう思う。

事の大小と、その均衡。
とうに私の背を超えるほどに高く積み上げる彼。
手伝うことさえ出来ない悔しさで、
地盤そのものがひどく脆いから、
いくら大きな意志を抱えても
不安定なことに変わりはなかった。

その辺の小石にさえ価値を見出し、
沈めずどこまでも届ける彼に、
到底追いつける気がしない。

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渦になる

故障気味で何度もエラーを提示する洗濯機。世話を焼いたが、到頭うんともすんとも言わない。酒も煙草もやめて貯金が楽しくなってきた途端にこれだ、一人旅を企てていたところだったのに。中古なら少しは安く買えるだろうけれど、中古家具で揃えた築三十年超えの賃貸の狭い一部屋は、大して長く住んでいないのに何処となくセピア色をしている。まるで自分自身も使い古しの様だ。

地図アプリで調べると、コインランドリーは自転車

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燃える花

しんとした街の古い喫茶店にある、夏の終わりのクリームソーダ。宇宙の色をしたその天辺の、赤い実ひとつ摘んで、彼は命を喰べる様に口に運び、柔く、しかし確かな重みのある声で呟いた。

「僕にとってのガラスの靴は、粉々に散り触れないほど尖り、夏めく光に乱反射する度に痛い」

骨が泡になり弾けていく景色、甘く温かい乳白色の記憶。掻き混ぜ溶け合い実のない液体を一口。からんからんとドアベルが鳴り、見渡す彼女に彼

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