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【詩】ばらばら


ばらばらは意味をひらいて
からからと荒野を走る
いまある環境は所与のもの
音がはじけた 当たり前は何処へ
僕は森を抜ける

記号はスープに溶けて
ぴんと張った紐もたわむ
戯れは月に解けて
遊ぶんだ、なによりも自由に
僕はにやりと笑う

難しいことば、使ってたら
石像になっても 不機嫌なかお
千年が経ち 苔が生えても
君は不機嫌な人生を刻む

過ちは水泡 
無い方がいいものを想う人よ
重力は ひとがつくったものだよ
物憂さを晴らせ、この世で
遊ぶんだ、なによりも自由に



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