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偉大なる初発…狂った王様の命令を振り返る?

懐かしのRPGを再び

今回も誰得記事、現在の家庭用ロールプレイングゲーム(RPG)の発展に大きく影響したあのウィザードリィシリーズの1作目「狂王の訓練場」(Wizardry #1 - Proving Grounds of the Mad Overlord)を取り上げます。

私がプレイしたのはファミコン版とPS版のリルガミンサーガLLYLGAMYN SAGA)です。今回は傑作とも名高いファミコン版を中心に俺得目線で語ります。

ちなみに、以前シナリオ5「災禍の中心」(Wizardry #5 - Heart of the Maelstrom)も記事にしていますので、よろしければどうぞ↓

ファミコン版の素晴らしさ

ウィザードリィはご存知かと思いますが、元々はパソコン用ゲームです。これをファミコン版への移植したのは遠藤雅伸率いるゲームスタジオです。また、BGMの作曲に羽田健太郎、登場モンスターのデザインや広告イラストに末弥純を起用しました。彼らの手によって、単調はワイヤーフレームの画面から、想像力をかき立てやすいゲームに進化したといっても過言ではないと考えます。

羽田健太郎作のNES(ファミコン)版のBGMをyukimatsuriさまのピアノでどうぞ↓

どんなシナリオでしたっけ?

プレイヤーは冒険者となり、魔術師ワードナ(Werdna)に盗まれたアミュレット(amulet)を、狂王トレボー(Trebor)の命により奪還するとクリアです。

迷宮は全部で10フロア、20マス×20マスで構成、戦士盗賊僧侶魔法使いといった、異なる能力を持った最大6人のパーティを組み、3D表示された迷宮を探検することになります。

実はキャラ作成の時に種別(人間、エルフ、ドワーフ、ノーム、ホビット)と性格(G、N、E)とあり、多様なキャラ作成が可能です。

迷宮では、遭遇する敵を倒しつつ攻略していき、敵を倒すと経験値E.P.と通貨G.P.が獲得できます。敵を倒すと宝箱が出現することがあり、この宝箱は任意で開閉の有無が選択可能です。開けた場合は戦利品を獲得できることもありますが、宝箱には凶悪な罠が仕掛けられていることが多く、パーティーに盗賊 or 忍者がいないと結構きついですね。

謎解き要素はあまりなく、キーアイテムを入手することで塞がれていた道が開ける単純な仕掛けで進行するようになっていました。したがって、RPGに不慣れなユーザーでもそれなりにを楽しめたと思います。 

ただ、

コントラ デクストラ アベニュー(CONTRA-DEXTRA AVENUE)

くたばれ トレボー(TREBOR SUX)

は???と思いましたね。特に剣の反対側(左)に進めと理解するには、あまりにおこちゃまでしたね。ファミコン版は1987年発売でしたから。

当時はあまり気にしていませんでしたが

世界観やシナリオは、基本的に従来のテーブルトークRPGの流れを汲んでいますが、ウィザードリィはさらに独自のネタを追加されていました(というか、この話は大人になって知ることになりますが…。)。

わかりやすい例では、ジョブや敵キャラとしての(ex.敵キャラ「ミフネ」)・忍者、カシナートの剣(ダメージが一定、フードプロセッサーが語源)などでしょうか。

このゲームの面白さ

なんといっても、キャラ作成アイテム狩りですね。やり込めばやり込むほど面白くなります。

まずはキャラ作成ですが、種族×性格×初期ポイントでいくらでもオリジナルが作れるのが魅力でした。

また、アイテムでも三種の神器ともいえる、

しゅりけん(Shurikens)
むらまさ(Muramasa Blade!)
せいなるよろい(Garb of Lords)

がゲットできた時の喜びは、ゲームクリア以上でしたね。

その後の影響

のちに日本を代表するRPGシリーズとなるドラゴンクエストやファイナルファンタジーをはじめとする、多くのゲームでWizardryの世界観やゲームデザインがインスパイヤされています。

ただ、大人の事情でウィザードリィ本作からシナリオ5の移植版は新規販売ができず、中古で入手するしかプレイできません。さすがにファミコン版は難しいかもしれませんが、PS版リルガミンサーガも中々秀逸なので、プレイ経験がない方はぜひお試しください。(了)

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