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復職観察日記

さて、久しぶりの投稿。
新たな職場は大好きな職場になり、色々と落ち着いてきたので報告を兼ねて記すことにした。

新たな職場は夜間中学校。
昼過ぎに出勤して、21:30までの勤務。
部活はなく、カレンダー通りにお休みがいただける。
社会人としては当たり前のはずなんだけれど、教師としてはありがたい職場である。
生徒さんは社会人か高齢の方。昼は仕事や家事をして、夕方になると登校して来られる。
ご自身の生活のことをしたあとで、初めてのことも一生懸命にされる。
見ていて本当に頭が下がる。

復職してから大きく変わったことが2つある。
まずは「体」。
昼過ぎに出勤ということもあり、平日であっても午前中は自分の時間に充てられる。
私が取り組んだのは、ダイエットを兼ねた肉体改造。
ランニング10キロ、自重トレーニング1時間。
1日2時間のトレーニングを続けた。
おかげで体重は小学生ぶりの70キロに、そして人生で初めて腹筋が割れた。
これまで何度も失敗し続けたダイエットに成功したわけで、なんとも感慨深いことである。

次に「考え方」。
休職するまで私は、人に合わせて意見を出していた。
一貫性がなく、自分の意見が持てなかった。
その理由は「自信のなさ」と「プライド」である。
意見を言って、否定されることが怖かった。
「無知」だということや「バカ」だということがバレるのが怖かった。
知ったかぶりもたくさんしていたっけ。
でも、復職してからはわからないことはわからないと素直に言って、教えてもらうことにした。
「無知」で「バカ」だということを自分で「知る」こと、そして蓋をせず向き合うこと。
これが、自分を大きく成長させるのだと気づいた。
「聞くは一時の恥、聞かずは一生の恥」だ。
いや「聞くは恥にあらず、聞かずの知ったかぶりは一生の恥」なんだと気づいた。
できることが増えれば、自分に自信もついてくる。
そして、体が変わってきたことでその自信は尚更強固なものになる。
相互作用というやつだ。

仕事でも、自分の意見は積極的に出すようになった。
もちろん、浅はかな若造の考えであるから、すべてが通るわけではない。
でも、今の職場は私のような若輩も、その意見も尊重してくださる先輩ばかり。
その温かい心に甘えつつ、しっかりと考えた意見はどんどん通るようになった。
自己肯定感爆上がりだ。笑

私が初めて精神科に足を運んだのが1年と4ヶ月前。
思えば当時は、何もかもうまくいかずすべてがしんどかったっけ…。

しかし、そんな私でもここまで回復した。
私たちは機械ではない。
しんどいときは休むことが必要だ。
誰が何と言おうと「自分をたいせつに」すること、これが一番なのだ。

今の職場でも、納得がいかないことやストレスを感じることはある。
でも、今の私はそんなマイナスやネガティブに飲み込まれない。
切り換えもずいぶんはやくなったし、嫌なことを考えつづけるのはしんどいし、無意味なことだと感じるようになったのである。
しんどいなと思ったら、好きなもの食べて寝ればいい。
逃げ道も作れるようになった。

最近は足取り軽く歩いているからか、職場で「楽しそうだね」と言ってもらうことが増えた。
そして私は「はい!楽しいです!」と返すのだ。
そう返すと、また一段と楽しくなってくる。

いい感じだ。

先日、校長との面談があった。
生活面や困っていることはないか、しっかりと聞いてくれた。
今、とても楽しいこと、困っていても先輩たちに気軽に相談できること、これはなんとかしてほしいというところまでしっかり話をさせてもらった。
終盤で、校長に「一般の中学校に戻ることについてはどう考えている?」と聞かれ、「正直に言うと、不安はありますし、今すぐは難しいです。でも、これからの教師人生を考えれば、キャリアアップを目指す意味でもチャレンジしたい気持ちもあります。学齢期の生徒さんと関わることも、やはり楽しいことだと思っています。」と伝えた。
すると、校長からは「いつ戻るかのタイミングは、自分の心としっかり相談して決めたらいいと思うよ。個人的な見方をすれば○○(私)先生は戻っても大丈夫だと思う。○○中学校(私の前任校)は特殊だからね。先生が悪いとは思わないよ。」と言ってもらった

この言葉には本当に救われた。
潰れるときって、なぜか当人だけの責任にされがちなんだよね。
もちろん、当人次第なところもある。
でも全部がそうじゃない。
わかってもらえている気がして、なんだかホッとした。

てな訳で、先輩たちとの関係も良好。
任せてもらえることも増え、程よくしんどさを感じつつやりがいも併せて、という感じ。

人生は一度きり。
楽しんで行くよ!

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