マガジンのカバー画像

月極広告社

14
月に一度くらいは、好きなモノを、好きなだけ書こう。
運営しているクリエイター

記事一覧

宇野なずきさんの短歌。

宇野なずきさんの短歌。

その短歌はすごく不思議だ。

どこか暗いネガティブな雰囲気でありながら、小さな光のあるほうを目指して進んでいくような文章。

そんな宇野なずきさんの短歌に出会ったのは、Twitterで流れてきたこちらの一首がきっかけだった。

印象的で、ユーモアに溢れていて、でも少し何か考えてしまうような。とにかく記憶にのこる文章だった。

それからほどなくして、これまたTwitterで見かけた短歌はすごくバ

もっとみる
一行の小説には、「生きる」ための言葉が詰まっている。

一行の小説には、「生きる」ための言葉が詰まっている。

「あなたの一番好きな本はなんですか?」

そう聞かれた時に思い浮かぶ本はいくつかある。

箭内道彦さんの「僕たちはこれから何をつくっていくのだろう」

岩崎俊一さんの「幸福を見つめるコピー」

本多孝好さんの「Moment」

最近、その上位ランキングを脅かす本に出会った。それは、穂村弘さんの「はじめての短歌」という本。

短歌にハマり始めた自分が、短歌のことをもっと知ってみたいなと思って買った本

もっとみる
インタビューを書くときは、必ず「SWITCH」を読み返す。

インタビューを書くときは、必ず「SWITCH」を読み返す。

インタビュー記事が好きだ。

読むのも好きだし、書くのも好きだ。雑誌やWEBなど媒体問わず、インタビュー記事があるとついつい読んでしまう。

R-25が紙媒体だったときのインタビューは保存して何回も読み、日経ビジネスアソシエの「店長図鑑」なるインタビュー記事も毎号楽しみにしていた。

その人の想いやこだわりが垣間見える瞬間。それがたまらなく面白く、刺激をくれる。

そんなインタビュー記事が好きにな

もっとみる
泣きそうなときは銭湯に行く。

泣きそうなときは銭湯に行く。

仕事で失敗してしまったとき、恋愛が上手くいかなかったとき。
友人と喧嘩したとき、なぜか無性にむしゃくしゃしたとき。

誰かに話したくなる気持ちの前に、少しだけ1人になりたい気持ちになる。話して発散してしまう前に、今の自分のモヤモヤを、自分の中で整理したいのだ。

そんなときは、いつも銭湯に行くことにしている。スマホも見れない場所で、裸の自分と向き合う時間をつくれる。

体を洗って、湯船に浸かる。銭

もっとみる
日常をインプットに。俵万智さんから学ぶ、記念日の見つけ方。

日常をインプットに。俵万智さんから学ぶ、記念日の見つけ方。

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

短歌に詳しくない人でも知っているであろう一首。

俵万智さんのサラダ記念日。

シンプルだけれども、頭の中に絵が浮かぶような表現。

おそらくこの詩を詠むまでは、七月六日は何もない普通の日だったのだと思う。

そんな普通の日が、たった一つの発見で記念日になる。

短歌のおもしろい部分は、この「発見」にあると思っている(何か当たり前の話をし

もっとみる
なぜこんなにも読みやすく、胸に刺さるのか。今イチバン好きなマガジン「敗北のスポーツ学」

なぜこんなにも読みやすく、胸に刺さるのか。今イチバン好きなマガジン「敗北のスポーツ学」

「敗北のスポーツ学」

短く、そして印象的なタイトル。

スポーツに勝ち負けは付きものだが、「敗北」と「スポーツ学」の組み合わせには意外性があって面白い。

そして、面白いのはタイトルだけではない。今回はその魅力について書いていきたいと思う。

1、敗北のスポーツ学は誰が書いているのか?
2、なぜ、敗北のスポーツ学はこんなにも読みやすいのか?
3、なぜ、敗北のスポーツ学はこんなにも胸に刺さるのか?

もっとみる
This is a pen. 365日使っても飽きない究極のシンプル「ぺんてるサインペン」

This is a pen. 365日使っても飽きない究極のシンプル「ぺんてるサインペン」

「毎日使っているものはありますか?」

そう聞かれたときに答えられるものが、あなたにあるだろうか。

僕にはある。

それは、ぺんてるのサインペン。グリップも柄もなく、ただキャップがあるだけ。正式名称も「ぺんてるのサインペン」とシンプルづくし。

社会人2年目にこのペンと出会ってから、職場と自宅と手帳ホルダーにそれぞれ1本ずつ常備されている。

なぜこんなにも好きなんだろうか。自分なりに好きな理由

もっとみる
1本のコピーが、1冊の雑誌になる。尖り続けるフリーペーパー「FILT」

1本のコピーが、1冊の雑誌になる。尖り続けるフリーペーパー「FILT」

学生時代、フリーペーパーをつくる団体に入っていたこともあり、街中にTAKE FREEの文字が見えれば、必ず手にとっていた。

「無料」であるが故のハードルの低さが好きで、気軽に読めるという部分がフリーペーパーの良いところだ。

ある日、三条大橋の近くのたばこ屋さんの店頭でフリーペーパーを手にとった。奇抜なレイアウト、迫力のある写真。そして何より撃ち抜かれたのは、雑誌のテーマが1本のキャッチコピーで

もっとみる
妄想に負けないスピードで。コンテンツを愛する金山さんが目指すモノ。

妄想に負けないスピードで。コンテンツを愛する金山さんが目指すモノ。

意味は分からないけれど、なぜか目が止まる。ゴミ山地球というハンドルネームで、奇妙な動きや妙にクオリティの高い編集が際立つ動画を上げている人物。それが金山宇宙さんだ。

「今はAbemaTVでバラエティ番組に携わっているんですけど、この3年間で色々とやりましたね。PR映像の制作とか、メディアの立ち上げとか。ゲーム番組の制作なんかは、台本つくるところからやってました」

いまやタイアップ広告で宣伝した

もっとみる
明確な目標より、嬉しい景色を目指して。中村さんと小さなキャンプ場の挑戦。

明確な目標より、嬉しい景色を目指して。中村さんと小さなキャンプ場の挑戦。

新宿から電車で約1時間。そこからさらにバスで30分ほど行ったところに、隠れ家のようなキャンプ場がある。看板には「TINY CAMP VILLAGE」の文字。TINYの意味通り、まさに小さなキャンプ場だ。

昨年オープンしたこの場所を運営しているのが、中村達哉さんである。

「おかげさまで、GWも満室になったりと、お客様にも喜んでもらえてます。都内から車で1時間ぐらいで来れるキャンプ場って意外とない

もっとみる
2017年も、おつカレー様でした。高円寺のアンドビールで格別に美味いカレーを食べる。

2017年も、おつカレー様でした。高円寺のアンドビールで格別に美味いカレーを食べる。

早いもので、もう2017年が終わる。
色んなことがあったなぁと振り返りながら、ふと思った。

「めちゃくちゃ美味いカレーが食べたい!!!」そんな訳で、今回は高円寺にあるアンドビールさんにお邪魔しました。

以前、「お金を生まないシゴト」というタイトルでインタビューさせて頂いた安藤さんが、今年の夏にオープンしたお店。

http://shigoto100.com/column/textseminar

もっとみる
台東区に住み始めて1年半。オススメの場所15ヶ所。

台東区に住み始めて1年半。オススメの場所15ヶ所。

先月、ひょんなことから唐突に引っ越しをすることになった。勤務地は変わらなかったので、近場での引っ越しでしたが、やっぱり結構大変なものですね…

いざ引っ越すとなると住んでいた部屋への愛着が湧くし、近くのラーメン屋で切ない気持ちになるし、「もっと近所を開拓しておけば良かったな」という気持ちになるし。

いつか、気がつかない内に東京からも引っ越す日がくるのかもしれない。そんなことを思い、今月は一年半住

もっとみる
7年で約3000店減。逆境の時代に生まれた、街の小さな文具店。

7年で約3000店減。逆境の時代に生まれた、街の小さな文具店。

街の文具店が姿を消している。

経産省の商業統計速報(卸・小売業)によると、2007年に1万1806店だった文具店は、2014年に7269店にまで減少した。

その中でも従業員1人~2人規模の、いわゆる街の文具店は、7000店から4173店と、大幅な減少をみせている。

通販サイトの台頭や、大型スーパーなど量販店の進出。最近では、書店やドラッグストア、ホームセンターでも容易に文具を買うことができる

もっとみる
ブロガーズコラムは、若手ビジネスパーソンのための処方箋だと思う。

ブロガーズコラムは、若手ビジネスパーソンのための処方箋だと思う。

「またやってしまった!」

もう社会人3年目になるが、仕事におけるミスはなくなることはないし、取引先や社内でのコミュニケーションに関する悩みも年々増えるばかり。

後輩のこと、上司のこと、将来のキャリア、スケジュール管理、迫る納期、遠のく理想……。

自分もそうだが、若手ビジネスパーソンと呼ばれるような社会人歴の浅い人たちは、「どうしていいか分からない」「そもそも何にモヤモヤしているのかはっきりと

もっとみる