見出し画像

「役職が付かないと、自分のやりたいことができない」

「役職が付かないと、自分のやりたいことができない」

そういう風なことを、よく声にだしていた部下がいました。
たしかに、役職という役割を与えられることで、その責任を全うする機会を得ることは、大事なことだとは思います。
組織においても、自分自身の成長のためにも。

私は、彼にこう言ったことがあります。
「役職がつくことで、君自身は何がしたいの?」
「それって、役職がないとできないことなの?」

彼は、「役職がつかないと、仕事を任せてもらない」
そう言いました。

仕事を任せてもらうには、役職という武器が必要だと。
もっと、自分を見つめ直す必要があるのでは?
っと思いますが、そういうことをダイレクトに言うと話がややこしくなります。

「役職」がもらえたからといって、ゲームみたいにレベルアップして、新しい魔法や呪文が備わるわけじゃないし・・・。
日ごろからの仕事に取り組む姿勢が、上司や第三者の評価につながるんだけど・・・。

この仕事は自分が一番理解しているのに責任者になれない。
自分がしたいけど、出来ない理由は、「役職がないから」。
「役職がないのは」、上司が自分を評価しないから。
「自分を評価しない上司」は、何もわかっていない。
こんなに俺は頑張っているのに。

こういった彼のロジックなんだろう。

「なぜ、自分に仕事を任せてくれないの?」
っていう、内省がないんですよね、彼には・・・。
自分自身を振り返ることができない人なんです。

「任せることができない理由」ってものがあるはずなんです。
他人の責任にしたって、何も変わらない。
そういうことを丁寧に伝えることも、上司の責任ですが、自分軸の人に伝える時は要注意です。
自分の考えがすべてっていう人は、自分の正義で解釈します。
ややこしくなりますので、うまく対応してください。

役職が人を変えるって言い方がありますけど、元々その組織において求められる役職の役割と責任に対する理解がなければ、人は変わりません。
そもそも、役職がなくても、それなりの責任を自分で気づき、頑張って取り組んでる人は、評価されて役職が付いて任しても十分だろうってなります。
きっと、そうなるはずです。

だから、私は変な期待だけを持って、部下を役職に就けることは基本的に反対です。
変わらない人を多く見てきましたので・・・。

とは言っても、組織っていろんなしがらみもあるから、簡単には思い通りにはいきません。
いつもながら、組織の関係性って複雑です。


ここまで読んでいただきありがとうございます。
貴重な時間を使っていただき感謝申し上げます。
またよろしくお願いいたします。


#病院 #組織 #変革 #マネジメント #リーダーシップ #コンサルタント #研修講師 #中小企業 #介護 #福祉 #医療機関 #イキイキ #モチベーション #やる気 #ねじれ #共感   #内省

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?