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0011 権限委譲が主体性を伸ばす!


はじめに

こんにちは。
今日は、「権限委譲が主体性を伸ばす!」というタイトルで、先日のセミナーの学びのアウトプットをしていきます。
今回も、ボトムアップ理論の提唱者である畑喜美夫先生による「ボトムアップセミナー発展編」です。年間を通して月に1度受講し、今回で9回目になります。

今回のセミナーのテーマは『「権限委譲と主体性」を促進する』でした。
いつもたいへん学びの多いセミナーですが、今回の学びのポイントを3つに絞って整理します。

①スポーツの最大の価値は「保証のない努力」
②「三方良し」の精神
③畑先生の実践事例

①スポーツの最大の価値は「保証のない努力」

サッカーをはじめ、スポーツの試合には必ず勝敗がつきます。試合の目的は「勝利」であり、「勝利」を目指さない試合はあり得ません。私たち指導者やコーチは、選手たちの「勝利」のために日々多くの時間とエネルギーを費やしています。一方で、どれだけ時間をかけて練習をしても、努力をしても、その努力は「次の勝利」を約束はしてくれません。
このように、スポーツは時に残酷な一面もありますが、「報われる保証のない努力をする」、そこに最大の人間的成長があるのです。「報われる保証内努力」のもつ価値こそ、未来につながる橋渡しとなるのです。

②「三方良し」の精神

「三方良し」とは、江戸時代に現在の滋賀県近江八幡市を中心とした地域から生まれた商人グループである「近江商人」の経営哲学のことです。
「売り手良し、買い手良し、世間良し」。これは、商売において、売り手と買い手が満足するのは当然ことで、社会に貢献できてこそよい商売と言える」という考え方です。
つまり、自分だけの利益だけでなく、世の中のためになることを大切にしようという世界観を表しています。
これからの時代の部活動でも、チームや組織の中での「貢献力」や「役割」が問われます。自ら考えて、自ら道を切り開いていける力、また、自ら問いを立てて、自ら解決のために取り組める人間力が問われるようになるのです。
さらに、私たち指導者は、このような力を生徒たちに身に付けてもらうための組織づくりやマネジメント力を備えることが大切になってきます。
ボトムアップ理論に基づくチーム作りは、指導者の人間的器量・人格次第です。指導者は”感情をコントロールできる人”でないといけません。要するに、指導者自身が「自分をコントロールできること」が重要なのです。

③畑先生の実践事例

ここからは、より具体的な実践編です。
さて、チームの主体性を伸ばすために、生徒・選手へ「権限委譲」するとすれば、あなたは何を任せますか?
私は、このようなことを挙げました。順番はバラバラです…。

【部活動】
スカウティング・分析・公式ユニの管理・紅白戦のレフリー・グラウンドのレイアウト・練習試合の日のタイムスケジュール・備品管理・校内の貢献活動・部内のルール設定・メンバー選考・トレーニング計画・トレーニングメニュー・応援

【生徒会活動】
委員会の招集・生徒アンケートの実施・体育祭・文化祭・他校との交流・新入生オリエンテーションの学校紹介・オープンキャンパス・学校説明会

次に、畑先生が実際に指導されていた現場での実践例です。
・遠征中のスケジュール
・問題行動への対応
・大会の会場でのタイムスケジュール
・スカウティングと分析
・マネージャーの人財育成
・一人一役のチーム運営
・見学者に対しての対応とコーディネート
・練習メニューの構築と戦術・戦略
・休みの日の過ごし方

この中でも、特に遠征中のスケジュール・大会の会場でのタイムスケジュール・マネージャーの人財育成の3つには、個人とチームを成長させるヒントがたくさん埋まっていて、ボトムアップ理論の一番の教材になるようです。

まとめ

チーム運営を進めるうえで、「生徒に任せる」ことはある意味、指導者にとって勇気がいることです。しかし、生徒を信じ権限委譲をすることでしか得られない力があるはずです。また、すべてを生徒に丸投げするだけでは、やりたい放題でチームは崩れてしまいます。コミュニケーションを取りながら、生徒の考えを「引き出し、認め、させてみる」ことで「自信・気づき・改善策」を生み出していき、「みんなが主役、みんなで成長、イキイキした組織」を目指していきたいです!

それでは、ありがとうございました!

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