神谷ハヤト
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Best JAZZ Albums of 2023 with Reviews
大手のレコード屋を退職し、京都に移住してから早いもので二年が経ちそうです。相も変わらずレコード屋(兼ミュージックバー)でバイヤーをしてますので、ぜひ遊びにきてください。
2023年のジャズの年間ベストです。全部で51枚、作品の系統ごとに整理してディスクレビューをつけました。一万字ほどありますが、ある程度まとめて読んだり聴いたりすると面白さが伝わるのかなと思います。2023年のリリースは想像以上に
Best 2023 Jazz Things for SHELTER, bar KUROCHAYA, KYOTO
京都は伏見区にあるbar黒茶屋は住所非公開かつ営業日不定。当然Google Mapにも載ってない。都会の喧騒でなく、オーバーツーリズム問題が深刻な観光都市の喧騒と切っても切り離せない京都で、「消費されない・見つからない」ある意味安全で居心地のよい空間に良い音楽があるっていうbar黒茶屋のコンセプトを理解する人だけが集まる、まさにシェルターのような場所。
bar 黒茶屋は築100年ほどの京町家をリ
京都在住、行きたいライブ。
京都在住のレコ屋店員がジャズ系のライブで行きたいリストです。
ツアーで京都近郊に来る場合、他都市の公演は書いてないです。
全部行くわけではありませんが、だいたい行きます。
updated 5, February
2/8 トーマス・ストレーネン / 大阪倶楽部
2/15 ミシェル・ンデゲオチェロ / ビルボード大阪
2/16,17 ベン・ウェンデル / ブルーノート東京
2/19 シャイ
沈潜に寄せた選曲のこと
“10月の沈潜”というDJイベントで選曲してきました。横浜は老舗のダウンビートのマスターの吉久修平がコロナの酒類提供自粛をふまえ、ノンアルコール(≒コーヒーのみ)でいかに没入できる空間を作れるのかって考えたところから始まったもの。今回はその二回目。前回はアンビとかダウンテンポとかポストクラシカルなんかがよく流れていて、会話もはばかられるほど張り詰めた空気だったことは聞いてました。
沈潜って言葉を
2021年のジャズギター
メモを見返していたら、2021~2022年にかけて書いていたジャズギターのベストの記事が出てきました。個人的にテンヤワンヤで生活に余裕がなくなっているうちに気づいたら存在すら忘れていたものですが、読み返してみたら2022年の6月の時点で読んでも十分なにかの視点になるのではと思ったので、せっかくなので共有します。今年中にもっとまともな、現行ジャズにつながるジャズギターを総括する何某が公開できたらと思
もっとみる『AA 50年後のアルバート・アイラー』を読んだ。
アイラーをはじめフリージャズや前衛音楽など言葉を介さない音楽ジャンルを聴く上でつきまとう”考えるな感じろ”的な雰囲気。それは本書の後藤雅洋さん、村井康司さん、柳樂光隆さん鼎談でも触れたれているように、観念的に語られすぎてきた功罪でもある。本書はそれらを否定するかのように、ジャズという枠組みや国籍を越えてワールド、ヒップホップなど交流がなさそうに見える音楽ジャンルや、小説、映画、ジェンダーやBLMな
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