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ドラマ「パーフェクトワールド」を観て

とにかく毎週楽しみ 

リアルタイムでは訪問介助の仕事があって観られなかったので、タイマー録画して第1話からずっと観てきました📺

ついに先週最終回でしたね。みなさんはどんな感想をもちましたか?

【いつかこのドラマが、ただのありふれたラブストーリーになりますように。】

このキャッチコピーが伝えるように障がい者が主人公の作品が特別ではなく、かといって健常者が普通ではない人間を人間として捉えたら、このドラマで表現した内容は世界中にあふれていて、そんな日常を私たちは地球上で共に生かされている存在。ただそれだけなんだということ。

車いすだろうが補聴器を着けていようが、白杖を持っていようが、人工呼吸器を使っていようが、結局は赤い血を流す人間同士なんだ。そこに偏見や差別っておかしくないですか? 同じ人間だけど、みんな個性があって違うのは当然なんだから。意味のないレッテルの貼り合いはやめましょう。

まだ今の日本の社会では、障がい者をまるで別の星の人のように見て距離が遠いことが多々あるかもしれないけど、こういったドラマの作用で距離が縮まると嬉しい。最終回の川奈のお父さんのように。

こんなに初回から見守るように連続ドラマを観たのは『金八先生』以来かもしれない! 今度機会があったら映画版も観てみようかな。原作も気になる。

主題歌も良かった♪(菅田さん最終回に友情出演!!)


ドラマの成長

10年前に放送されていた障がい者を題材にしたドラマは、酷評が目立っていましたが、この作品に関してはタイトル通りパーフェクトな完成度がありました。

私の障がい者の友人たちは声をそろえて大絶賛! SNSでも盛り上がっていて、とくに松坂桃李さんの芝居に共感される当事者が多いこと多いこと。松坂さんの芝居を批判する意見は一切なく、感謝の気持ちを持たれる方がほとんど。これは日本の障がい者ドラマや、映画の歴史をたどっても快挙ではないでしょうか?(健常者が障がい者を演じるという枠で)

障害を乗り越える、という使い尽くされた表現すらない、ただのありふれた物語なのです👏


音声ガイドを要望

ただ1点、テレビ局(制作)側に言いたいのは、バリアフリー放送にしてほしかった。視覚障がい者の方へ音声ガイドがなかったのは何故でしょう?

同時期に放送していた『白衣の戦士!』や『あなたの番です』には、きちんと音声ガイド(アイパートナー)が入っていました。しかもドラマのトーンに合わせて、『白衣の戦士!』は明るい声、『あなたの番です』は恐怖をあおるような声で、とても分かりやすかったです👏 『あなたの番です』は、まさかの反撃編が始まって菜奈ちゃんを殺した犯人を考察しながら観ています📺

字幕は付いていたので最低限の情報は確保されていましたが、音声ガイドが入っていたらパーフェクトドラマでした。 今後DVDやブルーレイの発売になると思いますが、バリアフリー仕様で字幕や音声ガイドのON/OFF機能をつけてほしい。


CMとしての配慮

そして細かいところまで言うと、スポンサーさんに気を配ってもらいたかった。CMになると歩いている松坂さんが登場。あれっ!? 鮎川くんが歩いてる!って冷めてしまいます。クドカンさんと釣りをしたり、バッティングセンターに行ったりと、ほのぼのしてCMとしてはいいのですが、このタイミングでは見たくない映像でした。

ドラマの中では脊髄損傷で車いすでだから下半身が動かないのに、歩いて釣りなんかしてたら台無し! 流した涙を返せーって思っちゃいました。鮎川くんではなく松坂桃李なのは知ってるんだけど、放送側には視聴者のことを考えて可能な限りの配慮をしてもらいたいです。ちなみにCMは明治安田生命。せめてテロップで「松坂桃李さん出演のパーフェクトワールドを応援しています」ぐらいのことを記載してたら見事なタイアップとして逆に賞賛されたりするのでは?


キム兄! 

キム兄に何度か泣かされた!


チェインストーリー

放送終了後GTAO!で配信。こういうサイドストーリーを新作映画でやってみようと思いました。ファンは喜ぶよね。 ただ、より障害に特化した内容もやってくれたらもっと良かった。例えば車いすでのバリアフリー事情や、排泄障害のことなど。まだまだ世に知られていないことは多く、その情報を知らないことが障がい者への障壁となっています。ドラマから得られる知識も充分に活かして社会へ反映されたら尚素晴らしい。


最後に

最終回にも登場した車いすバスケ。実は健常者も参戦できる競技なのです🏀 そこで考えてもらいたいことは以下のツイート内容。

なかなか言葉ってやつは厄介で、これからの新時代どういった表現がいいのか模索しています。多様な世の中とは言語、表現、性別、存在が網羅している状態。やれ共生とか言うけれど、今の状態で受容できる皆の心の余裕なんてどこにあるのか疑問に感じることもあり、これ以上社会が殺伐としないことを願い、私は私にしかできない創作の道で障がい者の方たちと共に歩んでいくんだろうと思っています。

久々いいドラマと出会えて嬉しかったです。感謝します。


スタジオウーニッシュ代表

映画監督と介護福祉士 堀河洋平


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