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躓いても転ばなくなりました
と、母に話したら泣かれた。おそらく。
というのも、そこには少しの時間差があったので正直確証はない。私がこの発言をしたのはアッシジの修道院に向かう下り坂の途中で、彼女が泣いていることに私が気付いたのは修道院の中の小さな礼拝堂の中だったからだ。
或いは彼女が涙した理由は、その礼拝堂の角で息を引き取った聖キアラに想いを馳せたからかもしれない。私たちはお互いに感情的になることをあまり好まないので、「ママ
5/14 手持ちぶさた
ここ数ヶ月、頭の8割を占めていたあるプロジェクトが落ち着き、突然(精神的に)暇になってしまった。落ち着くというと聞こえがいいが、実際は休眠状態に入るということなのであまりいいことではない。ただ納得はしているし、あまり無理して続けても仕方がないので一旦期が熟すのを待つことにする。
業務量という意味ではそこまでではなく、大変という自覚もなかったのだが、実際こうして解放されてみるとぽっかり穴が空いた気
2/26 自分の怠惰と戦え
1週間近く更新をサボったのは初めて。毎日今日こそは何かしら書かねばと思ってきたのだが、なかなか重い腰が上がらなかった。そもそもコンスタントに更新しなければならない理由はどこにもない。フォロワーを増やしたいとか何かこれといった目標があるわけではないし、更新を誰かから期待されているとも思わないので。だからいつでもやめていいのだけど、三週間くらいしてフェードアウトするといういかにもな感じの怠惰さは避けた
もっとみる2/20 つまるところエヴァはオタサーの姫
職場からマリインスキーに行く途中、信号無視をしたらДПС(道でパトロールしている警察)に止められた。彼の存在は視界の端には入っていたのだけどしばらく信号待ちをしていたのだけどあまりに青にならないのでなんだか信号が壊れている気がしてきて(単に待ちくたびれただけ)、車も通る気配がないしまあいいよね、と思い渡ったところ、しっかりみられていて止められた。いやあやっちまったな。パスポートと在留登録の書類をチ
もっとみる2/18,19 2日に1日更新が板につき始めた
昨日も更新をサボってしまった。最近理由もなくサボりがちだが、特に書くことがない中捻り出すのもなあみたいなところがあるので、2日に1回くらいがちょうど良いのかもしれないなどと思い始めた。
昨日は日本人とカラオケして飲んでたら1日が終わっていた。カラオケで歌うということをあまり人生においてやってこなかったので、レパートリーが少なくてかなしい。今時のこのフリしてあいみょんを歌ってみたがフレーズの終わり
2/17 あまりに良質な椅子取りゲーム
さて、久しぶりに仕事以外の用事で外出した。まあ厳密には退勤後に寄った形になるのだが。
マリインスキーで『ル・パルク』を観てきた。元々はパリオペラ座のレパートリーらしく、確かに終始おフランス感が色濃い作品だった。好き。
以前マリインスキーでプティの『若者と死』を観た時は、ダンサーは素晴らしいのになんだかしっくりこなくて、やっぱりフランスとロシアのスタイルの違いなのかな、相性悪いのかなあと思ってい
2/15,16 仕事しかしていないと書くことがない
仕事しかしていないと書くとめちゃくちゃ働いている人感が出てしまうが、そうではなくて仕事の後に何もしていないだけ。暇だなあと思いながらNetflixを見て時間を溶かしている、よくない。
気分はだいぶ良くなった。ここ数日昼間に外に出てなんか買いに行ったり作業しに行ったりということが続いたからだろう。日光、だいじ。
刺繍ミシンを触ったが(これまでは同僚に任せきりにしていたが埒が明かなかったので)なん
2/14 不調を自覚したら8割治ったようなもの
とはいえ調子が悪いものは悪い。まだ火曜なのに週末までのカウントダウンをしてしまうような週もあっていいよね。自分を甘やかそうとKFCのバスケットを買って帰った。半分は冷凍しようと思っていたのに気づいたらペロリ、それでも食欲はおさまらず豚汁を煮込んだが、味噌を入れようと思ったタイミングで満腹がやってきたので明日味噌を溶いて食べようと思う。
先週末あたりから謎の倦怠感に苛まれている。週末まるまる引きこ
2/13 すべてが通り抜けてしまう日
昨晩(というかもはや早朝だったようににも思う)、バルコニーに出て窓を開けたら、氷の塊がゴロゴロと音を立てて落ちていくのが聞こえた。これは最もロマンティックさに欠ける春の訪れを知らせる音である。
日は長くなってきたというのに今日はどうにもダメだった。全ての物事、思考、向けられた言葉が全く自分の中で引っかからずにするすると抜け落ちてしまう日。簡単な単語すらも思い出せなくてイライラする日。そんな中必死
2/12 目の前に酒があってもなお飲まないという選択ができる者だけが石を投げなさい
自由意志が確保された中でもなお善行を選び取ることができる、というのが正しいのだ。それと同様に、常に冷蔵庫にアルコール類が入っていようとも飲まずにいられる人が偉いのであって、最初からお酒を遠ざけて目に入らないようにしようとするというのは意味がないのだ(何を言っているかわからない)。
まあでも、あると飲んじゃうんだよね。それでいいじゃない。月初にワインを2本ほど買って、月末にワイン持参の会があるから
2/10, 11 ブランクの翌日こそが踏ん張り時だ
昨日は書きそびれたので今日まとめて書く。そもそもTwitterが復活したのでこのキャンペーンを続ける必要もないのだが、一週間坊主というレッテルを自分の中で貼らないためにもう少し続けたい。
継続が必要な物事(楽器の練習や語学学習、筋トレ、ダイエット等)を途中で辞めてしまう要因として、「1日できない日があったときにそれでもう嫌になって辞めてしまう」というのが結構大きいのではないかと個人的に思っている
2/9 好きというのが恥ずかしくて言いづらいタイプの作品たち
今日は出勤日、よく働いたがやるべきことは山積みというか、一つ解決したと思ったらまた問題が発生して振り出しに戻るみたいなことばかり。仕方ない、新しいプロジェクトをやるというのはそういうことだ。何事も一筋縄ではいかない、トライアンドエラー。
人と話したり考えたり手を動かして色々試したりというタイプの仕事は、パソコンに向かって作業するよりも仕事してる感がないが、その割にあっという間に時間が過ぎてしまって
2/8 Правила посетителя Мариинского театра マリインスキーの鑑賞ルール
今日も例によってマリインスキー、プロコフィエフのオペラ『炎の天使』を観にきた。
隣に座ったお兄さんが初めてマリインスキーに来たようで、19時10分ごろ(開演時間は19時)に「もう始まっているはずの時間だよね?」と訊いてきた。
今日の指揮者はゲルギエフなので、15分遅れは当たり前、といったところなのだがまあこれはローカルルールなので驚くのも無理ない。「最大で40分遅れまで経験したことあるよ」と言っ
2/7 真面目に働いた日は書くことがない
今日は在宅で一日仕事をしていたので書くことが見つからない。なんかあれこれ考えたり観たり聴いたりしている日は大して働いていないということになる。
仕事で必要な紙探しのために紙屋さんに行った。オフィスに見に来ていいよと言われたので行ってみたところ、本当にオフィスらしいオフィスで普段自分が働いているオフィスとは似ても似つかなないなあなどと思った。欲しいのは数種類の画用紙なのだけど、同じ白でもたくさん色
2/6 ムソルグスキーの古典落語とショスタコーヴィチのパロディ
月曜日。昨日だらだら昼寝などしてしまったせいで朝方まで眠れなかった。最後にスマホを見たのは4時。30分ごとに4回に渡ってセットしてある目覚ましの4つ目で目覚めた。これを逃すと遅刻が確定する。起きられたのでヨシとする。
昼頃に母からLINEが来たと思ったら謎の楽譜の画像だった。抜き打ちクイズかと思ったが書き込みがあったりしたので恐らく共有先を間違えたのだろうと思い返信。そういえばしばらく話してなか
2/5 エントロピー減少の代償
アパートの窓は西向きなので、晴れた日は午後になると日の光が差し込む。冬の日は特に部屋の奥の方まで。冬の日の太陽は珍しいので忘れがちだが、北緯60度というのはそういうことなのだ。
雪国あるある。晴れた日は気温が低い。
せっかく晴れたのだから散歩に出かけようかとも思うのだが-10℃と言われてしまうとやっぱり外に出ることは諦めてしまう。大抵そういう日は風も強かったりするのでね。
普段であれば日曜は昼