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学校に通っていた。 簿記を習うために。社会人1年目の私は、会社の仕事が、右も左も判らない。…
あの頃のように、水中でただ漂っていれば良かった波に身を任せ、右へ左へゆ〜るりゆ〜るり浮か…
あの時、空にはまだ星が残っていた。 早朝、気が向いた時だけ散歩をする私は、この日ある光景…
僕の姉は子供の頃から大の動物好きだった。残念ながら獣医になるには偏差値が足りなかったよう…
このところ、雨の降る音が聴こえない日はない。雨音は、ぐっすりと眠らせてくれた。以前はーー…
傘が全く役に立たない。それどころか自分が飛ばされそうな強風。雨は横なぐりに降るから目を開…
「十番館パフェやっぱり美味しい」私がそう云うと、向かいに座っている香奈は、ある物をヒラヒラさせながら、「これが無ければもっと美味しいのにね」ため息混じりで、そう云った。「そんなの早く閉まってよもう!」ハイハイと香奈は鞄に入れた。 「どうしてクリスマス・イヴが終業式なんだろう、毎年思うよ。愛しのケーキを食べるには難関をクリアしなければならないのは変だわ」「成績表という難関があるのよね」アイスを食べながは香奈は云う。「でも梢はいいじゃない。成績いいんだから」 「家の親は変人だ
朝5時僕は日課のウォーキングに出発する。妻の純子はまだ夢の中だ。祖父母の残した古い平屋の…
朝おきて直ぐにテレビをつける。ニュースを見るためだ。「まただ」このところ、毎朝どこかの電…
生まれて最初に住んだ家は、あちこちから廃材を集めて、祖父が建てたと訊いている。プロの大工…
色々な『想い』が、あちこちに散らばっている。『喜び』は、あっち『恐れ』は、そっち『嬉しさ…
今回、私は自動車の免許証を、更新しませんでした。まだ、返納するほどの歳ではないと思います…
その青年は、道端に落ちているゴミが気になるらしく、どんなに小さなゴミも見落としはしない。…
ー少しだけ、ノンフィクションー タタン タタン タタン真夜中の電車に乗っている。わたし以外に 誰も乗っていない。深夜の電車は、酔っ払いや、残業で疲れ果てているサラリーマン。渋谷辺りで遊んでいた若い人たちで、いつもは満員なのに、何故か誰も乗っていない。どの駅に着いても乗ってこない。おかしいのは それだけではない。電車が古い。むかしの木の床の、油の匂いがする電車だ。変なのは、全然 怖いと思わない自分。わたしが電車に乗っているのは、ただの時間潰し。そういえば、歌にもあった