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六年目

5
2024年
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短歌《いつかのわたしたち》

短歌《いつかのわたしたち》

ミルク多めのカフェオレを飲みたいと優しさに飢えてるわたしたち

枯れかけの花束愛でるあのひとはきっと誰の死も愛してくれる

ぽつぽつと咲き始めてる桜見て散りゆくとこを想像してる

無意識に二人分の珈琲を淹れるくらいに君が好きだよ

誰もかも死んだ人には優しくて誰のための優しさなのか

みっちりと包まれている購買の惣菜パンの優しさを買う

まんまるのホットケーキにナイフ刺す世界を覗く切り込み入れる

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関係性は不明

物語で誰かが誰かを救おうとするとき、その二人の関係性が曖昧で薄いほど愛しさが増します、親友とか恋人とか家族とか、そういうわかりやすく共感を得られそうなものではない二人が必死に光を掴もうとする、もしかしたら片方は諦めてしまっているかもしれないけれど、それでももう一人の熱量に胸を打たれます、救おうとするあの人はきっと最初は自分の為に動いているのでしょうね、それがいつの間にか相手の為になっていること、使

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寒かったけどアツかったから問題はナシ

寒かったけどアツかったから問題はナシ

2月25日午前10時、1年と7ヶ月ぶりに訪れた横浜の最低気温は4.6℃、最高気温6.5℃の雨が降る寒すぎる日だった、でも前日までは雪予報も見かけたのでそれに比べたら小雨程度で救われた、そんな非常に体力削られる天候のなかひとり寒さに震えながらパシフィコ横浜国立大ホールへ、その目的はMASOCHISTIC ONO BAND(略称MOB)デビュー10周年記念イベント『MASOCHISTIC ONO BA

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ドキュメンタリーを観た日

ナショジオのYouTubeで観た911のドキュメンタリー、たまたまtwitterで観た人の感想を見つけて気になって、観た
消防士の密着カメラが偶然居合わせてWTCに突っ込んだ飛行機を映す、前触れもなく、CGみたいな滑らかさで、消防士たちの視線と現場に急ぐ映像、あの事件が起こってから今日まで何度も何度もテレビの特集などで観たはずのビルに突っ込む飛行機の、あの一瞬の映像に、わたしはいつも泣いてしまう、

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ヒト

ヒト

誰かといることが最小単位で、異性愛者だろうが同性愛者だろうが、そこを満たせなければ人間として未熟であると勝手に判断されて反吐がでる、すべてのことに配慮して生きることに疲れてしまった、男とか女とか以前にひとりの人間としてしかあなたを見ていないっていうとがっかりされる、面倒くさい、テレビの向こうで旬の俳優が、良いお母さんになりそうな女性がタイプというのをきいて引いてしまった、じゃあ君は良い父親になれま

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