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<お悩み解決> 何を言っても「はい」としか返さない部下

「ある部下に教育や指導をしても、いつも「はい」としか返ってきません。こちらの言っていることがきちんと伝わっているのか、内容が理解できているのか不安になります」とのご相談をいただきました。
このご相談に対し、僕ならこうしますという僕の考えをご紹介します。

1.その部下の方の状態は

その部下の方をAさんとします。恐らく、Aさんが「はい」と言うとき、笑顔では言っていないと思います。だとすると、Aさんは、”とにかく会話を早く終わらせたい”のかもしれません。Aさんの「はい」は、”これ以上踏み込んで来ないでください”というメッセージではないでしょうか。
これは、Aさんが心のシャッターを閉ざしている状態です。
(以下、この状態にあることを前提に話を展開させていただきます)

2.まずすべきこと

まずすべきことは、Aさんに教育や指導をするとき、「わかっているのか!」、「はいと言ったのにできないじゃないか!」などと追い詰めたり、ダメ出ししたり、Aさんがネガティブな感情を持つようなことをしないことです。
教育や指導をする側がイライラする気持ちはわかりますが、上記のようなことをすると逆効果で、Aさんの心のシャッターはますます固く閉ざされてしまいます。少なくとも、表面上は反発しているわけではないので、まずはこちらが広い心で受け止めてあげることが必要だと思います。

3.そうなる理由を考えてみる

その上で、Aさんの日頃の言動から、どうしてそうなるのかを考えてみます。事情はそれぞれ異なるため、どれにも該当しないケースもありますが、一般的には次の3つに層別できるかと思います。

①仕事そのものに興味がない
②教育・指導する人、もしくは、それ以外の先輩や同僚のことを受け入れられない。
③仕事以外で大きなストレスを抱えていたり、生きることに喜びを感じていない

ただし、Aさんが言いたくなかったり、詮索されたくない場合もあるかと思いますので、無理に追求していくことは禁物です。

4.プレッシャーをかけることなく、本人との接点を増やす

Aさんにプレッシャーをかけることなく、Aさんとの接点を増やし、Aさんの気持ちに寄り添ってみるとよいかもしれません。そして、ふとしたときに見せる打ち解ける気持ち。Aさんがその気持ちになる機会を増やしていくことで、固く閉ざされたシャッターが少しずつ緩んでくるかもしれません。

そして、それができたら、次に、仕事の中で、Aさんがそういう気持ちになる瞬間を、まずは1回だけでもつくる。それが、2回、3回と増えていくうちに、いつの間にか、「はい」だけだった返答に変化が表れてくるかもしれません。

5.まとめ

Aさんに触れられるのは、基本的に職場だけかと思います。その職場でできることをする。たとえそれでAさんに変化が表れないとしても、できることを地道に続けていくことで、きっとAさんの心のどこかにその思いは届くと思います。

ご相談いただき、ありがとうございました。少しでも参考にしていただけることがあれば幸いです。


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