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結婚3年目にして初めてサウジご両親にご挨拶

私(日本人)とサウジ夫は2年間ずっと、サウジのご両親に結婚したことを伝えられずにいました。

しかし数週間前、ついに、夫のお兄さん経由でご家族全員に結婚報告をしました。

詳細は前回の記事に書いております↓


ただ、この時はお義兄さん経由で報告をしているため、まだ私はサウジのご家族にご挨拶ができていませんでした。


そして数日前、進展が・・・


結婚報告後はじめて、夫のお兄さんの奥さんとビデオ通話をしました!

夫がお義兄さんと話していて、一度電話を切った後、
いきなり「奥さんと喋ってみる?」と。

私「?!?!?!」

アラビア語話せないけど?!
大丈夫かな・・・

自己紹介だけでもアラビア語を覚えておけばよかったと思いましたが、時すでに遅し。

夫はすでにお義兄さんの奥さんと会話を始めていました。


サウジアラビアでは文化的に結婚が可能な異性(兄弟姉妹や甥、姪など以外の人)とビデオ通話することはあまりないらしく、夫がお兄さんの奥さんの顔を見ることはできないそうです。

奥さんは夫と喋る時は声だけで会話。
私と喋るとき(私にカメラが向けられた時)(夫が見ていない時)に、顔を映していました。


はじめてサウジのご家族とお話をしたのでとても緊張しましたが、優しそうな方で、私たちが結婚したことを喜んでくださっていたので安心しました。


そしてその次の日・・・


ついに、夫のご両親にご挨拶をしました!!!


国が離れているのでビデオ通話でのご挨拶でしたが、今まで一度もお話ししたことがなかったのでとても感動しました。


私は事前に用意したアラビア語で自己紹介をしました。

用意した文章はこちら↓

السلام عليكم
アッサラーマアレイコム(こんにちは)

اسمي صفية
イスミーサフィーヤ(私の名前はサフィーヤです)

انا يابانية
アナヤバニーア(私は日本人です)

تشرفنا
タシャラフナ(よろしくお願いします)


なんて低レベルな自己紹介なんだ・・・。

初めてのご挨拶だし、もっと話したいことは沢山あるのに全然話せないことがとても残念でした。


お義父さんもお義母さんも私の自己紹介のひと言一言にコメントをくれました。

例えば、私が「私の名前はサフィーヤです」と言うと、お義母さんが
「いい名前だね、親戚にも同じ名前の人がいるのよ」
と言ってくれました。

お義父さんにはアラビア語は喋れるの?英語はどう?と聞かれました。


私はまだアラビア語が話せないので、このような会話はすべて夫に同時通訳をしてもらっていました。


ちなみに、お義父さんと話す時には一応ヒジャブ(スカーフ)をかぶってお話をしました。

(家族ならかぶらなくてもいいそうですが、今回は初めての会話だったので念の為かぶりました)

私は暗めの色のヒジャブを持っていなかったので夫のマフラーを頭に巻いてビデオ通話しました😅


初めてご両親とお話した印象は、お義母さんは顔が夫に似ていて優しい、お義父さんはどっしりと構えた感じで少し厳しそう?という印象でした。


ご両親は、お見合い結婚で地元の人と結婚するのが当たり前という考えだったので、私たちの結婚にはかなり驚いていました。

(国際結婚をしたこと、しかもそれを2年も隠していたことをご両親に伝えるのは夫もすごく不安で緊張していました。)


それでも、2人とも私たちの結婚について喜んでくれており、認めてくださりました。

本当に本当にありがとうございます。


サウジのご家族のことをもっと知るために、そして仲良くなるためにアラビア語をもっと話せるようにならないと、と強く思いました。


ご両親にご挨拶をした後、その夜中に夫は泣いていました。

私は寝ていましたが泣いている声が聞こえたので目が覚めました。


私は不安に思いどうしたのか聞いてみると、どうやらお義姉さんやお義兄さんから色々言われたそうです。。。


本当に私がサウジアラビアに住むことができるのか。
VISAは取れるのか。
途中で嫌になって日本に帰ってしまうのではないか。
それで離婚にならないか。
など。。。


夫は9人兄弟の末っ子なので、上にお兄さんお姉さんがたくさんいます。

何人かは私たちの結婚を喜んでくれていますが、結婚に賛成でない方もいます。


夫はほとんど泣きません。


でも今回は嗚咽をしながら泣いていていました。

私も心苦しかったです。


自分の家族に認めてもらえず批判されるのは苦しいですよね。。。

私も同じ立場だったらかなり辛いと思います。


サウジアラビアに住むのは確かに不安もあります。

私もまだサウジアラビアに住んだことがないので100%日本に帰りたくならないとは言い切れません。


でも、夫とはずっと一緒にいたいです。

そして、例えサウジアラビアに住むとなっても、新しい環境で楽しく生活をしていきたいです。


サウジのご家族が心配する気持ちはよくわかります。

だからこそ、私はこれ以上心配をさせないように、夫との絆をより深めて、私たちは大丈夫というところを見せていきたいと思います。


また別の日に、お義母さんはこんなことを言っていました。

「ずっと息子(私の夫)は独り身だと思っていたから、海外で遊んでいないか(例えばバーに行ってお酒を飲んだり、女の子と遊んだり)心配だった。でも逆に、結婚をしていると聞いて安心した。
結婚をしていれば、そういう遊びはないだろう。」


どうやら親戚の親戚に、海外留学をしていた方がいて、その方が海外の自由さで開放されてしまいイスラム教から無宗教になり、国に帰ってこないということがあったそうです。


イスラム教の信仰心が強いお義母さんは、海外に住んでいる息子もこうなっていないか心配だったんだと思います。

そのため、結婚を2年も隠されていましたが、息子は無事にイスラム教の教えを守っているとを聞いて安心したそうです。


私たちの結婚を良く思っていないお義姉さんやお義兄さんはいますが、それでもお義母さんやお義父さんが賛成してくれていることはかなり大きいです。


夫も、まずはお義母さんとお義父さんが賛成してくれていれば問題ない。と言っていました。


今回の結婚のご挨拶は2年越しにはなってしまいましたが、私たち夫婦にとっては大きな壁を乗り越えた第一歩です。


国際結婚なので今後も大変なことはたくさんあると思います。

それでも、これからも夫と一緒にひとつひとつ乗り越えていきたいと思います。


また何か進展があればこのNoteに書いていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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