花田悠太

アメフトのコーチと企業の人事として「人」や「組織」や「共育」について思ったことを綴って…

花田悠太

アメフトのコーチと企業の人事として「人」や「組織」や「共育」について思ったことを綴っています。

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僕が10年コーチをしたアメフトチームから考える”組織のカルチャー”

目次: 1) はじめに 2) 僕がチーム作りで大切にしていること 3) チームのカルチャーとは 4) チームのカルチャー作りに大切なこと 5) さいごに 1) はじめに僕は大学1年生の途中から最近まで、約10年間、母校のアメリカンフットボール部のコーチをしていました。 コーチと言っても、公立高校のいちOBとしてやっているだけで、雇われているわけでもなく、顧問の先生のような責任が伴う役職だったわけではありません。 言ってしまえば本来は高校の部活動にはいないのが普通ですが、自

    • 良いチームが良い社会を創る

      題名の通り、これは「チーム」というものについて書いたnoteで、 「自分がチームというものに魅力を感じていること」と「良いチームが何をもたらすのか」ということを書いてみた。 自分の中でのチームに対する想いについてnoteを書こうと思ったのには、 大きく2つの理由がある。 一つは、自分自身の「チームに対する想いを整理したかった」から。 小学生からずっとチームスポーツ(野球とアメフト)をやってきて、アメフトで言えば18歳~29歳まではコーチという役割でチームに関与してきた

      • 「ヒト」と「組織」-今、想っていること-

        コロナにより”Stay Home”の生活が当たり前になってきて、 今までは平日は仕事で週末も部活の指導があり、ほとんど家にいない生活をしていたので、”Stay Home”のおかげで今までと違う時間の使い方を経験できており、非常に有意義な生活を送れている気がします。 その”Stay Home”の間に、改めて自分が大切にしていること、今の仕事、これからやっていきたい事を考えてみました。まだ一部フワフワしていることもありますが、現時点での考えを書いてみようと思います。 結論から

        • コーチの真価

          今回慶應義塾大学アメフト部で起きた不祥事について 部内の事情も色々とあると思うし、詳細は公開されていない為、あくまで個人的な考えを書こうと思う。 当部のOBには知人もいて、今回のこと自体も、ここにこうやって文字に起こすのも心苦しいけど、1つの意見として捉えて頂きたい。 まず今回起きたことの整理 (yahooニュースより) ・部内において複数部員の不適切な行為があった ・教育的観点およびプライバシー保護の観点から、詳細は公表していない (4yearsより) ・複数

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        僕が10年コーチをしたアメフトチームから考える”組織のカルチャー”

          負けること

          負け まけること。敗北。 僕は今までたくさん負けてきた。 惨敗もあれば惜敗も完敗もある。 数え切れないぐらい負けてきた。 全てで悔しい思いをした。 やり切ったから悔しさはない。 そう言うアスリートはたくさんいるけど、 やっぱり勝つ方が嬉しい。 僕は負けることが嫌いだ。 悔しくて、 悲しくて、 辛い。 勝負事だから勝ち負けはある。 それを分かっていても受け入れるのに時間がかかる時がほとんどだ。 ただ、 たくさんの負けを経験した今振り返ってみると、 勝

          負けること

          僕なりの組織論

          僕の考える強い組織は簡単です。 「"成長意欲"と"目標への共感"がある集団」 とても当たり前に聞こえますが、 組織として、組織を形成する個人として、 "成長意欲"があり、その意欲の先に一つの目標が明確にあるチームは強いです。 そもそも成長意欲とは ここでも僕なりの定義ですが、下記のように定義しました。 目的を持った上で、 今よりも良くするために、 今出来ることに全力で取り組むこと。 前回の記事「前進力」の中で、 最初から目標までの道のりが1から1

          僕なりの組織論

          前進力

          僕は選手や、すでに卒業してる後輩に、 「好きなことをやれ」 とよく言ってます。 なぜなら、 好きなことをやってる時の彼らの強さを知っているから。 おそらく後輩達もその言葉の意図は分かっているし、共感をしてる人も多いと思います。 ただ、いざやろうとすると何をしていいか分からない、好きなことが分からない。 そんな人も少なくないと思います。 「好きなことをする。」 これには2つの意味があると思います。 ①今好きだと思うこと、興味のある事を極める。 ②

          コーチとしての目標

          学生コーチ時代の目標は、 当時どのチームも達成したことのなかった 「公立高校県制覇」 これが僕の目標でした。 ・誰も見たことがない世界を見るために、仲間と一緒に努力すること。 ・学生のうちに自分のやると決めたことに打ち込み、成功体験をして自分に自信をもつこと。 これももちろん素晴らしい経験です。今でも変わらずそう思います。 ただ上に書いた目標はアメフトにおける良い結果があってこその目標でした。 しかし、社会人になってからのコーチ生活を通じて、目標に対する考え方に変

          コーチとしての目標

          学校教育による思考回路

          9年コーチをやっていると、就職活動の相談をしてくる後輩も少なくありません。 その都度、 「やりたいことが分からない」 と言いながら悩んでる姿を見るととてもショックな気持ちになります。 一緒に必死こいて楕円形のボールを追いかけて、目標に向けて毎日のように努力していたのに、、、 自分のプレーにこだわりをもって、周りと鼓舞し合っていた全力少年はどこにいってしまったんだ、、、 という少し悲観的な気持ちになります。 そこで考えてみました。 なんであそこまでアメフトに真剣

          学校教育による思考回路

          僕のコーチングスタイル

          コーチングと聞くと、難しそうだったり、知識も豊富でないと出来ない、、、というイメージを持つかもしれません。 確かにプロのコーチとなれば求められるものは多いのでしょう。 僕の場合は違います。 「寄り添って、一緒に目標に進んでいくこと」 これが僕のコーチングスタイルです。 言ってしまえば"兄"的存在になれればいいなと考えてます。 こう思うようになった理由は2つあります。 ①自分の成長がマストだったから 僕がコーチになりたての頃は、現役で3年間プレーしてい

          僕のコーチングスタイル

          自己紹介 花田悠太

          はじめまして。花田悠太です。 僕は神奈川県立横浜栄高等学校アメリカンフットボール部(以下アメフト部)でコーチをしてます。 気付けば僕が高校を卒業してから現在に至るまで学生コーチ、そして社会人コーチとなり、9年目に突破しました。 そのコーチ生活の中で感じた、 「教育」「物事の考え方」「モチベーション」「組織論」「若年層マネジメント」 など順不同ですが、伝えたいことがあり次第書いていこうと思います。 背景 高校での現役生活は最後の大会に初戦敗退。アメフトに特に強い想い

          自己紹介 花田悠太