バカは死ななきゃ治らない。

アダムマッケイ監督、レオ様筆頭の豪華キャストの面々からも期待値は高かったが、その10倍は面白かった。

アダムマッケイのオシャレでテンポ良い演出はさることながら、メインキャストたちの演技力がピカイチに輝く。個人的には、ディカプリオのキャリアの中でも最高の演技ではなかろうか（ベストオブベスト）。現在、本年度のアカデミー賞のノミネートはまだ発表される前だが、最優秀主演男優賞もあると予想する。あと、編集賞も間違いなくノミネートされるのではなかろうか。

「実話に基づくかもしれない物語」と謳った、本当に起こりそうな世界の終末を描いた未来日記的SFダークコメディ。コメディと聞くと、実にふざけまくった映画なのだろうと予想してしまうが、実にふざけまくりながらも、きちんと軸足は最初から最後まで地に足ついた、ラストはまさかの正統派の感動を呼ぶ大傑作である。