サジニセニハラ ステージ7

Hello I am Saji. And this is a Senihara. Igo yoroshiku. We smoke in Okujou everytime.
「なあサジ」
「どうした、神妙な面持ちで。似合ってないぞ」
「生まれつき目が見えない人って、夢を見るのかな」
「本当にどうした、屋上で馬鹿な話が出来ることが僕らにとってせめてもの慰めなのに、そんな真面目なこと言われたら困る」

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暑すぎて 死ぬよね

熱中症で倒れる人が
急増中です

なんと 1週間で
5000人以上も いる。

ほんと毎年暑くなっている
イメージがあるよね。

北海道でも 普通に暑い

私が子供の頃は
30℃超えることなんて
滅多になかったのに

今では 普通に超えることがある。

ヨーロッパでは40℃以上の
熱波が来ていたり

もう そのうち人類滅亡するよね。

そして 北海道の家には
クーラーがない家も多い

私の部屋もク

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恋の元素記号

先生は、まだ若いのに少し疲れた感じで、少し猫背で、いつもえんじ色のジャージで、髪が少し長め。
で、綺麗な顔をした優男だった。煙草はきっとラークだろう。
私は先生に、少し、恋してた。

先生は、元素記号と化学式を教えてくれた。
びっくりした。
ええ?だって、世界ってこーんなに数えきれないほど何もかもあるのに、そんなシンプルな一覧表でぜーんぶ割り切れちゃうの?
しかも、まるでガラスの美術館

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サジニセニハラ ステージ6

一応自己紹介しときます、サジです。横にいる奴も紹介しときます、セニハラです。相変わらず病院の屋上でタバコを吸っている若いガン患者二人です。今日は七夕。
「サジ、ロビーにあった笹の葉に短冊吊るしたか?」
「吊るしたよ」
「なんて書いた?」
「世界が滅びますように」
「俺と同じじゃん、つまらん」
「平井いるじゃん、アル中で入院してるジジイ」
「いるね」
「あいつ『おさけがのめますように』って短冊に書こ

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人工知能の隙は人間から学んだことにあった

「だ、だから、言ったじゃないか...」バタッ。

そう言って2043年にこの世を去ったのは、ターミネーターの監督を務めたジェームスキャメロン氏。

2010年代の第三次テクノロジーブームから言われてきた人工知能が人間の知能を超え、人類が想像もできない世界。そしてその世界は最悪な結末として2043年から始まる。まさにターミネーター2の映画冒頭シーンの世界が起こってしまったのだ。

それはまさに世界の

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196212031

"Leave a legacy that means something"

社会問題に対してアプローチするアートが増えているけど、どれも上手に消化できなかった。
はじめて心が晴れるものに出会った。
https://www.dezeen.com/…/paola-antonelli-extinction-milan-…/

私は絶望派だったのだ。
やっと自分を受け止められた。

しばらくの間、私を満

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サジニセニハラ ステージ5

サジです。本名は今はいいや。隣でタバコを吸いながら物憂げに空を見上げているのはセニハラ。本名は今はいいや。
「どうしたセニハラ、いつもみたいに何か話せよ」
「……胸が痛い」
「大丈夫か? 看護婦呼んでこようか?」
「ううん、この痛みは誰にも癒せない、心の痛み…」
「やっぱり看護婦呼んでくる」
「ちげぇよ、別に頭が狂ったわけじゃない」
「頭が狂った以外の何物でもないだろ今のは」
「世の女子中高生が好

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サジニセニハラ ステージ4

僕の名前はサジ。先が長くないガン患者。どうぞお見知り置きを。
今日も病院の屋上でタバコを吸っている。そろそろ僕と同じ病にかかってるやかましいあいつが来る。二本目に火をつけた時、後ろで重い扉が開く音がした。こいつの名前はセニハラ。心なしかいつもより機嫌が良さそうだ。
「よう、サジ。どうした投球ペース間違えて4回途中で打ち込まれて5失点したみたいな顔して」
「例えがピンと来ないし長いよ。そういうセニハ

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サジニセニハラ ステージ3

僕の名前はサジ。いや、本名ではない。皆がそう呼んでいるだけだ。隣にいる男はセニハラ。こいつもまた、皆にそう呼ばれているだけだ。ちなみに僕らは二人ともガン患者。
日が暮れて辺りが暗くなってきている。病院の屋上で、僕らの吸っているタバコが手元や口元で赤く光っている。
「犬と狼の時間だなあ」
「ん? 何だそれ」
「海外の古いことわざみたいなもんだよ。犬って人間と共に生きてきた動物だろ? かたや狼は野生の

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サジニセニハラ ステージ2

僕の名前は…いや、名前はどうだって良い、僕は「サジ」と呼ばれている。
「よう、サジ。元気か」
ほらね。
この病院で、僕のことを本名で呼ぶ者は一人もいない。
「元気なわけないだろ。セニハラはどうなんだよ」
「元気じゃない」
僕の隣にいるのはセニハラ。彼の本名もまた、誰からも呼ばれることはない。僕らは若くして末期ガンに冒されている手の施しようのない二人だ。今日も病院の屋上で二人、タバコを吸いながらくだ

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