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【書評】「信長の原理」
この小説は、織田信長の生涯を「パレートの法則」を導入してシンプルに分析する。一つの切り口で歴史を抉っているから、散漫な事実の羅列にはなっていない。
パレートの法則とは2:6:2に集団の構成を分類する法則。2割は常に懸命に働く精鋭、6割はその時その時の情勢に流される日和見。残りの2割はいつでも怠けるダメな奴ら。これは働きアリの法則とも呼ばれるが、まさにこの物語の信長はアリの行列の中にこの法則を見出
M-1漫才論争に想う
M-1グランプリ2020でのマヂカルラブリーのネタに批判が出ているらしい。いわく、アレは漫才ではないと。。
決勝最終の場で、ボケの野田クリスタルは大振りの動きで舞台上を暴れまくり、ほぼ、言葉を発さないまま、約3分のネタは終了。たしかに、自分もおもわず、おいおい、マジかよ!と爆笑しながら、ツッコんでいた。しかし、まさか、大会終了後のTwitterやヤフコメで冒頭の批判が百出するとは思いもしなかった
リアルパイレーツオブカリビアン〜スペイン帝国の落日〜
1. はじめに
「海賊」という言葉を聞いたことがない人はいないだろう。海賊はこれまで映画、漫画、小説などで繰り返し描かれてきた。そうした典型的な海賊のイメージはある時代、ある海域で活躍した海賊たちをベースにしている。そう、カリブの海賊である。船で海を駆け回り、金銀財宝を奪い取る彼らの姿は数々の物語から容易に想起できる。しかし、以下の質問に答えることが出来る人は少ないのではないのだろうか。彼らはどこ