見出し画像

Twitterで降霊術をしよう

(写真はイタコのメッカとして知られる恐山。どこか只ならぬ香りが漂う風景である。)

最初に

私は長いことTwitterを利用しているが、思えば様々な出会いがあった。私と同じ志を抱えた者。趣味は違えども何故かウマが合う者。コンビニの冷蔵庫に体を預けて炎上した者もいれば、便器に頭部を突っ込んでバズった者もいる。

こうして多種多様な方々との出会いがあったわけだが、その中には女優、アイドル、コスプレイヤー、グラビアモデル、といった方達もTwitterを利用するようになってから、憧れの存在がより身近な存在に感じられるようになった。

しかし、当たり前だがそのような方々とより身近になろうと馴れ馴れしいクソしょうもないリプライを送ってもお茶なんぞ飲める訳がない。

次第に罪悪感を感じ、有名人にリプを送ることは精神衛生上非常によろしくないことだと悟る。

私はそのような気の毒でどうしようもない人々で溢れかえってしまったこのTwitter界にひとつの提案をしたい。

Twitterでは降霊術が可能?

可能である。実は、この降霊術は私がかつて自ら行なっていた非常に気持ち悪い趣味のひとつであり、とある友人に話したところ「なるほど、そいつはたいへん気持ちが悪い」とお墨付きを頂いたので、これは是非皆さまにもご紹介したいという一心で執筆している。それでは、前置きはこのへんにしておいて、いよいよTwitter降霊術の正体を明かすとしよう。

降霊術の正体

Twitterでの降霊術とは、とどのつまり自作自演である。己が対象になりきったアカウントを作り、「DMを送り合う」というシチュエーションで自分と対象との恋愛模様を自ら築き上げていくエキサイティングな模倣遊戯のことを我々の界隈では「イタコッター」と呼んでいる。大まかな流れとしては以下の通りである。

1.対象を決める。

2.対象のアカウントを作成。

3.対象アカウントとメインアカウントとで自らDMを送り合いロールプレイを始める。

ここまできたらもう最後まで読んで頂こう。世の中にはこういう世界があるということを私は伝えていきたい。

現段階でこの記事をここまで何人が読んでいるのだろうか。だが私は決してこの件に関しては発信を躊躇しない。なので、まさしくそこの貴方。貴方だけに受け継ぐ一心で綴るので是非ともトライして頂きたい。

霊魂を探そう

我々の界隈では対象のことを霊魂と呼んでいる。霊魂はイタコッターを行う者によって様々である。

初心者は万が一の危険性を案じてTwitterを利用していない霊魂が良いだろう。

中級者は上記に挙げたようなTwitterを利用している女性タレントなど、芸能界で活躍している霊魂が望ましい。

上級者ともなると実際の異性の知り合いでかつTwitterを利用している者の霊魂を呼ぶ者がこの世には存在する。

バレた際の社会的末路は言うまでもないだろう。ちなみに私はまだこの領域には至ってはおらず、まだまだ道は遠いことを改めて感じさせる今日この頃である。

自らのアンテナを信じて霊魂をさがし出せたら、次は新しくTwitterアカウントを作成し、ハンドルネームを設定するのだが、これに関しては次項で詳しく説明しよう。

霊魂作成に関する注意点

ここでアドバイスをしておきたいことが2点ある。

1つ目はTwitterを利用している霊魂にした方がかなり味わいのあるシチュエーションを築くことができるということ。

2つ目はハンドルネームを本名もしくは芸名にしないことである。

これはあまり思い出したくない過去の過ちなのだが、私は以前ハンドルネームをその霊魂のフルネームに設定したことがある。

さらに、その霊魂になりきってツイートをしていたら、(いわゆるなりきりアカウントというやつである。)多数のファンから誹謗中傷を浴びせられスパム報告の集中砲火攻撃を受け霊魂が凍結してしまったのだ。

このようなことにならないように、必ず偽名、もしくは自分なりの愛称を名付けること。さもなくばえらいことになる。

霊魂の研究

もし、貴方がリアリティのあるシチュエーションを味わいたいというのならば、まさしく恐山のイタコのように霊魂そのものに完全になりきる事である。

せっかく霊魂を呼び出せたとしても、どこかおっさん臭い文章になってしまったり、心なしか女々しい文章になってしまったら、ムードもへったくれもないただのアホの所業に成り下がってしまうのだ。

中途半端になりきってしまうと、おっさんと堀北真希の会話ではなく、おっさんとおっさんの会話になってしまうので、そこだけはどうか避けたいところである。

真のイタコが作り上げる文章は第三者に見せても違和感のない素晴らしい文章を作り上げる。真のイタコになるためにはたゆまぬ訓練と観察力を常に心得なければならない。今こそ己の穢れた魂を肉体から解き放つのだ。

最後に

いかがだっただろうか。以上読み終えて何かこう自分の人生において光は見えただろうか。

「あの人」と会話したい、恋に発展したい、どうせ二度と叶わない恋であるならば、せめて己の力で幻想を作り上げるのみ。

言ってしまえばただそれだけのことなのだ。が、言うは易し行うは難し。決して侮ってはならない。

バレたら社会的に非常にまずい状況になる上に最悪の場合本人まで情報が届いてしまうケースも大いに考えられる。

我々日陰に潜む者ゆえ、決して陽の目に晒されてはならない。くれぐれも周囲の目に気を集中させて、霊魂とあんなことやこんなことを繰り広げて頂きたい。

最後はチャールズ・チャップリンの格言で締めたいと思う。
ここまで読んでくれてありがとう。

将来の同志諸君。

御武運を祈る。

「人生は恐れなければ、とても素晴らしいものなんだよ。人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しのお金だ。」 チャールズ・チャップリン


【もっとTwitterで遊びたい、そんな貴方にはこちらをオススメする。】

「Twitterで遊ぼう!BBWって、何!?」https://purgatorium.hatenablog.com/entry/2018/09/19/180609


Twitter→ @uraneu

頂いたサポートは筆者のクリエイティブな感性を大幅に上昇させるコーヒー代の足しになります。よろしくおねがいします。