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教室内で、どこをどの順番で見ていくかのマニュアル

 発達相談を受けたときに、子どもの発達の状態を見る方法は、2つあります。発達検査と子どもの観察です。本来、正確を期すならば、両方を行って判断するのが普通です。
 しかし、教育現場では、保護者の考え方や先生のポリシー、保護者を介さない相談等があって、検査ができない場合が往々にしてあります。そんなときは、発達相談員は観察だけで発達のおよその状態をアセスメントして相談にのり、支援の具体的方法を考えます。

 その観察のときに、どこを見るかということも大事なのですが、どのような順番で見ていくのかというのも重要です。なぜなら、1時間か2時間しか観察する時間が取れないからです。特に低学年の場合、「発達の未熟な子」が含まれているから慎重にしないとアセスメントを勘違いしてしまします。

 長年、新一年生のスクーリングを行って来たました。毎年300人程度(実際は900人なんですが、3人で担当しているので)を12年間、つまり3600人以上の新一年生の観察を行い発達の状態をアセスメントしてきことになります。その結果、見るべきところがはっきりしてきたので、次のような一覧表にしています(WISC検査などの知能検査から学んでことも含めています)。 

観察のアセスメントチェックリスト

 今回は、教室に観察に行ったときに、これらの観察項目を1,2時間で観察するにはどの順番で見ていくのがいいのかを書いていきます。つまり、短時間でアセスメントする方法とも言えます。
 特殊な内容なので、下記のような一部の専門家の参考にしかならないと思いますが、せっかくなので書き残しておくことにしました。
   ・発達相談員
   ・臨床心理士
   ・公認心理師
   ・学校コーディネーター
   ・スクールソーシャルワーカー
   ・スクールカウンセラー
   ・支援学級の先生
   ・学校の支援ボランティア
 
 ひょっとしたら、勉強熱心な保護者の人の役に立つかもしれません。
上記の一覧表の使い方が気になる方は、下記の本を参考にしてください。
(売り切れの場合は、問い合わせメールから申し込んでください。2000円で販売してます)
 
 因みに、担任の先生は、順番など気しなくてもかまいません。上記の項目を、、じっくりチェックしていくだけでいいのです。それは、何時間も何日も子どもを観察することができるからです。


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