神園(青山ブックセンター本店)

青山ブックセンター本店 文庫・ビジネス書担当

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青山ブックセンター本店 文庫・ビジネス書担当

記事一覧

4月振り返り 2024.4

4月が終わる!早いです。 青山ブックセンター本店 文庫・ビジネス書担当の神園です。 私事ですが明日から熊本・鹿児島に行ってきます。楽しみです。 旅行記を後でまとめて…

装幀写真とは何か?本を通して知っておきたい日本の写真家50名を紹介

こんにちは。青山ブックセンター本店 文庫・ビジネス書担当の神園です。 突然ですが、装幀写真とは何か、ご存知でしょうか?まず、「装幀」とは本の外側のデザインのこと…

この春に入荷する本の話 2024.3

こんにちは。青山ブックセンター本店 文庫・ビジネス書担当の神園です。 今回は3月を個人的に振り返りながら、4月に入荷する本(といっても自分の担当の文庫に限りますが)…

ここ数年ちくま文庫から刊行・復刊された昭和の女性作家の作品をプロフィールと一緒にまとめてみた

こんにちは。青山ブックセンター本店 文庫・ビジネス書担当の神園です。 突然ですが、ちくま文庫で昭和の女性作家と言えば、最近だと2020年3月に刊行された『向田邦子ベス…

朝吹真理子さん『TIMELESS』(新潮社)・柴崎友香さん『百年と一日』(筑摩書房)文庫化記念 「記憶と時間をめぐる小説フェア」 選書…

こんにちは。青山ブックセンター本店 文庫・ビジネス書担当の神園です。 文庫新刊、朝吹真理子さん『TIMELESS』(新潮社)・柴崎友香さん『百年と一日』(筑摩書房)の刊行を…

聖地をつくる/発信の温度 2024.2

2月がもう終わります。個人的には、好きな作家のゆかりの地を巡ったり、久々に映画館に行ったり、『レッド・アロー』(早川書房)という最高の小説を読めたり、展示で絵を買…

無用な小説 2024.1

青山ブックセンター本店、文庫・ビジネス書担当の神園です。 今、青山ブックセンター本店が猛烈に推している本。 店長主導で昨年12月末に青山ブックセンター限定で復刊さ…

文学畑の僕が気づいたら青山ブックセンターのビジネス書担当になっていた話

こんにちは。青山ブックセンター本店の文庫担当、そして題名の通り、この度ビジネス書担当にもなりました神園です。 「文学畑の僕」とカッコつけて書いてますがウソですの…

生きづらさを読みほぐす

皆さま、こんにちは。 青山ブックセンター本店で文庫コーナーを担当している神園です。 いかがお過ごしでしょうか。 ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい 今年一発目のオス…

2022年の文庫を振り返る

こんにちは。青山ブックセンター本店で文庫を担当している神園です。 今回は2022年の文庫を振り返っていこうと思います。 年間ランキング まずは今年の青山ブックセンタ…

4月振り返り 2024.4

4月振り返り 2024.4

4月が終わる!早いです。
青山ブックセンター本店 文庫・ビジネス書担当の神園です。

私事ですが明日から熊本・鹿児島に行ってきます。楽しみです。
旅行記を後でまとめてみようかなと思います。

4月は雨が多くて、しかも昨年より土日が一回少なく、中々大変でしたが、上の方から聞くと前年越えているみたいで安心しました。昨年の4月はちょうど村上春樹さん、西加奈子さんの新刊が爆発してたので、それも大きかった。

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装幀写真とは何か?本を通して知っておきたい日本の写真家50名を紹介

装幀写真とは何か?本を通して知っておきたい日本の写真家50名を紹介

こんにちは。青山ブックセンター本店 文庫・ビジネス書担当の神園です。

突然ですが、装幀写真とは何か、ご存知でしょうか?まず、「装幀」とは本の外側のデザインのことですが、装幀写真とはその外側の表紙や背表紙に使われる写真のことを指します。

装幀写真はその本の顔であり、デザイン上、非常に重要な役割を果たします。その本の印象を決め、写真を通して本の持つ雰囲気を読者に向けて伝えます。このように本にとって

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この春に入荷する本の話 2024.3

この春に入荷する本の話 2024.3

こんにちは。青山ブックセンター本店 文庫・ビジネス書担当の神園です。

今回は3月を個人的に振り返りながら、4月に入荷する本(といっても自分の担当の文庫に限りますが)の話をしていこうと思います。

今月の初め、行きつけのレコード屋BIG LOVEのオーナー・仲さんに、「店のスタッフというより、独立した視点と立場で、別の軸を持って色んなことをしてみた方が良い(大意)」と言われ、3月は新しく何かをした

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ここ数年ちくま文庫から刊行・復刊された昭和の女性作家の作品をプロフィールと一緒にまとめてみた

ここ数年ちくま文庫から刊行・復刊された昭和の女性作家の作品をプロフィールと一緒にまとめてみた

こんにちは。青山ブックセンター本店 文庫・ビジネス書担当の神園です。

突然ですが、ちくま文庫で昭和の女性作家と言えば、最近だと2020年3月に刊行された『向田邦子ベスト・エッセイ』が16万部を超える大きな反響を呼んだことが記憶に新しいです。自分もこのエッセイが好きで、ここに書かれている向田邦子が愛した表参道の老舗和菓子屋さん「菓匠 菊家」に訪れたことがあります。(青山ブックセンターからとても近い

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朝吹真理子さん『TIMELESS』(新潮社)・柴崎友香さん『百年と一日』(筑摩書房)文庫化記念 「記憶と時間をめぐる小説フェア」 選書の紹介

朝吹真理子さん『TIMELESS』(新潮社)・柴崎友香さん『百年と一日』(筑摩書房)文庫化記念 「記憶と時間をめぐる小説フェア」 選書の紹介

こんにちは。青山ブックセンター本店 文庫・ビジネス書担当の神園です。

文庫新刊、朝吹真理子さん『TIMELESS』(新潮社)・柴崎友香さん『百年と一日』(筑摩書房)の刊行を記念して、 お二人の著作と共に「記憶と時間をめぐる小説フェア」の展開を文庫コーナーにて始めました。

朝吹さんと柴崎さんのお二人は以前、「本屋の歩き方」という企画でYouTubeに揃って出演してくださったこともありました。(い

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聖地をつくる/発信の温度 2024.2

聖地をつくる/発信の温度 2024.2

2月がもう終わります。個人的には、好きな作家のゆかりの地を巡ったり、久々に映画館に行ったり、『レッド・アロー』(早川書房)という最高の小説を読めたり、展示で絵を買ったりと、楽しい1ヶ月でした。

最近の仕事

さて、ここ最近の青山ブックセンターでの自分の主な仕事を箇条書きで。

・文庫ではちくま文庫新刊の山内マリコさん『結婚とわたし』刊行記念フェアを開催。 

・海外文学中心の新しいフェアも始め、

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無用な小説 2024.1

無用な小説 2024.1

青山ブックセンター本店、文庫・ビジネス書担当の神園です。

今、青山ブックセンター本店が猛烈に推している本。

店長主導で昨年12月末に青山ブックセンター限定で復刊された、木下古栗さん『ポジティヴシンキングの末裔』(早川書房)。

有難いことに、よく売れていて嬉しいです。(自分は特に関わってないですけど。笑)
購入して読んでみたのですが、ひたすらに無意味な話の連続に驚き困惑し圧倒され、久々に刺激的

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文学畑の僕が気づいたら青山ブックセンターのビジネス書担当になっていた話

文学畑の僕が気づいたら青山ブックセンターのビジネス書担当になっていた話

こんにちは。青山ブックセンター本店の文庫担当、そして題名の通り、この度ビジネス書担当にもなりました神園です。

「文学畑の僕」とカッコつけて書いてますがウソですので騙されないでください。言ってみたかっただけです。全く詳しくないですし、最近はろくに本も読んでおらず積んでばかりな気が…。
ただ、本を読むなら、文芸関連が多いというだけです。

そんなウソ文学畑の僕は今までビジネス書を読んだことがありませ

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生きづらさを読みほぐす

生きづらさを読みほぐす

皆さま、こんにちは。
青山ブックセンター本店で文庫コーナーを担当している神園です。
いかがお過ごしでしょうか。

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

今年一発目のオススメ文庫、大前粟生さんの『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』(河出書房新社)が入荷しました。

『おもろい以外いらんねん』や『きみだからさびしい』、『死んでいる私と、私みたいな人たちの声』など、今注目の小説家・大前粟生さんの初めての文

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2022年の文庫を振り返る

2022年の文庫を振り返る

こんにちは。青山ブックセンター本店で文庫を担当している神園です。
今回は2022年の文庫を振り返っていこうと思います。

年間ランキング

まずは今年の青山ブックセンター本店の文庫年間ランキングを。

【2022年】
1位 ルシア・ベルリン 岸本佐知子さん 訳『掃除婦のための手引き書』(講談社)
2位 國分功一郎さん『暇と退屈の倫理学』(新潮社)
3位 ドミニク・チェンさん『未来をつくる言葉』(新

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