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うつ病になりました3 (ウェルテル効果は本当だった)

うつ病と正式に診断されて初めて抗うつ薬を飲んだ日、僕はウェルテル効果が本当に危険なものだと実感した。

ちなみに、ウェルテル効果は著名人の自殺報道に影響されて自殺する人が増える現象のことです。

この日ryuchellさんという著名人が亡くなられた。ネットはその話で埋め尽くされていた。僕はテレビを観ないので著名人のことをあまり知らなかったけど、ryuchellさんという方の名前ぐらいは知っていた。

変な書き方をすると、名前ぐらいしか知らないのに、そのryuchellさんの自殺報道に自分が物凄く影響を受けているのを感じてびっくりした。気分がとんでもなく落ち込んだからだ。

自殺報道は色々と見て来たけれど、今までそれを見て落ち込んだり嫌な気分になった記憶がなかった。だから余計に、自分がなんでこんな落ち込んでいるのかわからなかった。抗うつ薬の副作用なのかなぁとも考えたけど、ぐるぐる自分の中で暴れ出す感情に引き摺り込まれていって何も考えられなくなった。それに更に混乱した。

言葉にできないけど苦しくて、けどなんで苦しいのかわからなくて、わからないことで更に苦しくなるという不思議な体験だった。こんなのは嫌だと思った。

今振り返るとあれは希死念慮だったんだと思う。

そんな精神状態の時に、抗うつ薬の副作用で身体的にもキツい状況で、本当にどうしたらいいんだろうって困ってる時に、大空さんって方がX(Twitter)で「辛い人はスマホやテレビを観るのやめて、助けを求めてください」て呟いているのをたまたま観て、僕はスマホを置いて睡眠薬を飲んですぐに寝るという選択肢を取れた。

今思ってもこの選択は正しかったと思う。

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