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人生の

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私の周りの人を題材にした雑記です 当人に怒られたら即削除します
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人生の傾奇者

人生の傾奇者

 今回のnoteで「人生の」シリーズは終わる。私が今まで書いてきた題材の人の順番はルーレットで決めていたが、この人が最後となるに相応しい人だったと思う。私の中で印象的なのは、その人自身の生き方と、何をしてきたかの経歴と、守るべきものがある事に対する覚悟である。

 最初に言っておくと、私が使っていた言葉は全てその人を否定しようとしたり、嫌悪しているから使用しているのでは無い。今までの付き合いがそれ

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人生のウラオモテ

人生のウラオモテ

 人間にとって善と悪の表裏関係はコインの表と裏の様に簡単なものでは無く、善は自然法と常識という普遍的なものであっても、裏側は特に心情や思惑やそれに付随する欲求によって複雑になっていく。事に承認欲求というものは、その人間の裏側(悪)として扱われていると考えられる。裏アカウント、裏サイトなどがその一例で、裏側というものは基本的に外界から排他されるべきの個人の欲望であり、それは目に見えている「善であるべ

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人生の酔

人生の酔

 三度の飯より日本酒が好きな私だが、居酒屋に行った時に最初に飲む物は実は二択ほどに絞っている。ビールかコークハイか。理由は簡単で、ハズレがないからである。個人的な酒の嗜み方として、日本酒は他の酒を飲みギアが上がってから頼む事にしているので、私が居酒屋で日本酒を頼んだ時は、「おっ、ギアが上がったな」と思ってくれれば幸いである。だがギアが上がったと言っても、特に顔色をあまり変える事はない。

 酒の話

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人生の作曲

人生の作曲

 私は所属している社会人サークルのライブで、自分が作詞作曲を行った歌を弾き語りした。高校生の頃から一度やってみたかった事でもあった為か、作曲する為の創作欲はライブに近付くに連れて大きくなり、遂に私は人々の前で発表する事ができた。極度の緊張の中、歌い始めると体の震えは徐々に止まって…なんて事もなく、常に震えながら歌い終えた。一息ついて周りを見てみると、皆、“無”そのものの顔で、とりあえず拍手してくれ

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人生の仮想世界

人生の仮想世界

 再加熱珈琲という人間が雑記を書き始めてざっくり3年ほど経っているのだが、基本的に私のSNS活動の拠点はX(Twitter)になっている。Instagramはアップロードする画像が特にこれといってなく、また長い文章を書くのに適していないのもあいまってアカウントの所持だけしていたものの、文章を書く事に専念する為に削除した。世間からもよく言われているが、Instagramのストーリーやポストはキラキラ

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人生の鏡

人生の鏡

 私には幼馴染がいる。全く同じ日に生まれた同級生であり、私の義務教育時代をよく知る人である。正確にはわからないが当時の同じ学級だった辺りから付き合い始めた彼氏とは未だ健在で、籍を入れる直前(もしくはもう後なのか)となっているのは、個人的には本当に喜ばしく、また羨ましくもあった。
だが彼女の生まれた境遇は客観的に見ても不遇であり、窮屈な狭い世界の中にいた。私は昔からその事を知りながらも、どうすれば良

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人生の平行世界

人生の平行世界

 数々の分岐点を経験してきたが、偶には私の選ばなかった選択肢について考えて書いてみる。現在の職場含め、私の周りには既に結婚していたり或いは恋人同士である期間が人生の大部分を埋めて結婚を視野に入れ始めたりと、押し寄せる現実味を帯びた【結婚】という言葉が最近の私を更に路頭に迷わせていた。今の考え方的にはそこまで結婚というもの自体に価値は感じないのだが、ここでも心の寒さが悪さをする。ある意味一時的な感情

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人生の堕落

人生の堕落

 バンド活動が生活に侵食すればする程、その人間が側から見れば堕落した様な生活になっていくというのは前々から思っていた事ではあるものの、結局のところはその本人が元から堕落しかけた人間であったのを人の目に触れる事の多いバンド活動が暴き、世間に露呈させているのが実際のところなのではないかと最近では思う様になった。私は根っからの寂しがり屋で、人との繋がりを何とかバンドという付け焼き刃で手繰り寄せた結果、今

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人生の浪人

人生の浪人

 大学受験の浪人生ではなくなったが、私の人生は常に流浪人として各地を放浪としている。何事も経験だと自身を煽り奮い立たせて、やった事も見た事も無い業種に飛び込むのはもうそこまで怖くはない。そういう生き方が性に合っていると今更ながらに気が付いた。私はキャンパスの敷居を大手を振って跨ぐことはなかったが、それでも普通に大学に通っていた人間とは違う経験をして来たという自負があった。浪人自体を勧めも辞めさせも

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人生の主人公

人生の主人公

 私が考えている人生観の中で根幹に属しているものが「私の人生の中で私は主人公では無い」というものである。では私は何なのかというと「“主人公”が他にいて、かつその主人公の作品のスピンオフ的主人公である」という考え方である。人間誰しも生きていく上での責任は、リスクヘッジや本能的な感覚により実際のものよりも大きく考えてしまう様にできている筈で、私はそれをもっと楽に考えられる方法は無いか探し求めていた。昔

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