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複雑性PTSDに気づくまで(2) 体調がさらに悪化 → 休職・悪夢 → 休職延長

前回は、仕事が手につかなくなり、会社を休みはじめ、適応障害と診断されるまでの経緯を書きました。

今回はその続きです。


適応障害と診断されて

会社を3週間休んでも、体調は悪化するばかりでした。
そこで、精神科を受診してみると、適応障害と診断されました。

適応障害は、何らかのストレス(明確な原因がある)によって主観的な苦痛が生じ、感情や意欲、行動に問題や異常が見られるなど、社会生活に支障が出ている状態をいいます。
私の場合、会社での業務量が増えて追い詰められているという自覚があったので、「仕事が重荷になっている」という明確な原因がありました。
その上、仕事中に症状が出たわけですから、仕事のストレスによって適応障害を発症した可能性が高いと診断されたわけです。

医師からは、一定期間、休職して仕事との距離を取ることを勧められました。
服薬も提案されましたが、精神薬に抵抗があった私は、まずは薬に頼らずに自力で回復すること目指しました。
診断書を会社に提出し、3ヶ月間の休職を申請しました。
休職中は、とにかく会社や仕事のことを考えないように過ごしました。人と関わりたくないという気持ちが強くなって、家にこもりがちになりました。

みんなに批判される…悪夢

この時期の一番の悩みは、仕事に関わる悪夢でした。

私の前に、大勢の同僚が一列に並んでいます。どこまで人が並んでいるのか一見では分からないほど、長蛇の列です。その列の先頭の人が、順番に一人ずつ私の前にやってきては、私に対する痛烈な批判を叫んで去っていきます。それが終わると次の人が私の前で批判を叫び…これが延々と繰り返されるのです。
最初は批判を冷静を受け止めようとしますが、徐々に心の余裕がなくなってきます。
もうこれ以上耐えられない!と発狂しそうになるところで目が覚めます。
恐怖、怒り、恥といった感情が渦巻いた状態で目覚める…これが一晩に4回も5回も繰り返るのは、想像以上に心身に負担がかかります。
何度も目覚めることで睡眠不足になりますし、悪夢が恐怖になって、眠りに就くことも難しくなります。

このようにして、体調はさらに悪化しました。

回復できず、休職期間を延長

状況を医師に説明すると、服薬を勧められたので、それに従いました。
抗不安剤、催眠鎮静剤、抗うつ剤などを何種類か試しました。
しかし、服薬によって症状が緩和することはありませんでした。

眠れない、薬も効かない、一向に良らない…気分は落ち込み続けました。
このまま悪化して、ついに働けなくなるのではないかという不安に襲われます。そうなるとさらに気分が落ち込んでしまい、負の連鎖から抜け出せなくなりました。

回復の糸口すら見えない状態で、3ヶ月の休職期間が終了しました。
働けるような体調ではないことを医師に証明してもらい、さらに3ヶ月間の休職を会社に申請しました。


前回記事に引き続き、希望も何もない内容でしたが、お読みいただきありがとうございました。

続きはこちらです。


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