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映画関連

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記事一覧

2022年に面白かった『映画』にかんする与太話

「ねぇ。どうせまた去年も映画ばっかり見てたんでしょ?」
「そんなことないってば。1日1本も見てないし。いまだにアカデミー会員のつま先にも及んでない」
「いや基準おかしいから。そんな人たち引き合いに出されても騙されません。――それで?結局、何本見たの?去年。言ってみなさいよ」
「だいたいしか、わかんないけど……」
「うんうん、だいたいでいいよ」
「250本くらい」
「ヒマか」
「ヒドイな……ただのし

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【ネタバレ】「バスケは好きですか?」込められた熱き想い。映画『THE FIRST SLAM DUNK』感想

先日『THE FIRST SLAM DUNK』見てきました。
タイトルに書いたようにネタバレに関する配慮はいたしませんので、まだ見ていない人でネタバレが気になる方はブラウザバックでお願いいたします。

――では。

前提から話しますと、わたしは小中高はバスケをやっていて、しばらく間が開きましたが今も週一でバスケをやっています。NBAも好きです。
ジャンプを買っていたわけではないもの、バスケ部に所属

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あなたは『デビルシャーク』を見てはいけない。

あなたは『デビルシャーク』を見てはいけない。

「サメ映画総選挙」っていうのがありましてね。
中野ダンキチさんという方が有志でやられている好きなサメ映画No1を決めようという試みです。2019年に続き2021年に2回目が行われました。

2021年の総選挙では451票(ひとり1票なので451名)の投票があったということで、なかなか立派な数字ではないでしょうか。

そもそもサメ映画を何本も見ている奇特な人という時点でレアなのです。そんな人が数百と

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今年見た230本の映画から10本選んでみた。

今年見た230本の映画から10本選んでみた。

今年も映画を沢山見ました。

見たものはFilmarksでなんらかの感想を書いているので、数を数えてみましたがざっと230本というところでした。多分、去年も同じくらいだったのではないかと思います。
基本的にDVDかサブスクで見ていて、劇場に足を運んだのは1本もありません。そのせいで新しいものはほぼ見ていないですし、時代も国も関係ないのですが、見たものの中から私の心に刺さったものを10本選んでみまし

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『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を見たのでネタバレしながら感想を書いておく。

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を見たのでネタバレしながら感想を書いておく。

ネタバレの配慮はいたしませんのでそのつもりで。
これから内容を知らずに見たい方はブラウザバックでお願いいたします。

というわけで、プライムで配信されるということで見れるかなーっと思っていましたが、無事見れました。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』。

ちなみにわたしがエヴァを一番好きだったのは、中学生のときで、テレビ再放送がやっていた時期。話題作であることは知っていましたので、全部録画したところそ

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B級はB級らしい方がいいんじゃないだろうか。

B級はB級らしい方がいいんじゃないだろうか。

映画のポスターとかで、海外の映画はカッコイイのに日本版になるとなんでこんなにダサいんだ! みたいな話がある。

ちょっと前もセスナが落ちたとか、そもそもセスナじゃないとかそんな映画も話題になっていた。あれに関しては見ていないからなんとも言及はしようがないけれど、こういう日本独自の改変(改悪?)に関して否定的な意見が多いように思う。

しかしわたしに関しては総じて言うと、『B級らしい作品は見るからに

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二度は見たくないウツ映画の話

二度は見たくないウツ映画の話

長雨が続いて、うっとうしいからウツ映画を見よう。

……とはなかなかならないと思いますが、人生長い道のりの中でそういう機会もあるかもしれません。そんなときに必ず役に立つ、『二度は見たくないウツ映画』を4本ご用意いたしました。

皆様の役に立てることを心から祈っています。
ちなみに、ウツ映画といえば真っ先に出てくるであろう『ダンサー・イン・ザ・ダーク』とか『ミスト』とかは決して嫌いではありませんが、

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500日におよぶ真夏の怪談ストーリー

500日におよぶ真夏の怪談ストーリー

 秋も終わりがけのその日。

 日が落ちてからはもうだいぶたっていた。駅のホームにいる人影はまばらで、いっそう人気のない場所を探して「少し奥の方に行こう」と彼女をうながす。
 精一杯のさりげなさを装って他愛ない会話を続けていたつもりだけれど、緊張の系が今にも切れそうなほど張りつめた僕にそんな芸当かできていたとは思えない。そんななか、残った勇気をふりしぼって僕は本題を切りだした。

「僕と付きあって

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ずっと続くものなんて

ずっと続くものなんて

結婚した人の半分は別れる。それが今の日本の現状だ。そもそも結婚という制度自体が血筋を明らかにするための制度で、誰もそんなものに重きをおいていない。おいていないにも関わらず、「結婚する」となればそれなりな重圧がのしかかるエポックメイキングな出来事に早変わり。いつの時代も3万円という金額は大きい。

なぜ急にこんな話をしているかというと、「ブルーバレンタイン」という映画を見たせいだ。

最近見た映画の

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映画『デンデラ』におけるくだらない計算【エッセイ】【映画】

 ――あれ、ちょっと待てよ、と。
 『30年で、50人』ってちょっと多くないか?

 そんな疑問を抱いたのは映画『デンデラ』を見ていた時のこと。私の悪いクセなんですが、細かい計算が気になってしまうのです。

 『デンデラ』というのは老人を山に捨てる伝説「うば捨山」を題材にした映画です。捨てられたはずの老女50人は実は生きていて、秘かに村を作ります。そしてさまざまな思いを抱えながら、過酷な自然状況の

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今年200本以上映画を見た私的に誰かに刺さったら嬉しい映画5本【レビュー】【映画】

今年200本以上映画を見た私的に誰かに刺さったら嬉しい映画5本【レビュー】【映画】

大層な数字を出してしまったものの、実は証明できるものがない。

……というのも、私は今でこそ映画を『filmarks』というレビューサイトに見た映画を端から書いているけれど、それは今年の4月からしか書いていないのだ。とはいえ4月からで186本だったので、年間200本以上と言っても決して嘘ではないだろう。

映画はDVDかサブスクで見ているため、新しいものを映画館で見たりはあまりしない。話題作はとも

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妻が郵便局に行っている間に【エッセイ】

妻が郵便局に行っている間に【エッセイ】

――というわけで、10分足らずのこの時間。手持無沙汰になってしまった私は、500字くらいなら何とかなるだろう……という思いで筆をとっている。

昨日、妻は「ママ友みんなで映画を見よう」という会合をしていた。
みんな子供もいるし、映画館に集まるわけではなく、子供を寝かしつけてから、モニターの前に集まって、アマゾンプライムの一緒に見れる機能を使って、チャットでワイワイやりながら映画を見るんだそうな。

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『her』とAIと結婚と

『her』とAIと結婚と

ずいぶん昔も同じような記事を書いた。

私は『her』という映画が大好きで、この映画を見るたびに感情を揺さぶられるせいだ。そのゆらぎの一端をここに書き留めたくなるようだ。見たことのない人は一度見てみてほしい。

姿はなく声だけの存在だが、人格を持ち、持ち主の性格や趣向を学習し、成長し続けるAI。そんなAIの女性に恋をする話だ。

ネタバレがあるので、知りたくない人は映画を見てから読むことを推奨する

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こころは海賊 無知なる貴族 目指す宝は『映画』の世界

こころは海賊 無知なる貴族 目指す宝は『映画』の世界

今まで詳しくなかったモノを見つけて、その知らない「何か」に手を出すとき。

私の心は早鐘をうちはじめ、まだ見ぬ世界に心がわき立つ。

そこには「目に見えない財宝」ならぬ『目に見える財宝』が、これでもか、とばかりにひしめいていることを、私は知っているからだ。



私はここ2年ほど『映画』にはまっている。

映画にはまったのは人生で3度目のこと。
高校生の時はテレビで放映される映画、――特にアクシ

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