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茶の湯は、料亭でゴルフでカメラで?

夫から出された疑問。
「お茶一杯にこんなに時間かけるなんて、茶道は今でいう何にあたるんだろうか?」

せっかくのお題なので、考えてみました。
時代によって、茶の湯のあり方は異なりますが、茶の湯の本質は変わらないと思うので、時代はあまり意識せずに考えます。

1:茶の湯は料亭

茶道の持つ社交面に注目すると、料亭が近いような気がします。
料亭では、密室のような個室でともに飲食をし、親密な関係性を築き、ときに密談を交わすことも。

茶道においても、小間とよばれる四畳半以下の室内で、亭主のもてなしにより、一服の茶、場合によっては食事も提供されます。
利休さんの頃には、茶室で政治が動くようなこともあったようです。いまでも、あるのかな?内緒話はしやすいかも。

狭い空間で、ともに飲食をすることで、距離がぐっと近くなり、心を開いてしまうというのは、料亭と茶席の共通点のような気がします。

2:茶の湯はゴルフ

さて、続いて茶道の持つ様式面に注目すると、ゴルフも近いかもしれません。

ゴルフは、一定のルールにのっとって進んでいき、合わせてマナーが重視されます。ボールマーク(ボールがグリーン上に落ちたときにできる芝生のくぼみ)を直すなど、周りの人への配慮が求められます。

茶道も、亭主側のお点前の手順はもちろん、もてなされる側の客側にも作法が求められます。客側の作法には、亭主だけではなく同席した他の客への配慮も含まれています。

服装コードがある点も似ていますね。

一定の様式、ルールにのっとって、物事が進んでいく安心感が共通しているように思われます。

もちろん、ゴルフの持つ社交面も茶道と共通しますね。

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