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「ヴァイオレット・エヴァーガーデンと心的外傷後成長」改訂に就いて(free)
創作マガジンに収録予定の「ヴァイオレット・エヴァーガーデンと心的外傷後成長」は文芸誌投稿にさいして七十枚にダイエットをしており、現行は七十枚版が完成稿となっている。筆者はこれを不服と感じており、大幅に増補をした上で、投稿をさせていただきたいという意向をもっております。
マガジンをご購入いただいた方がたには大変おそれいりますが、もうしばらくお待ちください。修正には時間が多くかかる見込みのため、並
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「V.E&PTG」引用文献一覧
引用文献一覧
暁佳奈「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 上」
・心的外傷および心的外傷後成長と、その周辺領域に関係した書物
カルホーン/テデスキ「PTGハンドブック」宅加菜子・清水卓監訳
宅加菜子「悲しみから人が成長するとき」
下稲葉かおり「看護師の悲嘆とレジリエンス」(「PTG 心的外傷後成長 トラウマを超えて」)
橋本和明「人はみな傷ついている――“悲しみ”と“哀しみ”の交錯」
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玉岡あひるの荷物と荷づくり
日本は平和なんさ。そう、恐らく根本的に、土とか水の段階からして平和なんさ――中学生までの期間をニューヨークの都市部で暮らしていた玉岡あひるにとって、それは日比谷公園の鳩をみながら、山の手の満員列車でスマホケースを破損させた女性の悲鳴を聴きながら、神田川をみながら、つねづね確認させられている揺らぐことなき胸懐で、そしてそのものの見方や感じ方が彼女の態度のはしばしにあらわれると、それはクラスメイトた
もっとみるppp(非常にパルプに)と符合がある幕間劇のつづき――または「僕のやり方をみせてやろう」
そして赤錆びた駅舎を抜けた僕はフロアーの真ん中でうつ伏せに倒れていた。
立ち上がろうとするとパイプ椅子が頭に当たった。
防災訓練でもあったらしい。
「わりと器用なのね」
「屑みたいな気分だ」
「お酒は呑んでいないはずよ」
「屑だ。屑だ」
時折起きしなに体験する意識消失のように、立ち上がろうと思っても立ち上がることができない。
僕は床の上を泳ぐようになる。
フローリングの床をつかむような