haneusagi(amano akimi)

坂田靖子データベース開設。http://haneusagi.la.coocan.jp/…

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坂田靖子データベース開設。http://haneusagi.la.coocan.jp/sakata/ 『本好きの下剋上』の沼に落ち、どっぷり。おもにX(旧ツイッター)に生息し、推測やら感想やら垂れ流します。専用(@haneusaamano) 他メイン(@amanoakimi)

マガジン

  • 24のセンチメント

    過去に企画で書いていたブックガイド(BL)に少し手を入れて挙げ直します。当時24まで行かなかったので(根性なし!)、できれば24まで追加挙げていければ。 トップ画像はサカタボックスに上がっていたフリー素材です。ヴァルカナルv 2024年1月19日過去に挙げていた分を挙げ直し終了しました。 今後はぼちぼちと現在好きな作品の紹介にかかっていきます~。 24本まであと10本!

  • マンガイベント感想

    過去に見に行ったマンガ関係イベントのレポートです。メモと記憶を元に当時作成した記録を整理したものになります。

  • 本好きの下剋上(感想・二次創作等)

    『本好きの下剋上』の二次創作や感想等をまとめております。 トップ画像は鉛筆画で恐縮ですが模写(自作)です。

  • マンガ・アニメ関係雑感など

    (トップ画像はサカタボックスに上がっているフリー素材を使用させていただいています。) マンガ、アニメ関係の雑感です。<24のセンチメント>は別マガジンにしました。

最近の記事

  • 固定された記事

*ご挨拶*

漫画家・坂田靖子さんのデータサイトを開設しております天野といいます。 (トップ画像はサカタボックスにUPされているフリー素材を使用させていただいています。) 坂田靖子Date Base http://haneusagi.la.coocan.jp/sakata/ データサイトとは別にココログに他愛もないことを書いてきましたが、大半は保存しておくほどもないが、たまにマンガ関係のイベントに行った際のレポート的な内容はそれなりに保存しておいて良いような…とも思うので、古い方から割

    • ~救済の物語~『君の夜に触れる』もりもより著

      現在電書版・紙版ともに発行あり。(from RED comics) 2022年10月7日 *感想、ネタバレありますのでご注意ください* ともかく絵が美しい。これも書店でふらふら回ってあまりに絵が好みだったので一目ぼれして買った一冊。 家の片隅でひっそりと生活している盲目の少年・佳澄と、荒んだ暴力的な世界にいる千夏の出会いの物語。 少しバックグランドが分かりにくいところもあるけれども、ピュアな魂そのままのような佳澄が可愛いくて宝物のような存在で孤独な魂が一気に引き寄せられて

      • 静謐で緻密な植物と異形と~『百草の裏庭』青井秋著

        現在電書版発行あり。Canna Comicsコミック 2020年12月25日プランタン出版発行 *感想、ネタバレありますのでご注意ください* 書店をふらふら見ていて、表紙絵に一目惚れして購入。ともかく絵が美しいのだ。細やかに描き込まれた植物。特に菌糸類がお好みなのではなかろうか。この表題作以外で植物学者の話などもあるが、これでもかと張り巡らされた菌糸類も美しい。 物語は黒い森に入り込み薬草を摘んでいた兄妹。「美女と野獣」のように角のある異形の主と出会ってしまった少年の怯え

        • 『あさきゆめみし』×『日出処の天子』原画展&トークイベントレポート

          *下記は一ファンによるイベント感想記録になります。 *録画録音したものは当然手元にございませんので、記憶違い、聞き違いなどあるかもしれません、ご承知おきください。* *文章の訂正修正を後で行う場合がございます。* 『あさきゆめみし』×『日出処の天子』展  -大和和紀・山岸凉子 札幌同期二人展- 2024年3月9日 札幌市東1丁目劇場にて 二人展初日トークイベントが開催されました。チケットは指定席のみ。 昨年の内に予約して前日入り二泊の宿泊手配と飛行機のチケットを手配しており

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        • 24のセンチメント
          19本
        • マンガイベント感想
          14本
        • 本好きの下剋上(感想・二次創作等)
          8本
        • マンガ・アニメ関係雑感など
          3本

        記事

          朝凪の海に想う

          (『本好きの下剋上』二次作品です *死ネタです*苦手な方はご注意ください。) ゆうべローゼマインが死んだ。 それは本当にあっけない死だった。 アレキサンドリアの女性アウブとして領地を発展させ、4人の子供にも恵まれた。既に長男に領地も譲り、名捧げ側近達も第一線を退いている。 丈夫になったとはいえ虚弱な彼女はアウブ引退の際に名捧げの石は返していた。この私の石でさえ。 この件でアレは私の願いを聞きいれてくれなかった。 頑固なのである。どうしてここまで頑固なのか。 こんどみっちり説

          朝凪の海に想う

          それでもやっぱり恋をする~『どうしても触れたくない』ヨネダコウ

          現在紙本・電書版ともに発行あり。ミリオンコミックス CRAFT SERIES 26) コミック 2008年9月1日 *感想、ネタバレありますのでご注意ください* 初版がもう16年も前なのだった。この年に生まれた子供さん方が高校生。時の経つのは速い。 最初に読んだ時、ナイーブな主人公・嶋くんがもう堪らなく可愛くて、どうにかしてあげたい気持ちになった。ということで、作中の上司・外川もノンケなのにこの可愛さに参ってすぐ恋人関係に。 紹介文を書こうと思って久々に読んだら私の記憶より

          それでもやっぱり恋をする~『どうしても触れたくない』ヨネダコウ

          心の声が聴きたい~『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』豊田悠

          *現在紙本、電子書籍ともに取り扱いあり*スクエア・エニックス*連載中 感想、ネタバレありますのでご注意ください* いまさら紹介するまでもなく大ヒット作品、通称チェリまほ。 私が読んだのはSNSで無償で読めるとかでバンバン広告が流れてきた時期があったり、kindleアンリミテッドで読めた時期があったせいだった気がする。紹介されていたエレベータでのカットが面白くてつい読み始めたら、面白いのなんの。 申し訳ないことを自白すると、絵はあまり好みではなかった(すみません)でも、陰キャ

          心の声が聴きたい~『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』豊田悠

          異種恋愛譚~『うしみつどきどき古書店譚』tacocasi

          (祝!!新装版として電書発行!! 新装版 うしみつどきどき古書店譚 (光文社 BL COMICS / Vinyl)2024年2月23日感想、ネタバレありますのでご承知おきください。) だいぶ前にサイトで企画して挙げていたBLブックガイドを挙げ直していたんだけど、手持ちの分が終わった。24個挙げるのを目標にしていたのになんと14個。我ながらなんという根性ナシであることよ。 で、同じ企画で再開するなら一番目はtacocasiさんのこの作品にしよう!と自分の中で決めていた。  

          異種恋愛譚~『うしみつどきどき古書店譚』tacocasi

          ~文章では隠せない~ 鈴木ツタ『メリー・チェッカー』

          (キャラコミックス 現在電子書籍版で入手可能です。 感想、ネタバレありますのでご承知おきください。)  鈴木ツタ作品を最初に好きになったのは『この世異聞』シリーズだった。耳としっぽがある人との怪奇ファンタジーな世界もなかなかにエロティックで良かったが、他の作品もと読んでみて会社員モノもやっぱり面白かった。いつも書くようにリアルに仕事してる感じが出ている作品だからというのもあるけども、この作家のキャラで秀逸なのはサディスティックなツンデレの潔いまでのツンぶりである。 仕事が出

          ~文章では隠せない~ 鈴木ツタ『メリー・チェッカー』

          ~リアル・ファンタジー2~ よしながふみ『ソルフェージュ』

          (花音コミックス 現在紙本、電子書籍版ともに入手可能です。 感想、ネタバレありますのでご承知おきください。) BLはファンタジーだ。とはいえ、魔法の世界でなんでもありにすると何一つリアリティがなくなって面白くなくなるように、描かない部分からも分かる生活というものが描けていたほうが私は好きだ。 そしてよしながふみの作品には主人公たちの生活、それも生計がきっちり描かれているのである。 例えば『ソルフェージュ』の主人公・久我山。 生活をする人間にはそれを成り立たせる生計というも

          ~リアル・ファンタジー2~ よしながふみ『ソルフェージュ』

          ~リアル・ファンタジー~ 草間さかえ『地下鉄の犬』

          (drapコミックス 電子書籍版が現在入手可能です。 感想、ネタバレありますのでご承知おきください。) 草間さかえが好きだ!大好きだ! 今まで私のセレクトはけっこうじれじれした感じの乙女系の作品が多いように自分でも思うのだけど、草間作品は違う。え、そんなに簡単にイキマスか、というくらい思い切りよく先の段階に進んだりする。いいのかそんなにぐいぐいと先に進んでも~という作品は勿論BLには多いのだけど、でもそれが安直というのではないところがミソ。 最初に出会った作品は『災厄の手引

          ~リアル・ファンタジー~ 草間さかえ『地下鉄の犬』

          ~ギャップのある恋~ 本間アキラ『兎オトコ虎オトコ』

          (花丸コミックス 紙本・電子書籍版ともに現在入手可能です。全5巻完結済 感想、ネタバレありますのでご承知おきください。)  物語は気の弱い小柄な外科医・卯月幸弘(=兎オトコ)が背中に虎の刺青を背負ってる見るからにヤクザ・野浪(=虎オトコ)が夜中の裏道で瀕死の状態のところに出くわし、見過ごせず命を助けるところから始まる。読み始めた時は、インテリとやくざという対照的な2人の男の出会いと純愛話か…とさほど珍しい設定ではないので、実はそう大きく期待したわけではなかった。 BLではよ

          ~ギャップのある恋~ 本間アキラ『兎オトコ虎オトコ』

          ~選ばれし者の恋~ 坂田靖子『ベル デアボリカ』

          (トップ画像はサカタボックスのフリー素材を使わせて頂いております。 作品感想、ネタバレを含みます。ご承知おきください。)  その昔、何かの解説で読んだ言葉がある。"作家というのは生涯一つのテーマしか書けないものだ"(大意)。 作家萌えしやすく、好きになった漫画家の作品はかなり追っかけ続ける私はその言葉に大いに頷きながらも、(いや待てよ、坂田靖子はこれは例外だな、この人ほど多種多様多彩な作品を描き続ける作家は他にはいない。まあしかしこの人は天才だからな~何にでも例外はある!)

          ~選ばれし者の恋~ 坂田靖子『ベル デアボリカ』

          花言葉は知らないけれど

          (『本好きの下剋上』二次創作・現パロです。ものすごく緩い設定なのでご勘弁ください。) 私はその日焦っていた。 大学ゼミで師事しているヒルシュール先生の研究が佳境に入り、連日泊まり込みで実験を手伝っていた。当初の見込みでは今朝には終わると踏んでいたが、ヒルシュール先生の閃きが炸裂して実験が増えた。 お陰で朝には部屋に帰れるはずが、結局すっかり夕方である。 普段ならありえない洗髪もせずボサボサした髪もそのままに帰路を急いでいた。 マンションのエントランスの自動ドアが開くのもも

          花言葉は知らないけれど

          『本好きの下剋上33巻』完結巻 ネタバレ感想2

          (トップ画像は雑ですが自作です;) 『本好きの下剋上33巻』完結巻発行 下記、ネタバレ感想 追記になります。 (ふぁんぶっく8,完結巻、ドラマCD10、特典SSすべて含みます) 未読の方は読まないようにお気をつけください。 推測していた部分との答え合わせ続きです。 ■ローゼマインの魔力感知発現の謎■ ジェルヴァージオがメスティオノーラの書を(欠損ありながらも)得て戻ってきた際に、ローゼマインが魔力を感知してざわざわしました。 魔力感知の発現だなと思いました。でも魔力量的

          『本好きの下剋上33巻』完結巻 ネタバレ感想2

          ~両性具有的流され侍~ 水城せとな『窮鼠はチーズの夢を見る』

          (フラワーコミックスα) 現在 電子書籍版で入手可能です。 作品感想、ネタバレを含むのでご承知おきください。 私は作品そのものよりもその後ろにいる作者に惹かれていってしまうところがある。特に人間の本質を突くような洞察力の鋭い人間に弱い。そういうセリフに弱い。人間を裏から斜めから読みつくすような視点を感じるとぞくぞくっとする。作者萌え?ってやつ?ああこう書くとなんだか危ない人のよう;そんな私に2009年の水城せとなはぴたっとハマったのである。  『窮鼠はチーズの夢を見る』は

          ~両性具有的流され侍~ 水城せとな『窮鼠はチーズの夢を見る』