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愛知県在住 | 40代 | 趣味はエッセイ・小説を読むこと、アート鑑賞、ドラマ・映画観賞、旅。カフェインに弱いです。だいたいいつも考えすぎています。ただただ文章が書きたい、給食のおばちゃんです。

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anpunchと申します。 愛知県在住の40代、給食のおばちゃんです。自分を紹介しようにも、上手くいかなかったことばかりで、隠したいことだらけです。でも、人とは少し違う人生経験なのだとしたら、面白いかもしれないとも思っています。 ■ 1979年7月  梅雨空け間近の肌寒い日の午後3時に生まれる。 ■小学校時代 小学校に入学して早々、不登校となる。 1~4年生の間は家で過ごしたり保健室へ通い、5、6年生のころは週3くらいで学校の会議室へ通う。 ほぼ不登校の小学生生活から一

    • 箱根でアートを楽しむ/名古屋から一泊二日の旅

      旅に、目的はなくたっていい。ただ行ってみたいという気持ちだけで旅はできる。でも、旅先でアート鑑賞という目的ができると、旅はさらに楽しくなった。目指すは、素敵な美術館のあるところ。美味しいものがあれば尚良し。箱根へ行ってきた。 箱根でアートを楽しむ 温泉でしっぽりという趣味もなくノーマークだった箱根に興味がわいたのは、美術館がいくつも点在するスポットだと知ったからである。調べると、名古屋から思っていたよりも近い!そんなわけで1泊2日箱根の旅を決行することとなった。 【1日目

      • 今日はアロエゼリーが冷えている。本日の思春期#04

        絵を習ってみない?絵画教室へ通うのはどうかな?他の習い事を増やしてもいいし。DVDを借りて映画を見てみるのは?気分転換に本屋とかへ行くのもいいかもよ。 年明けから学校を休みがちになった中学二年生の娘に、私はいろいろと提案したと思う。二年生になってから何かと張り切っていたけれど、プツンと糸が切れたように家で過ごす時間が増えた。学校に行かないのはいい。でも「とにかく、やる気が出ないんだ」という娘に、元気を出してほしかった。何かきっかけがあれば、気持ちも動くかなと期待したのだ。

        • 夢見る妹と姉の巻き寿司

          20年以上前のことである。バスを待っていた。 バス停で後ろに並んでいたおじいさんとおぼしき男性が、「こっちはいつだって出ていかせられるんだからね」みたいなことをおばあさんとおぼしき女性に言い、静かに、だけどまったく穏やかではない感じで「おどして」いた。おばあさんは「そうしていただいて構いませんから」とこれまた静かに対応する。その後もずっとチクチクとおじいさんが何か言ってくるけど、バスに乗りたいから仕方がないのか、おばあさんは迷惑そうだったけど逃げることもなく並んでいた。 平

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          占いデビューと中学校教師2.0

          「来るのが辛いなら休んじゃって全然大丈夫です。正直もう、学校へ毎日行かなきゃいけないっていう時代じゃないと思うんですよ。休んだ日はせっかくだから学校へ来てたら出来ないことして楽しく過ごそう!くらいでいいと私は思っています」 そんな発言が、まさか担任の口から飛び出すなんて思いもしなかった。まさに同じことを私も考えていたのだが、でもそんなこと言ったら引かれるんだろうなぁー言えないなぁーとか思っていた。 中学2年生の娘が学校を休むたびに担任と電話で話すようになって、1ヶ月ほど経

          占いデビューと中学校教師2.0

          一番大変な道を選んだのかもしれないねと母は言った

          通信制高校というところがあると母親が教えてくれたのは、中学3年生の冬だった。「毎日通わなくてもいい学校があるんだって」と聞いたとき、ビビビッと何かが身体の中を走った。その瞬間にもう、心は決まったんだと思う。 中学3年生の冬休み明けから、学校へ行けなくなった。もう30年も前のことだ。通っていたのは私立の中高一貫校だったのだが、リタイヤしてしまったからそのまま付属の高校へ行ける気はしなかった。 母が進学先として私にまず提案したのは、高校の3年間で調理師免許が取れるという調理科

          一番大変な道を選んだのかもしれないねと母は言った

          悩める親よ、アップデートせよ『学校、行かなきゃいけないの?これからの不登校ガイド』雨宮処凛著

          我が子が「学校へ行きたくない」と言ったとき、不安を感じない親はいないだろう。 小学校ほぼ不登校、中学3年生の冬休みで再びリタイヤというアドバンテージのある私でさえ、中学2年生の娘が学校を連日欠席することに不安を感じている。このままずっと行けなくなるのではないか。受験はどうなる?将来は大丈夫か?自分のことを棚に上げまくって、あっけなく狼狽えてしまう。 ただやはり私は不登校経験者なので、学校へ通うことがしんどいと感じる子がいて当たり前だと思っている。それに30年前とは違って、

          悩める親よ、アップデートせよ『学校、行かなきゃいけないの?これからの不登校ガイド』雨宮処凛著

          オートシャンプーの洗礼を受けたせっかちで待てない私

          たぶん、私はせっかちなのだろう。 髪を切りたくなって美容院に予約しようとしたら1か月先しか空いていなくて、困ってしまった。切りたくなったらもう、我慢できない。待てないのだ。 通っている美容院は人気があるらしく、すぐに予約が取れないことは知っていた。じゃあ、余裕をもって予約すればいいという話なのだが、それができない。せっかちなうえに面倒くさがりなのだ。今までは待っても10日間くらい(それでも我慢は限界)だったから、今回も大丈夫だろうと思っていた。自分に都合よく楽天的なのだ。結

          オートシャンプーの洗礼を受けたせっかちで待てない私

          必死で生きてきた時間で私はできている

          18歳の頃、劇団の養成所に通っていた。 劇団の養成所とは毎日朝から通う学校のようなところで、演技、声楽、ダンスなどの授業を受ける。養成所を卒業すると劇団員になることもできるというシステムである。その養成所の演技の授業で主に教えてくれていたのは、かつて人気劇団を主宰していたという演出家の男性講師だった。ひと癖あるオーバーアクション、予想外に俊敏な動き、そして常にお腹から声が出ているその講師。私が生まれて初めて出会った「演劇の世界の人」だということもあってか、大きな影響を受けた

          必死で生きてきた時間で私はできている

          スポットを当てる目線が優しすぎるよ『いい人すぎるよ美術館+切ないすぎるよ博物館』

          名古屋パルコで開催された『いい人すぎるよ美術館+切ないすぎるよ博物館』を観に行ってきた。 以前、東京で開催された『いい人すぎるよ展』を噂に聞いて興味津々だったから、名古屋にも来ると知って楽しみにしていた。というわけで、いざ名古屋パルコへ! 『いい人すぎるよ美術館+切ないすぎるよ博物館』東京で開催された『いい人すぎるよ展』がパワーアップして、各地のパルコで巡回開催されているというのが『いい人すぎるよ美術館+切ないすぎるよ博物館』だ。『友達がやってるカフェ/バー』など話題の企画

          スポットを当てる目線が優しすぎるよ『いい人すぎるよ美術館+切ないすぎるよ博物館』

          浴室の電球が切れた夜に

          浴室の電球が切れた。 1日くらい暗いまま入ればいいんじゃないと言う私を無視し、夫が電球を買いに走った。でも、遅い時間だからコンビニくらいしかやっておらず、いつもの倍もする値段のものしかなかったからと手ぶらで帰って来た。 というわけで生まれて始めて、脱衣場の明かりがすりガラスからこぼれる、薄暗い風呂に入ることとなった。 私は強度の近眼で、いつもの明るさでさえ視界はぼんやりとしている。だから、電気付けずにちゃんと入れるのかと心配もしたが、全くの杞憂。この浴室に10年間ほぼ毎日

          浴室の電球が切れた夜に

          本日の思春期#03

          「今年からはフツーにくれればいいからね」 と娘に言われて固まったのは、昨年の12月のこと。 サンタクロースが持ってきたとかそういうのはもういいから「フツーに」クリスマスプレゼントを「くれればいい」ということである。 子どもを喜ばせたくて、細心の注意をはらってきた。 毎年12月25日の朝、「サンタさんからの」クリスマスプレゼントを用意する。事前にそれとなく希望の品をリサーチし、こっそりと買いに行く。ネットで注文したときは、受け取りを娘が帰宅する前の時間に指定。25日の朝まで

          本日の思春期#03

          本日の思春期#02

          本日、中学校2年生の娘は「体調不良」で学校を欠席している。 体調は良好ではあるが、メンタルが、不調。 学校への欠席の報告はメールのようなものでするのだが、欠席理由の選択肢にまさか「メンタル不調」という項目はないので無難に「体調不良」にチェックを入れた。(「その他」という欄もあったが、何だか意味ありげではないかと思い回避) クラスに、多くの子から避けられている子がいる。 その子を直接からかうとかではなく、例えば授業中に水筒を落としたとか、そんなことを話題に休み時間に何人かの集

          本日の思春期#02

          名だたる巨匠の版画を堪能『20世紀巨匠の版画達展』inパラミタミュージアム

          三重県菰野町にある「パラミタミュージアム」へ、開催中の展覧会『20世紀巨匠の版画達展』を観に行ってきた。 『20世紀巨匠の版画達展』この展覧会では、笹慶之さんが収集してきた版画コレクション「Sasa Adair(ササ アディア)コレクション」から、マティス、シャガール、ピカソ、ミロ、ダリなどのリトグラフが紹介されている。 巨匠たちのリトグラフ リトグラフとは、「水と油の反発作用を利用した印刷技術」のことである。19世紀にヨーロッパを中心に広がった。画家たちの作品を技術者

          名だたる巨匠の版画を堪能『20世紀巨匠の版画達展』inパラミタミュージアム

          短編小説みたいなエッセイが沁みる『それでも日々はつづくから』(燃え殻著)

          真面目すぎるんだか何だか、図書館で借りて読んだ本を「良かった!」と言ってnoteで紹介することがどうにもはばかられる。別に、お金を儲けようとしているワケじゃないし、いいのかもしれないけど、身銭を切らないと意見を文字にしてさらしてはいけないような気が、どうしてもしてしまう。 いつも気になった作家さんの本をまずは図書館で予約して取り寄せて読む。また読みたくて、ずっとそばに置いておきたいものはあらためて買う。お財布事情も含めてそんな慎重すぎる私なのだが、図書館で借りて読んだ本に感

          短編小説みたいなエッセイが沁みる『それでも日々はつづくから』(燃え殻著)

          山×体験型アート『養老天命反転地』

          岐阜県養老郡養老町にある『養老天命反転地(ようろうてんめいはんてんち)』へ行ってきた。 名古屋市内から車で約1時間半、『養老天命反転地』は国際的美術家・荒川修作さんと建築家・マドリン・ギンズさんによるアート/建築プロジェクト作品だ。キャッチコピーは「心のテーマパーク」である。 心のテーマパーク『養老天命反転地』 養老山脈に囲まれた広大な養老公園の中に『養老天命反転地』はある。 その広大な敷地はほとんどが斜面で構成されていて、そのなかに様々な建築作品などが点在している。だか

          山×体験型アート『養老天命反転地』