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太陽、月、わたし | 皆既日食体験記
今も余韻に浸っている。
2024年4月8日、アメリカテキサス州で皆既日食を経験した。
皆既日食は太陽と月が重なり、太陽の光をそれよりもずっと小さな月が完全に覆い隠すわずかな地点だけにもたらされる奇跡の現象。
日食自体も稀な天体現象だが、それが金環食、まして皆既食となるのはさらに稀少な体験となる。
昨年10月の金環日食から約半年、その記憶が新しいうちに皆既日食を体験できたことも感動をより深くした
【アラスカ旅日記】 口笛を吹くとオーロラがダンスするよ
フェアバンクスのダウンタウンの一角に立派な観光案内所がある。
そこではフェアバンクスの自然、生活、歴史、民族をテーマとした展示があり、小さな博物館のようでもあった。
『ネイティブアート展示販売』と手書きの張り紙に目に止まり、矢印で示された方向へ歩いていくと奥まったところに集会室のような部屋があった。
ドアは閉じられており、入ることに一瞬躊躇したが、ガラス越しに中を覗くとお茶のみしながらにこやかに
【アラスカ旅日記】 オーロラをみるまで帰れません!
今夜は絶対オーロラを観る!
好条件と予報が出ているこの日、強い決意と共にこれでもかと防寒対策を整え向かった先はフェアバンクス北東にあるクリアリーサミット。
宿泊地から車で20分ほどのところにある峠の一角は見晴らしもよく、駐車スペースもしっかり確保されていた。
時刻は21時過ぎ、すでに10台以上の車が停まっている。
意気揚々と車を降り、空を見上げた。
この日は雲もなく天候は良好。
光害の影
【アラスカ旅日記】 重ね着が過ぎてロボットになる
タイヤがギュルギュルと音をたてる。
車降りて後ろから押して、と夫。
え、ポンコツ非力の私が?!
2番目の宿泊地となるAirbnbはフェアバンクス郊外の森の中にある。
カーナビの到着案内と同時に、敷地内の緩やかな坂で車がスタックしたのだ。
悲しいお知らせ、この車は2WDだという…
で、前輪タイヤが鳴いているわけだ。
ヒヤリとしたが一応全力で車を押したおかげか、何度か挑戦ののち脱出に成功した。
【アラスカ旅日記】 山小屋のようなホテルと久しぶりの太陽
アラスカ・フェアバンクス空港。
シアトルから4時間のフライトを経て手荷物を受け取った時刻は、深夜12時を過ぎていた。
テキサスとアラスカは3時間の時差があるため、体内時計的には夜中の2時を回っている。ぐるり昼夜逆転のジェットラグも辛いが、微妙な時間の差は体と頭が混乱する。
ついにバスケットリストのひとつだった「オーロラを見る」を叶えるためアラスカ州フェアバンクスへやってきた。
いつかはと考えて
【アラスカ旅日記】 トランジットでクラムチャウダー
12月24日午前9時、シアトル・タコマ空港着。
アメリカ北西にあるシアトルタコマ(SEA)空港と、南のほぼ真ん中にあるテキサス州ダラス・フォートワース(DFW)空港は4時間半のフライトで結ばれる。
2都市の時差は2時間。アメリカは広い。
この日利用したのは早朝6時半DFW発のアラスカ航空。
(最近ニュースになっているおじさんの顔がアイコンのエアラインだ。)
DFWからSEAまでは北西方向へ飛
冬至を越えて | 季節を感じたご近所散歩を振り返る
フーッと気持ちが軽くなった気がした昨日は冬至。
一年で最も日照時間が短い時でもあり、ここから再び日が長くなってくる転換の時でもある。
アメリカ生活も間も無く一年。
ゆっくり流れる時間中で季節の移ろいを味わうことができた一年でもあった。
いつからか散歩が日課となり、とくに朝日夕陽の美しさは毎日見ても飽きるどころかその微妙な変化に日々心奪われるのだ。
そんな私の日常の散歩から一年を振り返ろう。
THE BOY AND THE HERON | 君たちはどう生きるか鑑賞記
12月8日、ついに北米でも『君たちはどう生きるか』が公開となった。
日本での公開からはかなりの時間が過ぎていることもあり、世の盛り上がりは既にひと段落した頃だろうか。けれど今私は、時間差で溢れる思いが止まらずこうしてnoteに向かっている。
熱烈なジブリファンというわけではないけれど、たしなむ程度にはなんだかんだほぼ全てのジブリ作品は見ている。
なんだかんだ子供の頃からジブリと共に成長し、なん