マガジンのカバー画像

写真というメディアを考える

417
イメージ・コンテンツを制作する事は、視覚を通過して、人の心に問いかけることが一番のポイントだ。 人の心に問いかける事は、感性の同一性を得るということで、国境、時間という領域を超え… もっと読む
運営しているクリエイター

2019年6月の記事一覧

現在形のヨハネス・イッテン色彩論

現在形のヨハネス・イッテン色彩論

ヨハネス・イッテン色彩論と現代
バウハウスの教師であったヨハネス・イッテンの思考した色彩のロジックである。
それは、現代のTV映像のカラーサークル、また、デジタルデザインには、欠かすことのできない色彩の世界を論じている。
現代のデジタル写真や印刷技術は、所謂、人間の視覚機能を十分に研究し進化した。
そうした画像(映像)技術は、本来「空」であった色彩を、「物質」によって操作可能なものにする技術である

もっとみる
写真小史 ベンヤミン-写真の可能性と、そこから派生する使命

写真小史 ベンヤミン-写真の可能性と、そこから派生する使命

写真小史 ベンヤミン-写真の可能性と、そこから派生する使命

芸術から一回生のアウラが消滅する複製技術の時代にあって、写真の可能性と、そこから派生する使命とはなんだったのか?
ベンヤミンの写真史は初期から、1930年代までの作品をベンヤミンなりの視点で体系化したエッセイである。

写真の始まりの霧は、印刷術のそれに比べて、明確性を帯びている、それは、カメラ・オブスクーラから、ダビンチの時代から、い

もっとみる
美術史は、後から語られる!

美術史は、後から語られる!

美術史は、後から語られる!
深読みは入らない。
ただ、そこにあるだけで、その感性が伝わると自分の内面の鼓動が、はげしく変化する。
それは、
現代美術(コンテンポラリーアート)は、こうだとか、ああだとか、
デュシャン以降は、何でもアートとだとか、
アンディ・ウォーホルのアンダーグラウンド時代が、今日の現代美術の始まりだとか、、、もっと前で言えば、ゴッホは、後期印象派(それは誤訳)だとか。
そうすると

もっとみる
クリエイターの職業域は、異なるメディアの閾を飛び越える

クリエイターの職業域は、異なるメディアの閾を飛び越える

クリエイターの職業域を考えれると、
従来であれば、
・平面は→グラフィック・デザイナー
・動画は→映像系クリエイター(ディレクター他)
という明確な業務体制があった。
しかし、コンピュータの処理能力の向上で、異なるメディアの閾を飛び越えるツールとしての役割を、コンピュータは担うようになった。そして、新たな職業が生まれた。
20世紀-21世紀の初めに於いては、科学や芸術(技術)の発展は、極度な専門化

もっとみる