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あなたが否定されている訳じゃない【短編】

ご高覧いただきありがとうございます。

生活している中で、イラつくことって結構ありますよね。

イラつきの原因は様々です。
その中には「自分が否定された」と思っている事もあります。

これは自分では気づきにくいのですが、実は結構多いんです。



他人に『自己否定』を解決させている

当たり前かもしれませんが、イラつくとは「怒り」です。
でも、「自分が否定された」とは何か?

これは「自己肯定感が低い人」に起こりがちなことです。

自己肯定感が低い人の中には、ある特徴があります。

『自分で自己肯定できない為、他人に自己肯定してもらう』のです。

子供の頃から「良い子」というアイデンティティーを持っていた。
そんな人に多い傾向です。



怒りは「向けやすい人」に向けている。

こういった人が「怒り」を出す場合、親しい人ほど向けられやすいです。

自己肯定感が低い人にとって『親しい人』は自分の理解者なのです。

親しい人とは、パートナー。親友。自分の子供。仲のいい同僚。
これらはあなたを好きになり、理解してくれた人です

つまり、大切に思っている人には自分を否定されたくない。

その為、自己を否定されると……

「どうして、お前まで自分を否定するんだ!」

……と感じてしまいます。

最悪なのは、これが攻撃へ移行してしまう事です。
DV傾向がある人も、実はこのタイプが多いです。

本質的に「全てを肯定して愛してほしい」という感情が隠れています。



愛してほしい…本当は悲しくて怖い

もし、これらが当てはまったのなら、あなたに聞きます。

あなたは『怒っていない』ですよね?
本質的には「悲しい」か「怖い」。そして『愛してほしい』のです。

これは幼少期から重ねて出来上がった価値観です。

親との関係を思い出すと、多くの人が当てはまります。
子供にとって、親からの否定や拒否は強烈なダメージになります。

「否定や拒否をされる」=「自分の存在否定」となっていまします。

これが根付いた結果、

否定。または拒否される。
 ↓
「悲しい」「怖い」「愛してほしい」の感情が湧き出る。
 ↓
心のダメージになりそうになる。
 ↓
とっさに『怒り』で覆い隠してダメージを回避する。
 
ダメージを誤魔化す代わりに、相手を傷つける。

このような形で繋がっているんです。

この場合、『拒否や否定の認識自体』が大きな勘違いとなっています。

例えば、仕事で怒られた場合。
パワハラ上司でもない限り、それはミスの指摘です。

ミスの注意をしており、あなたを否定してはいない。

さらに自分の子供や友達、恋人が「お願い」を嫌がった場合。
それは「頼み事」や「物自体」を拒否。または否定しただけ。

「行動やモノ自体がイヤなだけ」で、あなたを否定してないのです。



「怒りに反射行動しない」から始める

このような価値観を簡単には変えられません。
しかし、原因である「怒り」を鎮める方法は結構あります。

よくあるのが『怒りの6秒ルール』です。

「怒りは6秒で鎮静化する」という理論から、6秒の間を作る方法です。

怒りを感じた瞬間、
わざと咳払いをする。物理的に距離を取る…などがあります。

一旦心を落ち着かせたら、
「自分はなんで怒ってるんだ?」……これを合言葉にします。

『怒り=相手からの自己否定』と繋げてしまう思考の癖があります。
これはもう仕方がない事です。

だからこそ、自己観察の「スイッチになる言葉」があると便利です。

ぜひ、自分も同じような傾向があると思ったら、是非使ってみてください。

感情のコントロールは一朝一夕ではできません。
しかし、繰り返せば必ずできるようになります。

人間は必ず変われるのだと、信じてください。


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