記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

【どうする家康】そろそろ掌返ししません?大河初見勢にも楽しめる『ドラえもん』的『どう康』のススメ。三英傑揃い踏みで大ピンチなんて面白過ぎるwwww第14回「金ヶ崎でどうする!」深掘り

NHK大河ドラマ『どうする家康』(以下、『どう康』)第14回の深掘り感想です。

前回の感想はこちら↓

(※以下、ネタバレ注意)
(※本記事のセリフの引用箇所は一部ノベライズに準拠しており、ドラマのセリフとは異なる場合がございます)

●歴史初心者・ドラマ新規勢にもおススメの構成になっていた?三英傑が揃いも揃って大ピンチに見舞われた第14回wwww

もう日曜日なのにまだ今週2回目のレビューという状況ですが……ヤバイで。いろいろ間に合ってへん。

さて、改めて第14回「金ヶ崎でどうする!」という話ですけれど、まだ『どうする家康』というドラマをご覧になっていない方に対して、これがどういうドラマかを勧める場合にも、すごくちょうどいい構成になっていたような気がするんですよ。

だって、戦国の三英傑、揃い踏みですよ!織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。この3人の名前挙げたら、歴史に興味ない方でも「あー、知ってる!聞いたことある!」ってレベルです。逆に「知らない」って言われたら焦るんですけどね。小学校でも習うレベルやぞ。これを機に覚えておいてください。

その3人が、金ヶ崎(福井県敦賀市)で揃いも揃って、「北国見物よ!さー、これから朝倉義景を滅ぼそうぞ!」って言いながらカニなんぞ食って浮かれてる最中に、下から敵が攻めてくると。浅井長政という、信長の同盟者だった武将が裏切りやがった。上には朝倉、下は浅井。上と下から挟み撃ちで、3英傑、大ピンチですよ。どうする?そりゃ、助かるハズですけど……じゃないと日本の歴史が変わってしまう。これはネタバレにはならないよね。

ただ、いかにピンチを切り抜けたかというのが面白い。それが冒頭から楽しめるのがまさに今夜の第15回「姉川でどうする!」なわけなので、むしろ今まで歴史に興味がなかった、大河なんて一度も見たことありません!って方にこそおススメしたい内容になってるわけですけど。

じゃあ先週観てなかった方に向けて、おさらいですよね。これまで織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という三英傑の目線で第14回をレビューしつつ、彼らが今(第14回のラストであり、第15回の冒頭シーン)でどういう状況に置かれているのかということを改めて見ていければと思います。

●威圧的すぎるけど本当はツンデレなだけ?孤独なリーダー、ジャイアンこと岡田信長

今までの『どう康』を観てなかった人にこれからおススメするとして、各キャラをどう紹介すればいいかと考えたんですけど……これもう、脚本の古沢良太さんが映画『ドラえもん のび太と空の理想郷』にも携わられたことからピーンときました。ドラえもんのキャラで例えたらいいですよね。

信長くんと言えば、まさにジャイアン。「俺のものは俺のもの。お前のものも俺のもの」みたいな感じで、威圧的に、強引に攻めていきます。主人公の家康くんなんかはもう顔見ただけでビビり倒してる感じなんですけど。『どう康』の第1回で「あれはケダモノじゃ!飢えた狼じゃ!」なんて言っていた頃が懐かしいです。

家康くんも幼少期には、織田家に取っ捕まっていた時期があるわけで。信長くんとはそのころからの仲なんですね。歳は信長くんの方がずっと上(9歳差)ですから、第4回で信長くんと家康くんが同盟を組んだ際には、「私は、信長殿を……我が兄と心得ております」なんて家康くんも言ってたわけですけど。もちろん、だいぶ言葉も選んでねw

信長くんも若いころには、のび太みたいな家康くん(※当時は竹千代)を散々かわいがってくれていました……可愛がって?具体的には「相撲」という名の総合格闘技(※実際、当時の相撲はそんな感じだったらしい)で痛めつけたり、「白い子兎のようじゃ。食ってしまおうか!」と耳元でスゴんでみせたりして、家康くんも耳を開発されてASMR好きに目覚めたりしてたんですけど(第10回より、「殿は、お耳がお弱い」(by瀬名))。とにかく、いろいろトラウマを植え付けられてしまってると。

しかし、お陰で幼少期より戦闘技術が身に付いたものもあり、信長くん的には、本当に家康くんをいじめているつもりは毛頭なくて、この乱世を生き抜く術を与えてやったような気になっているようなんですよね。

で、大人になって同盟を組んだあとも、最初は妹であるお市の方を家康くんに嫁がせようとしたりするんですけど(※史実にはない、オリジナル展開のようですが)、家康くんには、敵である今川の元に捕らえられたままである瀬名という正妻がいました。最初は「家康LOVE」でウキウキだったお市も、家康が瀬名のことを助け出しにいこうとしている様子を知り、縁談を断るという。好きな殿方だからこそ自ら身を引く……すごいラブストーリーですよね。

で、お市はその後に、信長くんとの新たな同盟者である浅井長政と結婚して幸せな結婚生活を送ってる最中。しかし夫の長政が、急に「義兄上を裏切る」とか言い出しました。この裏切りの理由も史実ではいろいろ言われてるんですけど……どうやらドラマの中では長政くん、相当なキレ者。大局を見る能力があるようです。言ってみれば出木杉みたいな感じですね。

で、「信長義兄さんの強引な攻め方に、ちょっと信用が置けなくなった。朝倉を滅ぼしたら、そのあとは僕らのことも滅ぼす気なんでしょ?そうなんでしょ!」と、急にメンヘラが発症した大局を見過ぎてしまったがゆえに、自己防衛手段として信長くんを裏切ることにしたようでした。

信長くんにとっては青天の霹靂ですよ。出木杉……じゃないや、長政。お前、信じていたのに俺を裏切るのか?と。信長くんも、周りからはそうやってジャイアンみたいに見られてますけど、本人、実はめちゃめちゃ真面目だったりするんです。俺たち武将の仕事は、京の都にいる室町幕府の将軍・足利義昭様を支えることだと。それに対して朝倉義景なんかは、拝謁を拒んだりとかして歯向かってくるもんだから、懲らしめに行こうとしている最中なのに。

●我らが神の君、のび太こと松本家康。ジャイアンに「あほたわけ!」と言うも、「もうおしまいじゃ」

ただその将軍・足利義昭も、周りから見ると相当なクセ者。家康くんが謁見したときなんかも、二日酔いでうつろうつろしていましたし。「グー!」とかいびきかいて寝始めたりしました。年中「ぐうたら感謝の日」やってるみたいな、ね。とても信長くんが言うような「立派な方」には見えない。

もっとも、義昭もまだほんのワンシーンしか出てきてませんから。もしかすると家康や、長政の前でだけそういうナメ切ったそぶりを見せていたということもありえます。そこ、今後の展開でどう裏切られるかを僕個人としては楽しみにしているんですけど……ひょっとしたら裏切りはなくて、本当にただただダメな将軍として描かれる可能性もあるので(※2020年の『麒麟がくる』よりも以前の大河ではそうでした)、まだ何とも言えないんですけど。

少なくとも家康くんや長政は、信長くんがそんな愚鈍な将軍を擁立して傀儡とすることで、自分の欲望のまま、日ノ本(日本)の天下統一を成し遂げようとしているように見えたみたいですね。

信長くん自身はピュアなのに……だから第14回では、敵の朝倉と、そして味方の浅井の兵が同時にこっちに向かっているというような状況になり、家康くんはビビリの直感で「あれ、なんで敵と味方が同時に進軍してくるの?これひょっとして、長政、裏切ってんじゃね?朝倉とつながって、わしらを挟み撃ちにしようとしてね?」みたいに気づいたんですよ。

けれど、それを信長くんに進言したところでジャイアン・信長ブチ切れ。「おい、のび太家康!おまえ、のび太のクセに生意気だぞ!あの出木杉長政が、俺を裏切れるわけねぇだろ!義弟だぞ!可愛がってんだぞ!」と。「じゃあのび太家康、お前はどうなんだ!お前も俺を信じられねぇって言うのか!」

のび太家康も、相手がジャイアンだろうが散々怒鳴られまくっちゃいましたし、完全に頭に血が上ってます。そもそも、生きるか死ぬかっていう極限状態ですからね……それで、つい言い返してしまいます。

「わからん! お前の心の内などわかるものか!」

これがもう、信長くんにとってみれば激ショックですよね……子供のころもあんなに可愛がっていたのに。それに、大人になって同盟を組んでからも、鷹狩りに連れて行ったりしてたんですよ。本当に可愛い弟として付き合っていた。ただそれすらも、家康くんは「信長の言う鷹狩りは鷹狩りじゃないんじゃ!」(第11回)なんてビビってましたもんね。いわば、ジャイアンリサイタル。信長くんのやることなすこと、ぜんぶ裏目に出てる。

それで信長くんってば……目から涙流しながら「出ていけ!お前のような奴はいらん!」「朝倉の次はお前じゃ!」ですよ。もう思いと言葉がウラハラすぎる。

家康くんも「なぜそうなるんじゃ!」「あほたわけ!」なんて信長くんに言い返したんですけど、彼も本心から言ったわけではないので家臣達の元へ戻って「わしゃもうおしまいじゃ……」と絶望です。なんでジャイアン怒らせちゃったんだろう、と。

この直後、信長の家臣である柴田勝家が「徳川様がおられるときだけでござる……わが殿が機嫌がよいのは。どうか引き続きお供くださいませ」なんて言いに来てくれなかったら、家康くんはもう絶望の底に落ちて、ひょっとしたら切腹していたかもしれません。

●ジャイアンに対し、ついに2度目の「あほたわけ!」炸裂。家康、もういつもの弱虫じゃない⁉

ただそんなのび太家康くんも、この後、ついに成長するような出来事がありました。信長の妹であるお市の侍女・阿月が、命懸けで家康くんに、出木杉長政の裏切りを知らせてくれました。

知らせるや否や、息絶える侍女。40キロもの距離を駆け抜けてきたわけですし、途中で長政の兵に見つかって崖から突き落とされたりとかもしたので、満身創痍なわけですけれど。まさに「マラソン」の語源となった逸話の通りと言いますか、バンドのBUMP OF CHICKENにも『K』ってタイトルの名曲がありますけど、あんな感じよ。

それで長政の裏切りが決定的となったのにも関わらず、「早うお逃げなされ!」と進言する家康。なのに「おぬしの指図は受けん!」といまだに怒ってる信長……マジで長政が裏切るなんて思わなかったというショックもわかるんですけど。それに畳みかけるように家康くん、「わしの指図ではない、お市様のじゃ!阿月の働きを無駄になさるな!逃げんか、あほたわけッ!」です。

もう、いつもの弱虫ののび太じゃない。ジャイアン信長に立ち向かう立派な家康が、それも信長をやっつけようとするのではなく、助けようとする心優しい家康が描かれたわけですね。今まで「弱っちい家康を見るのが嫌だ」なんて言ってドラマを敬遠されていた皆さん、これはそろそろ掌返しをしていい時がきたのではないでしょうか?

●とにかく自分を売り込もうと必死。けど責任重大すぎて思わず「ママ~!」スネ夫ことムロ藤吉郎(秀吉)

そしてもう一人、ムロツヨシさん演じる木下藤吉郎……これが後に「豊臣秀吉」と名を変え、信長の後に天下統一する人物へとなっていくわけですけれど。この第14回の当時はまだ、信長のイチ家臣としてヘーコラと媚びへつらっていました。完全にスネ夫なのよ。

ただ、じゃあ長政の裏切りが判明したから逃げるぞというとき、信長から言い渡されたのが「しんがりを任せる!役目を果たせ」。この「しんがり」というのが、敵を足止めして主君を逃がす役目なわけですけれども。

本来ならば総掛かりで当たってもピンチな状況。だけど先に本陣を逃がさなきゃいけないわけですから、戦える軍勢はごくわずかなわけです。それでも「殿、お逃げくだされ!ここは私めが食い止めますゆえ!」ってやらなきゃいけない立場なわけですな。フラグ立てまくりの役回りやん。それを任されたと知って、スネ夫藤吉郎、こんな風に叫んでましたね。

「ああ!ああ!ああ死んだ!あ~!あ~!あ~、こりゃ死んだわ!」

「おっかあ~!もう一度おっかあと抱き合いっこしたかったあ~」

マジで「ママー!」な感じなんですよ。スネ夫、発狂。さすがに可哀そうだな~……なんて思いましたけど、ここから覚醒しました。急に笑い始めたかと思うと、

「ここでもし生き延びれば、わしゃ、まっとまっと上に行けるがや!」

出世欲の塊。ピンチはチャンスってやつ……?にしてもこえーよ。いきなり豹変するやん。悪魔か。更には家康に対しても協力をもちかけてくるんですけれど、

「ここで逃げれば、あんたは殿を見捨てたことになるに。あんたは将軍様を裏切って、浅井、朝倉と手を組むつもりだと、わしゃあ言い触らしたるでよ!」

これには家康も、スネ夫藤吉郎の胸倉をつかんで「クズじゃな、お前は」なんて言い放つわけですけど。「あんたのために言ったっとるんだがや」と返されてしまいました。ここはマジでそうなの……信長と家康はあくまで同盟関係なわけですから、ピンチになったからって「俺を助けろ!」なんてことは信長から家康へは言えません。だから家臣である藤吉郎に頼んだ。

だけど、同時に家康はただの同盟関係でしかないわけですから、信長から「お前は好きにしろ」と言われて、言葉の通り勝手に逃げ帰ったら、「あいつマジで帰りやがったぞ。やっぱり家康も裏切ったんだな。よし、攻め滅ぼしてやる」という大義名分を信長に与えたことになります。藤吉郎も、一瞬でよーくそこまで分析して、この状況を家康に対する脅しに使うことにした。

だから、脚本として見ると……それぞれの力関係や能力のバランスを取って、うまいこと描いているのがわかります。こういうの「鬼脚本」って言うんやで。僕のnoteでも何度も繰り返しているフレーズですけど。

●のび太だからこそ、優しさがある。これまでの家康像として、一貫して描かれてきたもの

それで、家康も藤吉郎を助けざるを得なくなったわけですけれど、ただし「藤吉郎に言われて仕方なく」というシチュエーションではありませんでした。家康、藤吉郎を突き飛ばして見下ろしたあと、振り返った視線の先にいたのは、危険を知らせてくれたお市の侍女・阿月の骸ですよ。その死に報いるように、力強い声で言い放ちました。

「この金ヶ崎で迎え撃ち、信長殿の逃げる時を稼ぐ!後、退き戦に移る!」

そしてもう一度、阿月に向き直ってひざまずくと、「手厚く葬ってやれ」と家臣に告げました。この戦国の世において、これほど下々の人の死にまで心を痛められる武将がいたでしょうか。少なくともこのドラマの中では、家康だけなのよ。ヘタレだけど、家康には優しさがある。一人ひとりの人間を大切にできる心がある。

だから、第2回で角田晃広さんが演じる松平昌久が裏切り、仲間が多く死傷した時も「わしは、無能な大将じゃ……多くの兵を死なせた」と自らの非力を憂いていました。

第5回では、瀬名の奪還を本多正信と服部半蔵の2人に依頼しましたが、日陰者である彼らの任務を「うまくいくはずがねえ」と陰で笑う者がいれば、「命懸けで働いておる者を笑うなッ!」と激昂しました。

そして第9回、領地の岡崎で起こった一向一揆を鎮めて「災い転じて何とやらじゃ!」と家臣たちが喜んでいた一方で、家康だけは涙ながらに「わしは愚かなことをした……わしが守るべきものは……民と家臣たちであったというのに!」と言っていましたね。

この、家康が民を大事に思う気持ちというのはずっと一貫して描かれている部分があります。またそれを象徴するように、ドラマの中でも役名が紹介されることもないようなキャラクターを丁寧に丁寧に描いています。今回犠牲になった阿月も、そのうちの一人です。

世間では「架空のキャラの活躍に貴重な話数を使うな」なんて批判もあるようですが、むしろ歴史の中で葬り去られるような無名の人たちこそ、大河として描くべき価値がある。そうした信念のもと、ドラマは作られているような気もします。

というわけで……今回、『どうする家康』を今夜から始めて見る方に向けて記事をしたためてみましたが、いかがでしたでしょうか?すでに楽しんでいる方にも「そうだったね、確かそんな流れだった」と思い出すための手引きになれば幸いですし、「そういう話だったら、ちょっと面白そうだな、見てみようかな」と感じていただける方が一人でもいらっしゃるなら幸いですね。

少なくとも、ドラマを批判しているだけの人たちが、いかに的外れな批判を繰り返しているだけかというのはご承知いただけたかと思います。結局のところ、好みの問題ではあると思うんですけど……「俺はこういう話は好きじゃないな」とおっしゃるなら、何も反論の余地はありません。

けれど、わざわざ開いてちょっと記事をご覧になった時点で、何か心に引っかかるものがあるんでしょう?「ひょっとしたらどこか、楽しめるものがあるのかもしれない」と。ならばぜひ、ちょっとチャンネルを合わせて、楽しんでみましょうよ。

そうそう、今晩、地上波では夜8:15からの放送になるので要注意です。BSPは夜6:00からと変わらないので、自分もそちらで見てみようかなと思います。

ではでは、次回のレビューでまたお会いしましょう。

#どうする家康 #日記 #エッセイ #テレビドラマ感想文 #おすすめ名作ドラマ #ネタバレ #NHK #大河ドラマ #大河 #徳川家康 #松本潤 #織田信長 #岡田准一 #北川景子 #浅井長政 #大貫勇輔 #豊臣秀吉 #ムロツヨシ #柴田勝家 #吉原光夫 #明智光秀 #酒向芳 #足利義昭 #古田新太 #古沢良太 #伊東蒼 #松潤家康 #ドラえもん

●オマケ:ファンを傷つける作品への批評なんて、もはやただの悪口では?某メディアや某歴史家の物言いにモノ申す!(※長文注意)

さて、ここからは完全にあとがきになります。

今週、プライベートもいろいろ忙しくしてたのもあるんですけど。そういうの言い訳にするのはよくないと思いつつ、「書きたい欲求」は常に溜まってましたね。

だって、相変わらずアンチのディスが腹立つんですよ……前はそういうのSNSでブロックしてたら見えずに済んだんですけど。最近じゃ、また「ま〇じつ」だとかいうゴシップ系メディアや、渡〇大門先生だとかいう歴史家の方がご批判されてるじゃないですか。

本当にねぇ、僕も言ってみれば『どう康』というドラマのレビューを書くことで記事の方をバズらせていただいてるんで、そりゃあドラマの制作陣、俳優の皆様、ファンの皆様のことはリスペクトしているんですけれども。ドラマの話題でアクセス集めてるクセに「ま〇じつ」みたいに批判しか書かないっていうのは、品性に欠ける気がしますよね。

逆に「Smart FLASH」なんかは最近、掌返しをし始めました。「毎回おろおろする家康にも、ようやく慣れてきた」ですって。良かったね。

まぁ「ま〇じつ」なんかも、そもそもドラマも見ないでSNSの批判だけコピペしてテキトーな文章こしらえてるだけなんでしょうけど。知ってる。炬燵(こたつ)の中に入ったまま書けるから「コタツ記事」って言うんでしょ、それ。『ゴシップ #彼女が知りたい本当の○○』ってドラマで見たわ。

そういうのでもアクセス稼がなきゃいけないから記者さんも大変ですねーと思いつつ、正直、下っ端の下っ端がやることです。一生ソレで食っていけるわけじゃない。少なくとも「ライターやってます」なんて言わないでほしい。「コピペ師やってます」って言え。「他人の褌で相撲を取る」レベルですらないよ。「他人の褌をメルカリで売りさばく」感じじゃないですかね。ただの泥棒やんけ。盗用するんだったらせめて、褒めてる言葉の方を使ってくれ。「Smart FLASH」を見習え。

もちろん、批判を書くのがいけないと言うつもりでもないです。「ここがイマイチだった・あまり泣けなかった」というところは、僕だって正直に書きますよ。宗教じゃないんですから。それに、自分がイマイチだと感じたところを無理に褒めようとしても、嘘ってすぐバレるしね。ただ、批判しても、それを読んで嫌な思いをされる方がいらっしゃらないよう、できる限り配慮していくつもりではあります。

アンチの方もね、これは前にも提案したんですけど、「例えば5つ批判を書いたら、3つは褒める」って姿勢を見せることが大事なんじゃないでしょうか。

だってアンチの方だって、批判をしたいだけでドラマ観てるわけじゃないでしょ?どこかに面白く感じるもの、あるいは「また見たい」と思わせるものがあるから見続けてる筈であって。「もー!面白くないー!批判しか出てこないー!」って言いながら見てるっていうのは、もはや拷問です。ドMか?見なくていいよ、もう。そして金輪際、視聴者に関わってこないでほしい。

それに批判しか書かなかったら、それはもはや「評価・レビュー」でも何でもないです。ただの悪口。正直、それで「これは正当な評価だ、表現の自由だ」とか言われても、ちょっと何言ってるかわからない。

チラシの裏に書きなぐったラクガキみたいなもんで権利・自由を主張されてもさぁ……そもそも「人に見せる文章」ですか、それ?そんなものは読まされる側だって、あまりいい気持ちはしない。少なくとも、それでバズれたとしても、「悪口を言ったあなたが評価されてる」わけではないです。

中には「俺も文句言いたかったw」って共感してくれる方もいらっしゃるのかもしれませんけど、それで世間から認められた気にならないでほしい。低俗な趣味でたまたま合う人がいた、というだけです。むしろ「は?楽しんで見てる私達のことをバカにしてんの?」って、あなたに対して不快な気持ちを抱く方のが勝っているかもしれない。人に嫌われてバズる、そんなことして楽しいわけがないでしょう。

……ってなこと書くと、「お前だって、アンチに対して過去に『ボケェ』だとか『バカ』だとか言って批判してたじゃねーか。ブーメランかよ」とか言われそうですけれど。それで「平原学とかいうやつ」と名指しで文句言われたり、不愉快な思いもしました。むしろそうやって、身を挺して思い知ったから、わざわざ言ってるんですね。

別に、これらの記事書いたことだって後悔はしてないですけど。ドラマファンの方にも「言葉遣いが不快なので書き直すべきです」とか某コミュニティで言われたりしましたが、この時はこの時の状況で必要な言葉を使って書いたと思っているので撤回はしません。「おぬしの指図は受けん!」(by岡田信長)ってやつです。

それに、書いたことで「胸がスッとしましたw」と喜んでくださった方も多かったですし。そりゃファンの皆さん、好きなものを貶されて、鬱憤が溜まってるわけです。けど、なかなか言語化が難しい。何書いたって結局「チラシの裏じゃねーか」とディスってくる連中はいるわけで。僕がやってるようには、皆さん、自分で書かれた文章に責任を持つなんてできない。渡〇大門先生とかも、すぐ御自分のツイートを消されるでしょ。

ただ、僕もこういうこと続けてると、妻には怒られますね……「アンチに対して貴重な時間を使うな」とw「わしの指図ではない、奥方様のじゃ!」(by松本家康)って言われたから、配慮している部分だってあるんですけど……要は奥さんの尻に敷かれてるのね。「笑わば笑え」(by溝端氏真)ですよ。でもそっちの方が100倍いい。「あいつ、プロを名乗ってるくせに、自分の書いた文章に責任も持てないのか」とか「主張がブレブレだな」とかバカにされるよりマシ。

ともかく、石を投げたら投げ返されるし、投げ返したらまた投げ返される。もう本当に不毛だから、やめようぜと。こういうのは前々から一貫して言い続けてます。

要は、アンチはアンチで居続けていてくれていいけど、どう頑張っても文句しか書けないようなら、できるだけ陰に潜んどいてくれよと。君らが「# どうする家康反省会」とかいうハッシュタグの中で引きこもっている限り、僕らもわざわざ「言いやがったなコノヤロー!」とか反論しに行きませんし。

それでも石を投げ続けるのが止められない(例えば、ファンのツイートに対してわざわざ引用RTとかして文句言うとか)なら、もうブロックするぞと思うわけです。だから「ま〇じつ」なんかも今後一切見ませんし。渡〇大門先生の記事なんかも、まだたまには見たりもしますけど、あんまり信用してないです。少なくとももう、参照したりシェアしたりしようとは思えない。

……と、時代考証の平山先生だって、渡〇先生に対しては苦言を呈されているわけです。

そもそも渡〇先生、ご自分の価値観がアップデートできてないから、最新の研究に基づく大河ドラマの時代考証についても文句言いたくなるんだと思いますが。別にそういう姿勢が人として「悪い」と言いたいわけではないんですよ。価値観の多様化の時代ですから、古臭い考えに固執する人だって認められるべきかなとも思います。それで昔ながらの支持者に支持してもらえるなら結構じゃないでしょうか。

ただ、僕は申し訳ないけれど、渡〇先生の最近の例の過激な発言を見てしまい(「視聴率をV字回復させるには、CG無くして、実際に死人が出るくらいチャンバラやれ」とかいう、無茶苦茶な発言です)、ちょっと倫理観の部分でも信用できなくなりました。

「冗談が通じないのか」とかじゃなくて、冗談でも言っちゃいけないような内容ですよね。ツイートを削除された今でもスクショが出回ってますけど。「消すと増える」法則ですよ。僕の他にも、「過去に渡〇先生の著書を買ってしまって恥ずかしい」なんてツイートされている方がいらっしゃるのを見ました。せっかくの愛読者に哀しい思いをさせていいんでしょうかね……。

とりあえず、長々としてあとがきで失礼しました……と言うか、ただの愚痴ですね。少なくとも愉快な話ではないな。ただ、こういうのも必要だとは思いつつ、オマケとして書かせていただきました。そして今回の「投げ銭オマケ」は割愛させていただきます。

ここまでご覧くださり、誠にありがとうございました!

この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

おすすめ名作ドラマ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?