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私が本を読む理由

私は月に大体5冊以上本を読んでいます。
大学生の頃はビジネス書や実用書ばっかり読んでいました。
(自己啓発本がだいすきだって言ってる記事↓)

ですが、最近は前に比べるともっぱら小説です。
王道に太宰治や芥川龍之介、ゲーテやドストエフスキーなどの古い文学を好み触れています。

今日はなぜ小説を読むのか。

①全く違う考えに触れられる

人間の思考は大抵変わりません。
今日考えている事は、昨日考えてた事で
今日考えている事は、おそらく明日も考えます。

同じ思考回路を使い。
同じような環境で、同じような人と話す
違うようで同じような日々を送ってます。

ですが、安易に色々な人と話すってのも一種危険だと思っています。
それは自分の持っている言語や思考が平均化されてしまうので、怖い。

友達が少ない私は、ある1ヶ月間「人と関わるぞ」と決めて昔仲が良かった人に手当たり次第連絡をして食事へ行ってみたり、普段行かない同級生の集まりに参加してみたりしました。
すると
1ヶ月後なぜか本の中の文字が頭に入ってこない。
SNSやメッセージを気にしたり、特に会った人たちの思考や言葉を吸収してるので、急に文学が難しく感じる。
例えば「まじやばいよね」ばっかり使う友人と時間を過ごしたら、知らないうちに影響されてしまってる。

話がそれましたが、大人になればなるほど『環境がガラリと変わる』なんて事は起きません。
例え、環境をガラリと変えたところで
自分の思考もガラリと変わるわけではない。

変わってるようで変わってない、
なんて事があると思います。

ビジネス書や実用書を買っても、無意識に
『自分が必要としているトコ』しか読まないし、買わない。

SNSもそうで過去にクリックしたものから、興味がありそうなものしか出してこない。
情報がただ自分の考えの上に積み上がるだけとなってしまいがち(私の場合は)。

小説は少し違う。
タイトルだけじゃ内容は分からない。

映画はポスターや予告編を見れば、世界観がなんとなく掴める。
小説は真っ黒い池の中に顔を突っ込むようなもの。

いつも自分が使わない言葉や思考に一旦立ち止まり、考える時間をくれます。

ただ、生活していたら触れることのない事に出会えます。
読んでいた本の中に宗教の話題がでたのなら、カトリック、プロテスタントなどについての本を買い足す。
花の話題がでたなら、花言葉の本を買い足す。
宇宙の話題がでたなら、量子力学、天体学の本を買い足す。
ひとつの小説の奥の底まで解読する。
気づけば自分の中にない知識に興味を持つ。

あと、小説は物語なのでプロセス重視です。
何故主人公はその考えに至るのかも含めて自分とは違う思考回路を使えます。

「全く共感できないけど、なんか面白い」
という感覚が私は好きです。

人生感が変わる。とまで大袈裟なことは言いませんが、
今日という1日が、本を読まなかった1日より
鮮やかに鮮明に君の記憶を埋め尽くします。
(ミスチルかよ)

②時をゆっくり刻む

人間界はお金がなくては生きていけない。
お金を生むには仕事をしなければならない。

お金のために働くのもありだと思う。ホモサピエンス的にもお金のために働くのはいいことだろう。

『時間』=『お金』

ザッカーバーグに演説させたら1時間何百万で、
私の演説は0円でも、それはこの方式通り。

なので、普段自分の貴重な時間を無駄に使いたくないと焦ってしまう。
「今の説明5分でいけたでしょ」とか
「この話オチあるんかなぁ」とか
思ってしまいます。
(特に私はせっかちなので)

ですが、小説の場合はこれが通用しません。
「食事をした」と一行で終わる描写が10ページに
渡って書かれていたり、
「何が言いたいんだろう…」という思いを
最後の一文が晴らしてくれたり。

特に、昔の小説はこれをやってきます。
最近の小説の方がわりと展開が早いです。

私は自分が苦手とする「時間をのんびり味わう」
を小説でリハビリしています。

自分が思ってる以上に、いつもせかせかとしていた時間は大した事ないと分かります。

YouTubeやインスタ見てる時間は受け身なので、一瞬で過ぎる。
本は熱中しないとあっという間に時間は過ぎない。
綺麗な言葉と綺麗な音で人生を溢れさせたいですね。

ゆっくり味わうのが大事なのかも。

③孤独を愛す

みんなでいるのは好きだけど、集団は苦手。
たった1人で生きていけないけど、1人が好き。
愛想笑いはできないけど、孤独な気持ちは分かる。

そんな私は本に救われ、本に頼り、本を愛して
きました。

他人に「本を読め」なんて言いません。

むしろ、本を読まなくては人生の充実感を味わえない私とは違う本を読まなくても充実している人の人生を、心の片隅で羨ましく思う。

『本を読まないということは、その人が孤独でないという証拠』
だと太宰治も言っていた。
確かにその通り。

話し方やスケジュール管理を素晴らしい人から聞けるなら、本読まなくてもいいんです。

でも私は、今日も本を読む。

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