Brasileiro(森脇豊一郎)

大阪体育大学、大阪体育大学大学院、JICA日系社会青年ボランティア(体育教師・ブラジル…

Brasileiro(森脇豊一郎)

大阪体育大学、大阪体育大学大学院、JICA日系社会青年ボランティア(体育教師・ブラジル)2年間、サンフレッチェ広島17年間、AC長野パルセイロ 事業部長 スポーツを手段に地域活性化に貢献できる人間を志ています。※発言は個人の見解です。

記事一覧

ビッグマッチから得られる経験値&学び

以下、個人の感想/個人の意見です クラブスタッフの経験値の積み上げ、急成長には、ポジティブな経験が欠かせません。 すなわち、優勝や昇格といった大一番の試合運営を…

森保監督「団結」秘話

2011年12月、森保監督の就任記者会見が広島市内のホテルで開催された。 森保新監督が最初の記者会見でどのような想い、メッセージを発信されるのか。司会をしながらメモを…

カメレオンサッカーの本質とは

WEリーグのプレシーズンマッチ4試合が終了した。AC長野パルセイロ・レディースは2勝2敗。プレシーズンマッチ=プレシーズンであるからこそ、試合結果に一喜一憂することな…

オススメ本「行動の品質」

自分が40代後半になったからか、中間管理職であるからか、これまで自分が経験してきたこと、学ばせていただいたことを、若手に伝える機会が年々増えてきた。 逆にそういっ…

最後のなでしこリーグ・ホーム最終戦を終えての個人的な想い

AC長野パルセイロ・レディースの、最後のなでしこリーグ・ホーム最終戦でした。コロナ禍の中、1644名の沢山の方が長野Uスタジアムにご来場を頂き、熱いご声援をいただき心…

日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)参入決定について個人的な想い

10月15日(木)来年2021年秋に開幕予定の日本初の女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)の参入可否の発表があった。 おかげさまで我がAC長野パルセイロ・レディースは、初年…

日本で長く活躍できるブラジル人選手の共通項から本質を考える

サンパイオ、リカルド、マルセロ・ラモス、ウェズレイ、ドウグラスetc...数多くのブラジル人Jリーガーを間近で見たりサポートしてきた経験から、日本で長く活躍できるブラ…

勝者のメンタリティー

仕事柄、おかげさまで、これまで多くの素晴らしいプロサッカー選手たちと一緒に仕事をさせていただく機会に恵まれた。個人名を挙げればきりがないが、今回は世界を代表する…

慈愛と平和とスポーツと

今回も後進の体育系の学生に向けて、参考になるかならないかは不明だが、「スポーツについて深く考えてみる」1つのきっかけとして、私の経験談を書いてみる。 昨年、非常…

温故知新:川中島古戦場とスタジアム

この記事(note)は、誠に勝手ながら、後進の体育系の学生に読んでもらって、「スポーツの本質を考える」という意味で、何か伝わるものがあればいいかなと思って書いてみる…

オリンピックレガシー

昨年ご縁を頂戴し、長野に来させていただいて、プライベートな時間で学びたかった、感じたかったのが、1998年長野冬季オリンピックの記憶と感動だ。いわゆる「オリンピック…

ブラジル日系社会から学んだこと

一昨日、自分にとって残念な寂しい知らせが入ってきた。お世話になったブラジルの親戚がお亡くなりになられた。順番とは言え、寂しく思う。親戚の顔を思い出しながら、感謝…

1993年5月15日Jリーグ開幕を振り返って

1993年5月15日に日本に初めてのプロサッカーリーグが開幕。当時大学3年生だった私が、将来Jクラブスタッフを志した、その出発点を振り返る。 新型コロナウイルス感染拡大…

ビッグマッチから得られる経験値&学び

ビッグマッチから得られる経験値&学び

以下、個人の感想/個人の意見です

クラブスタッフの経験値の積み上げ、急成長には、ポジティブな経験が欠かせません。
すなわち、優勝や昇格といった大一番の試合運営を経験すること。
その先は、ACLなど国際試合の試合運営を経験することです。

たまたまですが、5/27(土)レディースチームの浦和戦。浦和さんが勝利すればWEリーグ優勝が決まる条件でした。
もちろん、ホームの長野が意地を見せて勝利するため

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森保監督「団結」秘話

森保監督「団結」秘話

2011年12月、森保監督の就任記者会見が広島市内のホテルで開催された。
森保新監督が最初の記者会見でどのような想い、メッセージを発信されるのか。司会をしながらメモを取った。

チーム作りを進めるうえで、チームが、組織が1つの方向を向くために、コンセプトとなるキーワードは、重要なポイントだ。
出てきたキーワードは2つ。
『挑戦』と『団結』だった。

数日後、事務所に監督が来られたときに聞いた。

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カメレオンサッカーの本質とは

カメレオンサッカーの本質とは

WEリーグのプレシーズンマッチ4試合が終了した。AC長野パルセイロ・レディースは2勝2敗。プレシーズンマッチ=プレシーズンであるからこそ、試合結果に一喜一憂することなく、自分たちの現在地(現在の実力)がどこにあるのか、本質を見極めることが最も重要だと思う。

プレシーズンとは、そういう時間。チーム作りの時間だ。

はじめに、プロクラブでの20年間での様々な経験を基に、あくまで広報の立場から個人的に

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オススメ本「行動の品質」

オススメ本「行動の品質」

自分が40代後半になったからか、中間管理職であるからか、これまで自分が経験してきたこと、学ばせていただいたことを、若手に伝える機会が年々増えてきた。

逆にそういった機会、環境をいただいていることに感謝している。若手に言葉で伝えながら、実は自分にそのまま言い聞かせている感覚だ。若手に言ったからには、まずは自分が率先して範を示さないといけないと思う。

行動の質を上げるためには、根底には学ばせていた

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最後のなでしこリーグ・ホーム最終戦を終えての個人的な想い

最後のなでしこリーグ・ホーム最終戦を終えての個人的な想い

AC長野パルセイロ・レディースの、最後のなでしこリーグ・ホーム最終戦でした。コロナ禍の中、1644名の沢山の方が長野Uスタジアムにご来場を頂き、熱いご声援をいただき心より感謝です。まだアウェイ戦2試合を残しており、チーム一丸・クラブ一丸となって、勝利のために全力を尽くすのは言うまでもありませんが、事業の人間にとっては、ホーム最終戦というのがひとつの節目でもあり、感じたことを書き記しておきたいと思い

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日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)参入決定について個人的な想い

日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)参入決定について個人的な想い

10月15日(木)来年2021年秋に開幕予定の日本初の女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)の参入可否の発表があった。

おかげさまで我がAC長野パルセイロ・レディースは、初年度からの参入が決定、心から安堵しました。ご支援ご声援いただいてます、すべての皆様に心より感謝申し上げる次第です。

クラブの新たな歴史のいちページを、クラブ関係者全員、非常に喜んでいると思いますが、一方で誰も浮かれていないもの

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日本で長く活躍できるブラジル人選手の共通項から本質を考える

日本で長く活躍できるブラジル人選手の共通項から本質を考える

サンパイオ、リカルド、マルセロ・ラモス、ウェズレイ、ドウグラスetc...数多くのブラジル人Jリーガーを間近で見たりサポートしてきた経験から、日本で長く活躍できるブラジル人選手には「まじめである」という共通項がある。もちろん、チームで活躍できるか活躍できないかには、その時の監督やチーム戦術に合わなかったりなどの外的要因も影響するので、一概には言えないが、ただ単にサッカーのプレーが上手ければ活躍でき

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勝者のメンタリティー

勝者のメンタリティー

仕事柄、おかげさまで、これまで多くの素晴らしいプロサッカー選手たちと一緒に仕事をさせていただく機会に恵まれた。個人名を挙げればきりがないが、今回は世界を代表する選手、人格者、元ブラジル代表のセザール・サンパイオから学んだエピソードを書いてみたい。

私がブラジルから帰国後、ご縁をいただき、サンフレッチェ広島に入社させていただいたのが2002年。残念ながら初めてのJ2降格となり、2003シーズンはJ

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慈愛と平和とスポーツと

慈愛と平和とスポーツと

今回も後進の体育系の学生に向けて、参考になるかならないかは不明だが、「スポーツについて深く考えてみる」1つのきっかけとして、私の経験談を書いてみる。

昨年、非常に短い期間だったが、長崎で仕事をさせていただく機会に恵まれた。その長崎には、体育大学サッカー部の後輩がいる。その彼が「ちょっと時間ありますか?ぜひ見てもらいたい場所があるんです」といって、最初に案内してくれた場所が「日本二十六聖人殉教地(

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温故知新:川中島古戦場とスタジアム

温故知新:川中島古戦場とスタジアム

この記事(note)は、誠に勝手ながら、後進の体育系の学生に読んでもらって、「スポーツの本質を考える」という意味で、何か伝わるものがあればいいかなと思って書いてみる。

温故知新(おんこちしん):古いものをたずね求め新しい事柄を知るという作業は、物事の本質を理解するために必要だと思う。別の言い方・事例を言うと、国際協力の現場でもそうなのだが、外国に行って支援をする場合に、まずはその国の歴史、気候、

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オリンピックレガシー

オリンピックレガシー

昨年ご縁を頂戴し、長野に来させていただいて、プライベートな時間で学びたかった、感じたかったのが、1998年長野冬季オリンピックの記憶と感動だ。いわゆる「オリンピックレガシー」を感じたかった。

感動の記憶を挙げればきりがないが、清水選手がスピードスケート男子500mで金メダル。モーグル女子で里谷選手が金メダル。スキージャンプで船木選手が金メダル。とりわけ脳裏に焼き付いているのが「ふなきぃ~」と祈る

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ブラジル日系社会から学んだこと

ブラジル日系社会から学んだこと

一昨日、自分にとって残念な寂しい知らせが入ってきた。お世話になったブラジルの親戚がお亡くなりになられた。順番とは言え、寂しく思う。親戚の顔を思い出しながら、感謝の念とともに書いてみる。

もう何年前になるだろうか、祖母が100歳で亡くなった。祖母は祖父と結婚することで日本に一人残ったが、家族は全員ブラジルに移住した。現在日本人のブラジルへの移住の歴史は一世紀を超えている。祖母が亡くなる前の94歳の

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1993年5月15日Jリーグ開幕を振り返って

1993年5月15日Jリーグ開幕を振り返って

1993年5月15日に日本に初めてのプロサッカーリーグが開幕。当時大学3年生だった私が、将来Jクラブスタッフを志した、その出発点を振り返る。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、所属クラブのJ3リーグ開幕、なでしこリーグ2部は、未だ開幕を迎えることができていない。コロナ終息後に「サッカー(スポーツ)を通じて、地域・社会へ元気の源を発信したい」願いは関係者共通の想いだと思う。

今日5月15日。J

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