黒豹

黒豹は無濁な獣。そのとき黒豹は何を見たか、そいう視点で小説に取り組んでおります。テーマ…

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黒豹は無濁な獣。そのとき黒豹は何を見たか、そいう視点で小説に取り組んでおります。テーマは「生きる」 このコーナーでは主に、自分が小説を書くための原動力となりそうな記事をご紹介していきます。 よろしくお願いします。

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戦争はなぜ起こるのか?                    究極の原因は「所有」と「愛」

黒豹コメント: ※ 極言すれば戦争の発端は男の欲望(黒豹の私見、この限りではない) 但し、一たび戦争が始まると、女性も果敢に戦う兵士となる。 戦わざるを得ないというのが真相かと思うが、 有名な女性スナイパーの伝説もある。 <ある女性兵士の告白> 「死ぬことより男物のパンツを履くことが恐ろしかった」 ノーベル文学賞受賞作家主著『戦争は女の顔をしていない』より。 戦争は「所有欲」から始まる。(黒豹の私見、この限りではない) 私たちは、生まれたらすぐに「所有」という概念に

    • アジアの大国で体験した、未だに信じられない「親切」

      黒豹コメント: 最初に、 本記事は、現状の国際政治情勢とは全く関係ない観点から投稿するものであり、現地で見た事実と真実のみをお届けします。 ♠ 中国工場建設の思い出 ♠   30年ほど前になりますが、中国第二の工業団地「蘇州工業園区」で中国工場建設を担当しました。仕事そのものよりも、蘇州は日本陸軍の旅団司令部があったところなので、現地の人々の協力が得られるかが不安でした。 あえて、日本人乗客は私一人という「エアチャイナ」に乗り込み、CAさんたちに食事マナーや中国の文化を

      • 地球温暖化時代を生き抜く Ⅴ                 ★日本のエネルギー戦略について★

        黒豹コメント: 私たち市民はもちろん、国の盛衰に係わる重要なエネルギー政策について、現状を見据えた日本の「エネルギー安全保障」のあるべき姿について私見を述べさせていただきます。 背景: 戦争により、脱炭素を目指す世界のエネルギー戦略は一変した。 エネルギー資源の流れは大きく変わった。日本は相当賢く生き延びる道を自ら選択しなければならないと考えます。 時代の趨勢に逆らう覚悟での考察。 石炭火力発電のさらなる技術開発投資と国内外での推進の必要性。 国連が主導する世界のス

        • 地球温暖化時代を生き抜く Ⅳ                ♣果たして温暖化は本当に悪なのか♣

          黒豹コメント: 温暖化には脅威論と懐疑論があるが、ここでは現政権が支持する脅威論に基づき話を進めます。 背景: 40年に渡り職業として温暖化防止に取り組んできましたが、今起きている、💀温暖化の比ではない重大な事態を前に、再考の必要性に至りました。 ★温暖化は自然現象、という仮説★ 温暖化には自然的要因と人為的要因があり、現在の温暖化は後者である18世紀後半の産業革命以降の人間活動が引き起こしたとされている。 だが、もし産業革命が起きなかったとしたら、日本は明治維新に至

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        戦争はなぜ起こるのか?                    究極の原因は「所有」と「愛」

        • アジアの大国で体験した、未だに信じられない「親切」

        • 地球温暖化時代を生き抜く Ⅴ                 ★日本のエネルギー戦略について★

        • 地球温暖化時代を生き抜く Ⅳ                ♣果たして温暖化は本当に悪なのか♣

          「一線を越える」 💀人間はなぜ一線を越えようとするのか💀

          黒豹コメント 一線を越えるとはどういうことか。 「二河白道」(にがびゃくどう)という言葉があります。 悟りの世界にたどり着くには、怒りを表す火の河と、欲望を表す水の河の間にある幅4寸の白い道を、ひたすら西へと歩き続けなければならないという仏教の教え。 「一線を越える」の一線はこの白く細い道と重なるような気がします。 「臨界を超える」という言葉もありますが、怒りが爆発すると考えると、我を忘れ火の河に飛び込むという意味合いか。。 最近は、無差別殺人事件の背景に「無敵の

          「一線を越える」 💀人間はなぜ一線を越えようとするのか💀

          いかなる極悪人も、自分を悪人だと思う人はいない。(D.カーネギー)

          黒豹コメント: 今回は、小説を書く上で避けて通れない「悪人」について考えてみました。 拙作ですが、記憶が飛ぶほどの地獄を見せつけられた少年が、暗黒の世界で生き抜いていくノワール小説を書いたときでした。 ※ ノワール小説は暗黒小説と訳され、犯罪者、言い換えれば悪人を主人公とし、悪の視点から見た世界を描く小説。 殺人を重ねる主人公は悪人であることは確かなのですが、書き進めるうちに、本当の悪人は、善悪を越えた世界に存在するというところに行きつきました。 『善と悪の世界にボーダ

          いかなる極悪人も、自分を悪人だと思う人はいない。(D.カーネギー)

          逃げて生き延びるんや                       ★いじめを断ち切る究極の手段★

          「ヒーローショー」という映画を撮った。最近のいじめのニュースを見ると、よく似てる。きっかけはつまらんこと。気ィ弱いとか服がダサいとか貧乏だとか、理由をつけて、うさ晴らしする。殴ったり、金とったり、エスカレートする。僕は「逆境に勝て」とか、カッコつけたようなことは言わない。一つ言えるのは、そんなくだらん世界からは「全力で逃げろ」。迎合を迫る社会からドロップアウトして、孤高を目指せ。      映画監督 井筒和幸さんの言葉から抜粋(朝日新聞) 黒豹コメント: 以前、少年が仲

          逃げて生き延びるんや                       ★いじめを断ち切る究極の手段★

          地球温暖化時代を生き抜く Ⅲ               ♦逆説的解決編♦ 気候変動に捉われ希望を失ってはいけない              

          黒豹コメント: 長年、地球温暖化問題に取り組んできてたどり着いた、自分なりの境地をご紹介したいと思います。 「解決」と題しておりますが、 温暖化を止めるための方法論ではありません。 結論から言えば、意見の対立を生み出す温暖化の原因や、悲観的な人類の未来などに捉われることなく、人間は今、その一瞬、一瞬を、希望を持って生きて行くことが大切なのだというところに行きつきました。 40年以上に渡り地球温暖化防止につながる仕事(半導体工場の省エネ設計、企業の環境ISO構築、環境マ

          地球温暖化時代を生き抜く Ⅲ               ♦逆説的解決編♦ 気候変動に捉われ希望を失ってはいけない              

          地球温暖化時代を生き抜く Ⅱ                ♦緊急対応編♦

          黒豹コメント: 温暖化に対応すべき最優先事項は何か。 現在、人類は地球規模の異常高温状態にさらされております。世界の大方の学者・研究者の論文によると、この傾向はさらに続くとあります。 このフェーズに入ってしまうと、世界的なエアコン増設による電力消費が加速されたり、さらなる海水温の上昇による高温多湿化が進み、負のスパイラルが働き始める可能性があります。 脱炭素を目指す世界の温暖化防止対策も、後進国の経済成長や、国家間の戦略的な駆け引きと各国の政治・経済が深く関係し、理想通り

          地球温暖化時代を生き抜く Ⅱ                ♦緊急対応編♦

          地球温暖化時代を生き抜くⅠ                  ♦温暖化豆知識編♦

          黒豹コメント: 地球温暖化問題をテーマとした小説も書いておりますが、普段耳にしない環境用語がたくさん出てきます。できるだけ物語の中で解説するようにしておりますが、説明不足と思われる事柄や意外と知らない温暖化豆知識についてご紹介していきたいと思います。 職業として長年携わってきた分野でありますが、温暖化の世界は学者や研究者の間でも意見が大きく分かれることが多く、提示する数値は、あくまでも目安程度に捉えていただければ幸いです。    **********************

          地球温暖化時代を生き抜くⅠ                  ♦温暖化豆知識編♦

          僕はいまわの際に最高のダンスを踊ります                               ♦善悪を超えた美しさについて♦

          身体が思うように動かなくなったからと、踊りをやめる人が多いが、おかしな話だとダンサーは言う。踊りは、個人の意識よりも深い、他の生物の発生にも通じる次元から生まれるもの。だから指一本でも踊れると。たしかに身体の動きは、全身で表せなくなっても、足や腰や首(こうべ)にすぐに転写できる。       舞踏家 田中泯さんの読売新聞インタビュー記事より 黒豹コメント: 藤沢周平原作の映画『たそがれ清兵衛』で見せた田中泯さんの鬼気迫る演技を思い出します。 仮に「善と悪」という視点で見

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          生きることは、たえずわき道にそれていくこと。★人生の逆境と小説の力★

          将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。将来にむかってつまずくこと、これはできます。いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。       表題とも、文豪カフカの言葉より(朝日新聞) 黒豹コメント: 将来の希望も絶たれ、次から次とモンスターが生み出される現代社会。 時代も国境も越えたところに、同じような若者が存在したのだろうか。 若いころ、解決不可能な重い悩みをかかえたことがありました。 ある日偶然に、名もない作家の誰も知らない短編に出会い、 人生観

          生きることは、たえずわき道にそれていくこと。★人生の逆境と小説の力★

          小説の舞台設定と世界観について

          ある時から人類の社会は、逃げられる社会から逃げられない社会へと、生き方の基本戦略を大きく変えた。                       人類学者 西田正規(朝日新聞) 黒豹コメント: これまで社会派の小説(らしきもの)を書き続けてきて、 ふと考えてみました。 果たして自分の小説は、主人公が生きる舞台設定には神経を使ってきたが、宗教、哲学、概念と言った「世界観」は織り込まれているのだろうかと。。   そんなとき西田先生の、 「人類の生き方の基本戦略」の言葉が目につき

          小説の舞台設定と世界観について

          人類はどこで間違えたのか                       ♦気候変動と芸術の力♦

          人類が成功者として歩んできたという思想の裏に、実は間違えた道筋をたどった歴史が隠されている。 現代まで私たちは「過去へは戻れない」と思い込み、ひたすら前を向いて生きてきた。しかし、そろそろ過去の間違いを認め、共感力と科学技術を賢く使う方策を立てるべきではないか。 管理された時間から心身を解放し、自然の時間に沿った暮らしをデザインする。所有を減らし、シェアとコモンズ(共有財)を増やして共助の社会を目指すことが肝要だ。     霊長類学者 山極寿一さんの基調講演より(朝日新聞)

          人類はどこで間違えたのか                       ♦気候変動と芸術の力♦

          偏った知識で世界を狭めぬよう                     ★プロボクサーと小説世界★

          ボクシングは、肉体は強くなっても、名声を求め、誰かと比較して自分の優位性をアピールする競技だ。プロに転向し、成功すればするほど傲慢になり、ひずみが生まれて精神性を欠いていく気がした。その原因を理解し、戒めとするために読書を始めた。    ボクシング元世界王者 村田諒太さんの言葉より(朝日新聞) 黒豹コメント: 自分も道場に通っていた時期があり、 今回はどう闘うのかという視点で、彼の試合を観戦してきました。 音速で剃刀が飛び交うような、研ぎ澄まされた世界。 その頂点に

          偏った知識で世界を狭めぬよう                     ★プロボクサーと小説世界★

          SDGsという言葉は絶対使わない。                                  ♠絵画と小説について♠

          「政治性、社会性のある表現は僕も否定しません。でも一番嫌なのは、こんなにいいことをしているというにおいがするときです。いいこと、正しいことは大切だけど、それが表現として面白いかは別の話。例えば戦争反対って唱えるのは確かにいいことだが、それを絵にしたからって、すべてがピカソの『ゲルニカ』のようになるわけではない」 「それに、いいことをしていると、それで自己満足に陥ってしまう可能性がある。美術表現としては、そこは慎重に考えないと」 「今のはやりの言葉は一切使わない。それとは違うス

          SDGsという言葉は絶対使わない。                                  ♠絵画と小説について♠