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戦前の映画

ユーチューブで日本の戦前の映画をよく見る。それらを見るまでは戦前の映画といえば時代から制約も多くあり退屈な映画が多いと思っていたが、ずいぶんと思い切った内容のあるいは前衛的な映画も多くて少々驚く。戦争が始まり敗戦が濃くなる昭和19年ころになると戦意高揚の映画が増えるがそれでもその映画をよく見ると単に戦意高揚だけではなくて庶民の生活を率直に描いた映画が多く当時の関係者の苦労や努力を見ることが出来た。戦前の日本映画は驚くほどの数の映画が作られている。映画会社も次々と出来た。敗戦後

    • 権力と国家

      政治家が何か不正を行うと批判が出るのは当然としてもそれが政治そのものに対する不信そして政治家をバカにするあるいは下に見る風潮に繋がるのは見ていて本当に滑稽だ。威勢のいい言葉で政治家に対して「お前らなんかいらないんだよ」とか総理大臣に対して品性下劣な言葉で中傷する老年の芸能人とかがテレビでよく見かけるが見ていて痛々しい。「政治は」とか「政治家なんか」とか批判にもならないような批判している人間に限って「政治」や「政府」そして「国家」に過大なものを求めている。それらの求めているもの

      • 政治家の不正

        政治家の不正については私は何も思わない。怒りを感じることもない。自分がもし政治家でそれなりの経験を積んでいれば今回のような裏金問題は自分もやったかもしれないと思うだけだ。私以外の人も聞かれれば「けしからん」と言うかも知れないが一体どれだけの人が本気で怒ているのかは不明である。与党の不正に対してはメディアも野党も怒っているふりをしているだけで自分がもし与党の人間だったらもしかしたら同じようなことをしたかもしれないと考えれば真剣には怒れないだろう。現に野党第1党の党首はこの問題で

        • 明治の文学者たち

          今、明治の文学者たちの考えとか生活とかについての書物を読んでいるが、まず驚くのは生涯の短さだ。70とか60まで生きた人は少なくて大体40歳台くらいであるいはもっと早くなくなっている人が多い。当時の平均寿命がどれくらいだったかわからないけど一般の庶民よりは短命だったのではないかと推測する。 とにかくこれだけ若くして亡くなるわけだから病気が死亡原因ということになるだろう。結核とか肺の病気とかあるいは腎臓の病気とかで亡くなった人も多い。医学はそれなりに発達していただろうが結局は転地

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          伊藤整「日本文壇史」

          この本を読むのは2回目で最初は古本屋で単行本で読んだ。読んだといっても中途でやめてしまった。 30年くらい前に文庫本で出て全巻買っておいたがなかなか読むことが出来なかったが去年末から読み始めた。 去年の12月中頃から1月の初めまでで約半分の9巻まで読み進んだわけでなかなかのペースではないかと思っている。 感想を一言で言えば「面白い」に尽きる。明治の有名な文人だけでなく聞いたことのない文人のその生涯迄詳しくそして短くまとめられていた。作者の思いはそれほどなくて出来事が淡々と綴ら

          伊藤整「日本文壇史」

          ちくさ正文館書店

          名古屋市千種区にあった「ちくさ正文館」という書店が今年7月31日で閉店していたということを昨日SNSで知って大変驚いた。 病気で体が不自由になり6年くらい前から名古屋にも行けずにいたけれど、それ以前は仕事の帰りとかに毎週、週2,3回は訪れて本を購入していた。 給与のほとんどは本代で消えた。 とにかく品ぞろえが豊富で大型書店に勝っていた。 若い頃は興味が思想とか哲学とか政治とかだったのでその分野の新しい本が出たら必ずここに行って、行けば必ずあったし、また他にも興味のある分野の本

          ちくさ正文館書店

          買取

          電話でいらないものはないかと言ってきたらしい。 母親が出て具体的に何がと聞いたら宝石とか着物とか言ったのでないと言って切ったら、またかかってきて電化製品はないかと言ってきたので扇風機とかヒーターとかはあると言ったら見に行くと言って日にちを決めたらしいが、その後もいろいろと言ってきたらしいのでややこしいからもう見に来なくていいと断ったら何度も何度も電話をかけてきた。私が出て「息子ですけど今回は断ります」と言ったらやっと納得をして電話を切った。 結局欲しいのは宝石とか貴金属とかの

          生活保護者のデモ

          生活保護を受給している人がデモを行い「たまにはウナギを食べたい」とデモで発言して一部から批判されているらしい。 生活保護についてはマイナスのイメージを持っている人も多いだろう。「働かないで国から金をもらっている」と単純に考えて批判しないまでも受給者を胡散臭く思っている人もいるだろう。 生活保護受給は権利だとたとえば支援者が主張して役所なんかに詰めかければますます生活保護者に対するマイナスのイメージは増幅するだろう。 デモで「ウナギが食いたい」なんて言えばますます反発されること

          生活保護者のデモ

          リアリティ

          NHKの大河ドラマは徳川家康が主人公である。 徳川家康といえば私は山岡荘八の「徳川家康」を高校生の頃に読んでそのイメージが強い。 徳川家康について書かれた文章や本は今までにも数えきれないほどあるだろう。いくつか目にして読んでみたがやはり高校生の頃に読んだ「徳川家康」の印象が強く、その他どれを読んでもあまり感心しなかった。 テレビドラマでも多くの歴史もので多くの役者が徳川家康を演じたが私の身や範囲ではあまりリアリティを感じない。それはあまりに徳川家康を演じようとし過ぎているから

          リアリティ

          匿名

          以前私は旧ツイッターを匿名でツイートしていた。旧ツイッターの時はツイートすると言ったが、今はなんと言うのだろう。 始めた当初は実名だったが、知り合いに「ツイッターやってるの」と聞かれてまさか私のような極小のアカウントなんか読まれないだろうと思っていたので読まれていると知って恥ずかしくて名前を隠してツイートするようにした。 実名でないと結構好き勝手にツイートできて自分の思うことが書けてそれが行き過ぎて怒られることもしばしばあった。 実名でないツイートは卑怯だとも言われる。確かに

          日本保守党

          著名な作家さんなどが新しい政党を立ち上げた。「日本保守党」という名称だ。名古屋市の河村市長も手を組むらしい。 名称から保守的な政策をぶち上げるのだろう。だいたいの想像は就く。とりあえずはリベラル化した自民党、岸田政権を批判することから始まるのだろう。 私も自分の考えは保守的だとは思うけど、こういう政治的な保守とは全く考えが合わない。私の「保守」はただ政治も社会も安定していてほしいのその一点だけである。憲法改正とか靖国がどうとか防衛費がどうとかは私にとってはそれほど関心がない。

          日本保守党

          谷村新司さん

          谷村新司さんがお亡くなりになったというニュースを見ました。 アリスは私が中学生くらいに活躍したグループで、この頃のニューミュージックは本当に今も忘れられない青春の歌でした。 アリスの曲は「22歳」「秋止符」「狂った果実」など中学高校で本当にカセットで毎日のように聴きました。中学高校ではその詞の内容をがよく理解できませんでしたがしかし何か大人の世界に踏み込む入り口になったような歌でした。 谷村新司さんソロでは「昴」はもちろん「群青」や「三都物語」など社会人になってカラオケでよく

          谷村新司さん

          健康食品の電話での売り込み

          今も母あてに健康食品会社から電話で売り込みがあった。 女の声で一方的にしゃべっていて年老いた母親はただ聴いているだけであった。 何か喋ろうとすると遮って先方はまた一方的に早口にしゃべり始める。 よく眠れる健康食品らしい。 作っているのは有名な会社だがこうやって一方的に断らせないように売り込むのは詐欺のようなものだと思う。 いつでも止められるからというが、いろいろ調べるとやめる時にかける電話はなかなか通じないらしい。 こういうのはもう本当にやめて欲しい。テレビでも宣伝しているの

          健康食品の電話での売り込み

          原辰徳監督

          読売巨人軍、原辰徳監督が今季限りで辞任することとなった。本人はまだ続けるつもりだったという話もあり契約もあと1年あるので、辞任というよりは解任に近いのかもしれない。 巨人軍史上2年連続のBクラスはないということで辞任はやむを得ないのかもしれない、という人もいる。 3年連続でリーグ優勝を逃したけれど、在任中リーグ優勝9回、日本一3回は称えられてもいいと思う。巨人の監督として勝ち星も1位というのも素晴らしい。 原さんは私より3歳上ということで高校野球、大学野球そしてプロ野球選手と

          原辰徳監督

          座右の書

          60歳を過ぎてもう後どれくらい生きられるのかよくわからないが、本もあとどれだけ読むことが出来るのかと考えることがある。 家の書棚には千を超える本が並んでいるが、おそらく半分以上は最後まで読んでいないだろう。逆に何回も何回も繰り返し読んだ本も多くある。お空く今まで最後まで読んだことのない本はもうこれからも読むことはないだろう。そして何度も繰り返し読んだ本はこれからもまた読むことになるだろう。これから出るであろう新しい本はよほど興味をひかなければ手に取ることも買うこともないだろう

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          百科事典

          我が家には二種類の百科事典があった。ひとつは亡くなった父のものそしてもうひとつは私のものである。 私の百科事典は私が中学校の時に勝ってもらったものである。もう50年近く前になるのではないか。 記憶では買ってもらった当初はずいぶんと読み込んだものだが、もう大学生になった頃はほとんど読むこともなく書棚の奥に鎮座したままだ。 父親は4年前に亡くなったがいつのまにか百科事典は消えていてどう処分したのか不明だ。 私の百科事典はいまだに私の部屋にあるが、どう処分していいものかわからない。

          百科事典