地名好き

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高輪ゲートウェイ

山手線の新駅名として発表されたこの名前に対し、反対を唱える署名が35000人分集められた、とのこと。 長すぎる、ダサい、などの声がネット上で見られ、著名人も反対の声をネットにてあげています。 僕もまず、ダサい、JRの偉くてダサいオッさん連中が好きそう笑、と思いましたが、たくさんの署名が集まる現代の時代性に感銘を受けました。 そして日本人の意識の変化を嬉しく思います。 東武伊勢崎線がスカイツリーラインになり、業平橋駅がスカイツリー前駅に、また東武野田線がアーバンパークラ

    • 老い

      人は動物だから老います。 昨今、劣化などの言葉を用いて、有名人の老いを揶揄する記事やコメントを目にしますが、なぜ日本人は老いに対し敏感に反応するのでしょうか。 30年前に注目されたアイドル歌手が、今も当時と同じ見た目であれば、その方が怖いでしょう。 結局、人の老いを劣化と揶揄する日本人は、自分に自信がないのだと思います。歳は取ったのに、内面は子供のままの人々が、自分の自信のなさを隠すためにひとを攻撃する。 こんな幼稚な国だからこそ、いまの総理大臣も安穏としていられるの

      • 道産子気質

        僕には北海道に大切な友達がいる。そして、そのご家族とも仲良くさせていただいている。 さて、北海道出身の旦那さんと、関西出身の奥さんの日常について描かれた漫画があり、その中で、「北海道の人たちは、いい意味でドライ」と関西出身の奥さんが旦那さんに言う場面があった。 僕も全く同意する。あるとき僕にとても悲しい出来事が起こり、そのとき僕はあまり周りの人にその事実を知らせたくなかった。過剰な慰めや同情が欲しくなかったから。 そのとき北海道の友達は、さりげない気遣いは見せるものの、

        • 自然災害と地名

          西日本、とりわけ広島で水害により多くの方が命を落としているニュースをひんぱんに見ます。 4年前にも広島市内で水害が起きており、先進国日本において、この惨状が繰り返されるのはなぜ?原発再開より先にやることがあるのでは?と憤りを覚えます。 4年前に水害を受けた広島市安佐南区八木地区。この地域は昔、蛇落地悪谷と呼ばれており、災害が起こると蛇が通った跡のようになる谷、という先人の記憶が込められていたそう。 現在は広島市安佐南区八木○丁目、という表記になり、過去の地名について知る

        高輪ゲートウェイ

          北海道だより3 空知・江部乙

          北海道滝川市江部乙地区は、日本で最も美しい村連合に加盟しており、5月になると黄色い絵の具をパァッと地面に塗ったように、菜の花が見事な風景を見せてくれます。 おそらく水稲の減反政策により、菜の花を植えたのだと思われますが、今では観光バスでたくさんの見物客が訪れるようになり、最も美しい村のひとつに数えられるようになりました。一見ネガティヴなことも、視点を変えたらポジティブにできる良い例だと思います。 江部乙温泉は、かつて人気を博したドラマ「北の国から」で主演だった俳優の田中邦

          北海道だより3 空知・江部乙

          北海道だより2 空知・新十津川

          明治期に、奈良県十津川村で起きた大水害の被災民が入植し名付けられた新十津川の地名。アイヌ語に由来するものが多い北海道の地名において、北広島、伊達、など、開拓民の出身地に由来する地名のひとつです。 今では美しい田園地帯が広がる新十津川ですが、入植からの厳しい自然とのたたかいの様子は、川村たかし氏による「新十津川物語」にて知ることができます。 現在では母村である奈良県十津川村との交流が盛んで相互扶助の関係性が成り立っているそうです。歴史を超えた人々の交流を知り心が暖かくなると

          北海道だより2 空知・新十津川

          北海道だより1 空知・滝川

          友達を頼って2週間ばかり北海道に滞在です。 道央、中空知の中心都市、滝川市。空知川の名の由来であるアイヌ語、ソーラプチペッ(滝の多い川)の訳から滝川の地名に。 普通に道を歩いていると、こんなきれいな花が自生しています。 現在複数の路線が廃止検討の対象となっている北海道。滝川駅は主要路線が走るため廃線対象ではないけれど、駅前はかなり廃れています。昔Sストアだったビル。 車社会なため、郊外に○オンなどの大型スーパーが発達し、駅前に店がある必要がありません。駅前の商店街は、

          北海道だより1 空知・滝川

          あじさいにおもうところ

          僕が子どものころは、あじさいといえば、濃い青か、紫色の丸い形の花だと認識していました。 ところが最近は、スミダノハナビやガクアジサイなど様々な形のものや、薄い水色や白色のものまで、バラエティに富んだ種類のあじさいを楽しむことができ、あじさいの進化を想います。僕が無知だっただけかもしれないけれど。 僕がいちばん好きなのは、淡い水色のものです。目立たないけれど、とても清楚で控えめに咲いているところが好きです。たまにそんなような淡い水色なイメージの人に出会うと、友達になりたいな

          あじさいにおもうところ

          地名に関する一考察2

          平成の大合併の結果、様々な新しい地名ができました。茨城県つくばみらい市、静岡県伊豆の国市、山梨県南アルプス市、等々。 成立した当初は「なにこの地名!ダサいしあり得ない!」なんて思いました。特に伊豆の国市は伊豆長岡、またお隣の伊豆市には修善寺と、歴史ある温泉地を有しており、それらを無視した軽薄な命名と感じていました。 地名成立から数年以上が経過し、それぞれそれなりに定着してきたように感じます。正直僕自身はそういった地名の町には住みたくない意識がありますが、でも...。住んで

          地名に関する一考察2

          御堂筋

          最近五木寛之の本を続けて読んでいます。現在80代の彼が、60代に書いた本、30代に書いた本、と様々な世代で執筆された本を図書館で片っ端から借りてます。 どこか飄々としていて、どこかかっこよくて、どこかお茶目で。今一番憧れている男性です。 仏教についてのテーマが多い中で、ある本において御堂筋の語源を知りました。北御堂(津村別院)と南御堂(難波別院)を結ぶ道だから御堂筋。御堂筋というと、オウヤンフィーフィーの「雨の御堂筋」を思い出してしまう世代ですが、確かに「御堂」は、お寺の

          間宮海峡

          さすがに行ったことはありません笑 皆さん間宮海峡をご存知でしょうか。 先日友達との会話で間宮海峡を発見した間宮林蔵の話が出ました。するとその翌日、テレビで間宮林蔵をテーマにした番組を見ることに。 「間宮に呼ばれている!今度北海道に行ったら博物館なりに行ってみよう!」と思い調べたところ、間宮林蔵記念館が出身地である茨城県つくばみらい市にあることが判明。父と共に向かいました。 江戸時代、幕府が状況を把握していない北蝦夷を探検調査し、その後も北海道に居住し、伊能忠敬による日本

          間宮海峡

          ヘルシンキ スオミ

          10年ほど前に訪れました。はじめての海外ひとり旅でした。 ヘルシンキの名は、川の狭い部分、といった意味の言葉から採られたそうです。 ヘルシンキを首都とするフィンランドは、現地語でスオミと呼ばれ、スオミは沼や湖を意味します。たくさんの湖がある国、シンプルで素敵な名前です。 ヘルシンキで出会ったスオミの人々は、どことなく恥ずかしがり屋な感じがして、親近感を感じました。考えてみたら、隣の隣の国ですね。 港近くのカフェで食事をしていたら、スオミのカモメがご一緒してくれました。

          ヘルシンキ スオミ

          札幌

          この季節になると札幌に行きたくなります。大通り公園で、ビールととうきびを購入して、噴水で遊ぶハトを見ながらボーっとするのが至福です。 もとは、乾いた、大きな、といった意味のアイヌ語が札幌の地名の由来だそうで、その昔は何もない乾いた広い大地がひろがる土地だったことを彷彿させます。 白く輝く冬の札幌の街も素敵ですが、やはり空が広くて青い、これからの季節の札幌が大好きです。 #札幌 #北海道 #地名 #アイヌ語

          町の形

          僕は地名好きですが、地図も好きです。 市町村や町の形にも興味があります。 群馬県が鶴の形、というのは現地上州かるたでもおなじみです。また最近では、千葉県の形をかたどったチーバくんも有名になりました。 僕が地図をずっと見ていて気づいたのは、横浜市南区はスイスに似ている、ということです。いかがでしょうか。 そして、横浜市瀬谷区のような形を海老フライ型、と分類しています。 #地図 #群馬 #スイス #横浜 #海老フライ

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          町の形

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          地名好き 地名に関する一考察

          僕は地名好きなので、市町村合併や住居表示により新しく制定される地名に強い興味を持ちます。 市町村のホームページをチェックし、新しくできる町の名を発見することに喜びを感じます。 僕の住む神奈川県では、津久井郡全てが相模原市に併合され、同市が政令指定都市となり中央区、南区、緑区が設置されました。 本来なら、津久井の名を残したいと僕は思いますが、様々な状況に鑑みるとやむを得ない面もあるかと。 しかし、同じ県内の横浜市にも南区、緑区があり、特に横浜市緑区と相模原市は距離的にそ

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