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音楽

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好きな音楽について書きます。
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ラジオの思い出

たしか私が中学生になった頃、父が家にあったラジカセを出してきて、ラジオを聴くことを教えてくれた。

それはCD・カセットテープ・ラジオが聴けるプレーヤーだった。
父が借りてきたCDを再生しながら、音源をテープに録音していたのを小学生の私は覚えている。
振動が伝わるとテープに雑音が入ってしまうので、ドタバタ歩くなと怒られた。

学校の授業で習う音楽とか歌うことは好きだったけど、自分から進んで触れたこ

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「いのちの車窓から」感想文〜キラキラしたもの。

(※少々ネタバレあります)
星野源さんの音楽が好きでよく聴いている。
この本は、雑誌の連載エッセイをまとめたものだ。(一部書き下ろしあり)
自分の知らない楽しさを教えてくれそうで、ワクワクしながら読み始めた。
星野源さんの生活、出会った人や物とのエピソード、過去の体験、そこから繋がる現在が綴られている。
リアルな日常の描写に親しみを感じた。夜型の生活や、ゲームや映画が好きな一面、酒に弱い体質など、

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電話越しの声は最高

手前味噌で申し訳ないのだが、私はパートナーの声がとても好きだ。
以前、通っていた鍼灸マッサージの施術中に彼から電話がかかってきたので、断りを入れて短いやり取りをしていた。
電話を切った後、鍼灸の先生が
「旦那さん、めちゃくちゃええ声やなあ。今度カラオケ行く時、連れてきてほしいわ」
としきりに感心していた。どうやら微かに声が聞こえていたらしい。
私は「そうですかね〜」などと言いつつ、心ではウンウン激

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eastern youth(イースタンユース)

耳に残るギターだった。
自分の「知らない曲」は心を素通りしていきやすいが、一つどこかに引っ掛かっていた。ギターがジャカジャーンとコードを鳴らす、そこに残った独特の響きがこのeastern youth(イースタンユース)というバンドを、他の知らない曲達から区別していた。
「あれ、これイースタンユース?」
ギターとボイスを受け持つ吉野さんが鳴らすのはその人だけの音だった。

そりゃそうなのだが、吉野さ

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チカラ(B'zライブ記録)

B'zといえば、日本のロックシーンを
走り続けてきた驚異的バンド、という
イメージを持っている。

彼らの曲を耳にした
私の一番古い記憶は小学生の頃だ。

父の運転するクルマの中
「♪今夜ボクは寝な〜いよ〜♪」と、

小学生の自分には少々、アクの強すぎる
稲葉さんの声が聴こえてきた。

姉弟三人でげらげらと笑ったのを
覚えている。
今夜寝ないんかよ、とか何とか言って。

その歌は、とてつもない名曲

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「プラネタリウム」

現実と、自分の中の世界は
必ずしも一致しないよね。

十代から二十代にかけては特に
頭の中で描いた理想と、
繰り広げられる現実が乖離していた。
私は苛立ちを抱え、
不安とひねくれた心をいつも
持て余していたような気がする。

BUMP OF CHICKENの
「プラネタリウム」という曲は、
幻想的なイントロが印象的だ。
銀河の中を浮遊し、こぼれる星を
眺めているようだ。

藤原さんの低く甘くかすれ

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BUMP OF CHICKENにまつわる超個人的な長話。

高校生の時。ラジオから流れていた
「supernova」という曲が耳に残った。
アコースティックギターが中心の
ゆっくりとした、でも躍動的なビートのメロに、語りかけるような歌が印象的だった。

歌詞が比較的聞きとりやすく内容が気になったので、コンポに耳を近づけて
一言一句追っていった。いい歌だなと思った。

それからアルバムを借りて聴いてみた。
バンプオブチキンの曲にハマっていった。

親にパソコ

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