小山陽子

三十代既婚者。 パートナーは九歳年上。 読書、車の運転、料理、旅が好きです。

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マガジン

  • 生活

    自己紹介や、生活のこと。

  • 食・料理

    食べたり作ったりします。

  • 映画

    鑑賞した映画について綴ります。

  • 音楽

    好きな音楽について書きます。

  • 源氏物語に挑戦

    源氏物語を読み、あらすじをまとめ、感想文を書いてます。

最近の記事

破天荒板さん

部屋の掃除をしていたら、2014年に使っていた手帳を見つけた。 当時の私は毎日、手帳に日記をつけていた。妙にテンションが高く、絵文字が多くて馬鹿っぽい文章なんだけど、カラッとしたニュアンスで結構読みやすい。 読んでいると、今とは全く違う環境でがんばっている自分が何ともうい奴に思えてきて、エモーショナルな気分になってくる。 当時働いていた職場の方々は、癖はあるが面白い人が多かった。 今日は、その中でも特に印象に残っている人について記したいと思う。 十年前、私の勤めていたのは温

    • 本はできれば手元に

      小さい頃から本を読むのが好きです。 沢山は読めないけれど、これからも読書を楽しみながら、自分の世界を拡げていきたいと思ってます。 そんな私の本棚には、母の影響で好きになった田辺聖子の小説、モンゴメリの赤毛のアンシリーズ、上橋菜穂子の守り人シリーズがあります。 成人してから、少しずつ買い足していきました。 仕事中にお客さんに薦めてもらった小説も増えてきました。佐伯泰英や葉室麟などの時代小説は、自分ではハードルが高かったのですが、読むきっかけを与えてもらって本当によかったです

      • 私の推し。

        最近、推している人物について語りたい。 俳優の本郷奏多さんだ。 彼の存在は知っていたものの、大勢いる俳優さんの中の一人という認識だった。 実写版『鋼の錬金術師』のエンヴィー役と聞いて「おお違和感ないな!」と感嘆するぐらい。 今年の大河ドラマ『光る君へ』で花山天皇を演じているのも、あ〜イメージに合ってるな…ぐらいの感覚でニコニコ観ていた。 ある日、彼のYouTubeチャンネルを何気なく見つけてポチッとしてみた。 確か『さいあく』という名の動画だった。 すると本郷さんが、こちら

        • 夫の実家

          夫の実家に行くと、たくさんのお土産をもらう。 義父が畑で育てた野菜、ぽんかんやユズなどの柑橘類、ジップロックに入れ冷凍した食材、おでんや炊き込みご飯、梅酒などお手製の物。 食べ物のほかにも、義母のハンカチやかばん・衣服から台所スポンジや食器などの生活用品まで、とにかく多種多様のものを持たせてくれる。 家から車へ何往復かして積み込むくらい大量の場合もある。 最初は「こんなに頂けるんですか!?ありがとうございます!」と驚き押し頂きつつ、いざ帰ってみると持て余すことが多かった。

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        記事

          父と墓参り。

          数日前のある日、父から連絡があった。 「今日は仕事?」 最近の私は例によって仕事に嫌気がさし、自由出勤なのをいいことに、また休んでいる。 人生の宿題だ、などと分かったような記事を書いておいてすみません。 「休んでます」とLINEを返したら、すぐに電話がかかってきた。 彼岸に墓参りができなかったので、今から一緒に行かないかとのお誘いだった。 もちろん二つ返事で行くと伝え、急いで準備をしていたら、電話からきっちり三十分で迎えに来た。相変わらず時間にシビアな父だ。 父がどういう

          父と墓参り。

          緩すぎる自己流ヨガのススメ

          面倒くさがりで継続の苦手な私が、十年近く細々と続けていることがある。 それはヨガだ。何か手軽に始められる習慣を探している人がいたら、ぜひお勧めしたい。 まず、ヨガは自宅で出来るのがいい。 二畳ぐらいのスペースがあれば十分だ。ヨガマットは2、3000円ほどで手に入る。私は最初、居間のカーペットの上で試みたのだけど、開脚して立つ時に足がズルズル滑るので困った。マットがあれば快適だし、カーペットを傷めない。そして気分が上がるのでオススメである。 ヨガは一人で出来るのがいい。 私

          緩すぎる自己流ヨガのススメ

          映画『PERFECT DAYS』

          (※ネタバレ若干あります。展開には触れてません) 予告を見て気になっていた映画。 役所広司さん演じる主人公・平山の生活を切り取った、ドキュメンタリーのようなフィクションだ。 どんな作品かというと、ずーっときれいな空気が漂っている映画だ。 基本的には、トイレ清掃員として働く平山さんの毎日が繰り返される。早朝、まだ薄暗い中起きてもみじの苗木に水をやり、顔を洗い髭を剃って、作業着に身を包む。 質素な木造住宅の扉を開け、外に出た平山さんは何かを見上げて微笑む。 毎朝、この喜びと期

          映画『PERFECT DAYS』

          ラジオの思い出

          たしか私が中学生になった頃、父が家にあったラジカセを出してきて、ラジオを聴くことを教えてくれた。 それはCD・カセットテープ・ラジオが聴けるプレーヤーだった。 父が借りてきたCDを再生しながら、音源をテープに録音していたのを小学生の私は覚えている。 振動が伝わるとテープに雑音が入ってしまうので、ドタバタ歩くなと怒られた。 学校の授業で習う音楽とか歌うことは好きだったけど、自分から進んで触れたことはなかった。 ラジオを聴くようになって世界が少し広がった。双子の姉と一緒に、夜

          ラジオの思い出

          いやいや行ってたよね

          私は記憶力がよくない。 夫といると、しょっちゅう過去に話した事を覚えていないと呆れられる。 そう言われて自覚してみたら、確かに記憶は断片的な映像や誰かの言葉の切れはしをまだらに反芻できるくらいだ。しかもそのレパートリーが少ない。強く印象に残った体験は思い出せるものの、時系列で整理できるようなものではなくて、頭の中に無秩序にゴロゴロ転がっているようなかんじだ。 そんな自分が過去について書こうとすると、すごく情報量の少ない言い訳だらけの文章になる。 書いてるうちにもどかしくなっ

          いやいや行ってたよね

          源氏物語「帚木」あらましと感想2

          理想の女性について左馬頭は一家言あり、長々話し続けています。その間、源氏は心の中で藤壺の宮を思っていました。光り輝く理想の女性・藤壺に手の届かない苦しみで胸はいっぱいです。とりとめのない女性談議は朝まで続きました。 紀伊守の邸へ 翌日、源氏は妻の実家である左大臣家へ向かいます。妻・葵の上は源氏より四歳上の気位が高い女性で、結婚当初からよそよそしい態度を崩さず、源氏は物足りなさを感じています。 左大臣家に泊まろうとしていた源氏ですが、方角がよろしくないと家従が知らせに来た

          源氏物語「帚木」あらましと感想2

          源氏物語「帚木」あらましと感想1

          帚木とは、信濃国(長野県)園原にあるという伝説上の樹木だそうです。 ほうきを立てたような形から帚木といわれ、遠くからは見えるけれど近寄ると見えなくなってしまう不思議な木で、この章に登場する女性になぞらえ源氏が和歌に詠んでいます。 源氏と頭中将 光源氏はこの頃、17歳で中将という位についています。 元服(成人の儀)後、左大臣家に婿入りしましたが足繁くは通わず、内裏の宿直所で寝泊まりすることが多かった源氏。 左大臣家の人々から恨めしく思われながらも大切に扱われています。

          源氏物語「帚木」あらましと感想1

          おやつの時間

          昨日、久しぶりに姉が遊びに来ることになった。 姉といっても双子なので同い年。 結婚してからそれぞれの旦那と一緒に、ご飯を食べたり旅行したりするのが楽しい。 お互いの住処に遊びに行くのも、かなり面白いことに気付いた。 それぞれ集合住宅なのだが、部屋番号が偶然同じだったのでいつも迷わずたどり着ける。記憶力の弱い私にはありがたい。 姉の部屋は、いつもきれいな花が生けてあって、日当たりが良く明るい。 リビングの奥のこたつに入ると、姉は私に大きいぎゅむっとしたクッションを薦めてくれ

          おやつの時間

          源氏物語「桐壺」あらましと感想文。

          「桐壺」は源氏物語の始めの章であり、主人公・光源氏の誕生が描かれています。 大まかなあらすじを紹介しつつ、自分の感想も述べながら進めていきたいと思います! 桐壺の更衣 天皇の后として女御、更衣など様々な身分の女性が何人も居る中に、天皇に特別愛され大切に扱われている人がいました。 その人は、内裏(天皇の住まい)の中で東北の隅にある淑景舎という御殿に住み、桐壺の更衣と呼ばれていました。 (淑景舎は庭に桐の花が植えられているので、別名桐壺というのです。) 桐壺の更衣は、天皇か

          源氏物語「桐壺」あらましと感想文。

          人を読む

          NHKの「100分de名著」という番組で、三島由紀夫の『金閣寺』が紹介されていた。 『金閣寺』は半年ほど前に読み難しいと感じたが、そこに描かれている主人公・溝口の暗い内面には共感できる部分もあった。 理解できない部分は多かった。 ただ、何回も読み返すほどの熱意はなかったし、自分の周りにはもっと手軽な易しい本が溢れており、そちらの方が手っ取り早くワクワクできるのだった。 底知れない何かを持っているが複雑でとっつきにくい『金閣寺』は本棚に一時しまい込まれることとなった。

          「源氏物語」を再び

          今、NHKの大河ドラマ「光る君へ」を毎週楽しみにしています。平安時代に生きた紫式部の人生を描いた物語ということで、平安貴族文化が好きな自分としてはこれは観るしかない!と心待ちにしていました。 私は実家に居た頃、母の本棚から面白そうな本を物色して読んでいました。その中に田辺聖子の「むかし・あけぼの」(清少納言が主人公の小説)や、与謝野晶子が現代語訳した「源氏物語」がありました。 小さい頃から思春期にかけて吸収したものは、生涯残り続けると思っています。当時好きだった本は特別な

          「源氏物語」を再び

          たぶん人生の宿題。(たわごとです)

          二週間、仕事を休んでいた。 ただただ行く気にならなくて、朝は布団を引っ被って、パートナーが出勤するまでやり過ごしていた。 (仕事に行かないからといって、彼が私を責めることはない。ひたすら自分が気まずいだけ) 図書館で本を借りて読んだり、ヨガをしたり、物置部屋を整理したり、常備菜を作ったりした。穏やかでストレスフリーな日々が過ぎていった。 自由出勤といってもずっと休んでいる訳にはいかない。経済的にも働かなくてはならない。時々チクチクと刺してくる罪悪感。でも、イヤなものはイヤだ

          たぶん人生の宿題。(たわごとです)