「舞台芸術」ってなんだ?

宣伝美術として演劇に携わっていながらお恥ずかしい話なのですが、わたくし、舞台芸術という言葉が理解できていません。なんなの?皆、理解した上で使っているの?どうなの?そもそも使っていないの?どっちなの?

まずは概要を確認しよう

ふむふむ、うんうん。Wikipediaによるとこういうことらしい。言わんとするところはわかる、わかるよ。なんら難しいことないね、言葉自体とてもシンプルですしね。うん。では項目ごとに見てみよう、ホイ。

個人的な感覚はこんな感じ。

主な種類として掲載されていたものからピックアップ、個人的に「しっくりくるか否か」を記すと以下の通り。

オペラ←わかる
バレエ←わかる
演劇←しっくりこない
ミュージカル←わかる
舞踏←わかる
音楽演奏←しっくりこない

私の感覚で言うと演劇と音楽演奏はイマイチしっくりこない分野なのだな。さらに細かい分類でも見てみると、能・狂言・歌舞伎・文楽など、いわゆる日本の伝統芸能的なジャンルはわかる。落語もわかる。大衆演劇・漫才・コント・手品・曲芸・民謡などになってくると「技術だな」とは思うけれど「芸術」というイメージからは離れる。見つけられそうで見つけられない境界線、なんだろうこれ。

ざっくり言うと、総合芸術もしくは総合芸術というイメージに近い分野、っていうことなのだろうか。私の中の境界は単純に印象の話???

分類・イメージ・主張・疑問。

考えてみるといわゆる「総合芸術」に近いものほど説得力があるというのは確か。しかしどんな表現も少なからず混交はあるし、言語芸術とか音楽芸術とか、単独で構成されているものに説得力が無いのかといえばそうではない。

じゃあなんだ?どういうことだ?って。日頃自分が違和感を感じる部分であったり、接する情報や状況を振り返ってみた。振り返ってみたら……ああこれかも、と。

たぶん、演劇に携わっていると必ず出会うワードだと思うんです。「俳優業で食べていきたい、生活していきたいんだ!」という役者が同時に「自分がやっていることは舞台芸術なんだ!舞台芸術が評価される世界になれ!」っていうパターン。

すんごい雑にツッコむと「いや、それどっちかにしようよ。」ってなるやーつ。気持ちはわかるんですけど、その2つの要素、相反するからそうそう簡単には実現するはずないのよ?って。アーティスト志向なら「なぜ日本はこうなんだ!」と嘆くより先に海外で活動した方がいいと思うよ?って。俳優業で食べていきたいとか日本でやりたいというタイプなら考え方とスタイル変えないとかなり厳しいと思うよ?って。

実は以前に投稿したノートにそれと似たことを書いています。「芸術か、デザインか。」という旨の記述。

テーマを徹底的に掘り下げ自己表現するのがアーティスト。販売促進のために問題解決して拡散を支援するのがデザイナー。内側と外側。

もちろんスパッと割り切れるものではありませんが、ざっくり言うとそういうこと。自分の表現を追求してそこに外側の世界を巻き込んでいくのは芸術の気質だし、そういった人々が芸術、追求・追究と表現に専念しつつ生活を確立させるにはやはりパトロンの存在が必要不可欠。

……。

…………。

……………………。

そっか、ただの言い訳か。私が今書いたことはそういう人たちからしたら「正論だけど今それ求めてない」ってやつか。俳優業で生活していきたいけどそれが出来ていないから芸術を盾にしてプライド守ってんのか。いやぁ、そんなことまったく気づいてなかったよ、ここまで書いてようやく「おや?」っと思ったよ。

ああ、空気読めなかった。
嘘、半分は空気読まなかった。

つまらないプライドでカッコつけている役者より、「売れたい!売れない!どうしたらいいんだ!知恵を貸してくれ!力を貸してくれ!応援してくれ!」って言ってしまえる役者の方が好きだよ!好きだしそっちの方が応援したくなるってものよ!人間らしくていいじゃないか!カッコつけてないで貪欲にいこうぜ!ストレートにいこうぜ!

ん?舞台芸術の話はどこ行った?

まいっか。

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宣美の視点

作る側と受け取る側、その間にいる宣伝美術。間にいるからこそ見えるもの聞こえるもの。演劇のはなし。
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