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タイトルの表記ゆれについて。公演名は正しく書いて欲しいと思う話。

演劇公演のタイトルがわからなくて困る時が多くあります。どんな時に誰が困るのか、どんなところが問題なのか、簡単ながら記してまいります。それからこれ、役者にせよスタッフにせよ「経歴や作品例として記そう」と思っているすべての人に関わる話です。(※表記ゆれとは)

自身困ることが多いのが演劇公演の冠・タイトルについてなので、今回はそれを主にして取り上げますが、その他商品の名称などでも同じことが言えるテーマですのでご一読いただけましたら幸いです。

◎正式タイトルが知りたいのはこんな時
◎プロモーション部隊には死活問題
◎演劇ポータルサイトのシステム差異の話
◎具体的にどんな箇所が問題なのか
◎正式なタイトルを周知する方法
◎役者も他人事ではない
◎さいごに

正式タイトルが知りたいのはこんな時

私の場合で言うと以下のようなケースで正式タイトルが必要になります。販促物を作ったり、主宰の出演情報を取りまとめたり、観劇感想を投稿したり。

● チラシやビジュアルなど販促物をつくるとき
● webやSNSで公演情報を発信するとき
● noteに観劇感想などを投稿するとき
● 管理しているサイトの情報を更新するとき

プロモーション部隊には死活問題

上記の通り販促物やアナウンスにおいては正式な記述が鉄則です。なぜなら、団体から出す声明のようなもの、つまり公式であるから。「対外的に情報を発信する」「販促物を作る」とはそういうこと。出演者が個人のアカウントでふわふわと告知するのとはワケが、責任の度合いが違います。

(いや、出演者だって誤字ってはならぬと思うけども!とはいえここは役者個人の意識と作品への敬意の問題だったりするので割愛!)

演劇ポータルサイトのシステム差異の話

少しでも入り口を広げるために「公演情報を登録するぞ!」と登録するのがCoRichシアターガイドなどのサイトだと思います。あとはプレスリリース配信とか。

そうなるとどうしてもメディアの仕様・差異によって表記を統一させる難しさが出てきます。正しく登録したとしても、アウトプットされるデザイン(レイアウト)は、そのメディア(システム)に依存するため。これはもうしかたがないこと。

しかし問題はその前の段階。原稿なり入力なりという作業の段階で発生します。割とうっかりミスが多かったりするのですよ。どんなミスが多いかというのは次の項目で説明します。

具体的にどんな箇所が問題なのか

入力や原稿でミスっていることが多いポイントを書き出してみます。算用数字と漢数字がごっちゃになったり、長音とダッシュがごっちゃになったり。他にも、全角半角、テンマル、大文字小文字、スペースの有り無し、などなど。

今回書き記す以外にも色々あるんだけど、それはferretさんが記事をアップしてくださっていたのでそちらをぜひ。すんごいわかりやすいよ!


正式なタイトルを周知する方法

正しい表記を周知するにはどうするか。これはもう公式サイトとチラシやポスターなどの印刷物に頼るしかないというのが正直なところ。それに正式な表記が必要になるのは関係者だけと言っても過言ではありませんし。ここまで話しておいてなんなんですけど。あ、推しの宣伝や感想の執筆などしてくださるようなファンの方だったら必要かもしれませんね。

役者も他人事ではない

関係者と一部のファンくらいしか必要としない情報であるのになぜ大切だというのか。一つは序盤で説明した通り公式なものだからという理由。もう一つは「関係者の経歴のひとつになる」という理由。

プロフィールに記載することを考えると、正式な表記というのが必要になります。履歴書とか職務経歴書って誤字は駄目でしょう?そういうことです。

さいごに

販促に関わるセクションで仕事をしていると、悩まされることが多いこの問題。企画制作者側から提示される資料がメチャクチャだったり、役者から提供されるプロフィールがぐちゃぐちゃだったり。実際、パンフレットに掲載するはずの原稿(※役者側が用意)の記載が間違っていて、調査・指摘したことがあります。これが気づかず印刷してしまったら……と想像してゾッとしました。

演劇関係者、原稿に誤脱というのがザラだけど、それがどれだけ危険なことか気付いて欲しい。意識を外側に向ける力を強化した方がよい。「発信する」という仕事をしているのだから、それがどんな影響を与えるのか、その想像力を養わなくてはならない。心血を注ぎ作った商品を発信するとはそういうこと。

それを怠るのは作品に対する冒涜だと思う。

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