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辻堂を舞台にパーマカルチャーに挑戦

石井さん 20代 不動産業 藤沢市在住

パーマカルチャーの講座を通じ農業もやってみようと


パーマカルチャーに興味があり、昨年(2016年)の8月に講座を受講してみたんです。実家が大家業をやっていて、次は自分が引き継がないといけなくて今から準備をいろいろ進めていて。
パーマカルチャーってベースが農業じゃないですか?土地活用として農のある暮らし、エコアパートっていうのをその時考えていて、まだやるかもしれないですけど、そうしたらまず自分が農業をやらないとなって。
コトモファームを知人が利用しているというご縁もあったし、無農薬無肥料っていうのも気になっていたのでここにしたって感じですね。農業は全くの初めてだったので、教えてもらわないと不安な面もあるし。

コトモファームで習い、自分の庭でも実践


17年3月から始めて、5月からは自分のうちの庭に自分で始めて、違いが見えて面白いですね。と言うか自分の庭の方では野菜が採れなさすぎて、そういった違いも面白いんですけど。

週1くらいでコトモファームの畑を見に来ていて、そこで習ったことを自分の庭でも実践しています。
コトモファームの土がめちゃくちゃいいんだなって思って。すごくできるし味も美味しいですし。畑とか土がいいところを見ないと、うちの庭とかと比較できないですね。庭の土をいじってて、コトモファームの土の方が生物の量とかも多いんだなって思ったり。家の庭ではトマトも全然できないし。

ここの良かったところは、パーマカルチャーを頭で理解してても自分の体で理解できていないところがあった中、実際やってみて実感できるところですね。土が出来ていると野菜って簡単に育つんだなってこととか、多様な微生物がいるとちょっと虫に食べられていてもそんなにはやられないんだなとか。
いろんな人がいるってことがいい、ってことも実感できるし。
あと祖父とか祖母の僕に対する印象が変わりましたね。農業できんじゃんって見直されてきたような(笑)

お年寄りが持っている力を引き出す


今回(2017年10月)、介護施設がオープンしたので、次をどんな感じで施策を打っていくか。共同作業とか食とか、ってキーワードとしてあるかなって。うちの介護施設もそういうのをどうしていけるかって。

お年寄りに関しては、昔やってた作業を体が覚えているとか。その一つとして畑があるんじゃないか。サービスの受け手だけじゃなくて、何かできることがあるってことになるんじゃないかなって思っていて。
(介護の現場で高齢者を子供扱いすることを受けて、)知識とか経験とかいっぱい溜まっているはずなのにそこが使われてないのってもったいないなって。
ただでさえ人口が減少してて、社会をどう回していくかって時に、悪い循環の方に回ってっちゃう。
パーマカルチャーのデザインで、「そのものが持つポテンシャルを最大限生かす」って考えがあって、ものしかり、お年寄りの生き方しかり、やれたらいいなと思ってるんですけど。現場の方がどう考えているか、つかむのが難しいなって。

ちょっと前だったら介護施設と連携させてもらえたりしたらいいなって思ってたんですけど、介護施設では大家って立場で、現場の人にどのくらい言っていいのかなってバランスが難しくて。

辻堂で有機的なつながりをつくっていきたい


完全に未来予想なんですけど、パーマカルチャーって「森にしよう」って考え方があるじゃないですか。物理的な森にしようって話と、僕は概念的な「森」みたいな、「そこで生態系がうまくいく形」が辻堂でもできたらいいなぁって。生き物しかり人間しかり、そこの有機的なつながりができたらいいなぁって。高齢者だったり障害者だったりシングルマザーだったりいろんな人がこうごちゃ混ぜ、有機的なつながりがある場所。

それと畑、葛原のこの辺気持ちいいですよね。
辻堂あたりは、畑はもうあんまりないですよね。緑がある街の方がホッとする。
辻堂の周りに同じように土地を持っている方がいるので、そういう方にうまく伝えていけたら辻堂の景観が良くなっていくかなって。

自分の持っている土地やその土地がある辻堂を、環境共生型のパーマカルチャーをベースにしたところにしたいなと思っているんですけど。祖父がなんていうか、反対されることもあって。時代の変化が早いので、新しいことをするのに不安もあって中々こう動き出しづらい状況でもあって。どのくらい先になるかはわかんないですけど、考えとかなきゃなって。

すでに色々始められていることの紹介

(中身はこちら。)

・自分の考えをまとめた冊子作り
具体的にはなってはいないんですけど、パーマカルチャーって広すぎるので、自分の言葉で噛み砕いたパーマカルチャー。これで今後何かやる時に関わっていただける方に自分の考えを伝えやすいように、それが(2017年)11月に作ったばっかりで、1年前からパーマカルチャーの理事で建築家の方に話していて、半年前にあと2人加わっていただいて、半年間くらいコンセプトをどうするんだ、みたいなことを打ち合わせしてきてました。

・パーマカルチャーでの畑づくり
Edible Park茅ヶ崎でパーマカルチャーの側面の手伝いをやっています。
まだ少し時間がかかりそうですけど。農業も含みますけど、あそこでヨガやってみたりロケットストーブを作ってみたりできたら面白いなって。

・哲学カフェ
月1で始めたんですけど、昨日で4回目だったんです。
正解のないことを考えるってことを藤沢茅ヶ崎あたりでやってるんですけど、そういうことを地元でもやりたいなって。(答えのない時代なので)その都度その都度考えるしかないなと思っていて。
こちらから哲学カフェで出てきた問いを見られます。)

・辻堂 まち歩き
まち歩きとかもチガラボで会った5人くらいで始めてみました。ゆくゆく大家業をやっていく中で、どんな土地かを話せるようにできたらいいなって。

(2018年7月6日)

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