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イスラエルのすばらしい才能「銀河の果ての落とし穴」

<文学(51歩目)>
イスラエルの才能から、「愛(love)」を沢山吸入してもらう。

銀河の果ての落とし穴
エトガル・ケレット (著), 広岡杏子 (翻訳)
河出書房新社

「51歩目」はイスラエルのエトガル・ケレットさんの作品です。

エトガル・ケレットさんは、イスラエルの私と同世代の作家です。

この作品は短篇集。ケレットさんの不思議な、しかし深みのある世界が味わえます。

先入観なく読んだのですが、最初の「前の前の回におれが大砲からブッ放されたとき」で最初にこの短篇集は、いったいどうなってしまうのだろう!?と感じてしまいました。

しかし、「GooDeed」「ホロコースト記念館」「毎日が誕生日」「タブラ・ラーサ」「パイナップルクラッシュ」は素晴らしいと感じました。
あ~素晴らしい才能がイスラエルにも。。。と感じた一冊でした。

「GooDeed」
ちょっと、あり得る未来のITサービスを予感させた。
表紙で想像するようなSF作品は、この本の中では少ないが、これ「SF作品」としても「いいね!」です。

「ホロコースト記念館」
わずか4ページで、ホロコーストを表現することは非常に難しいと思う。
これをうまくされているところに非凡な才能を感じた作品で、「いいね!」です。

「毎日が誕生日」
この作品も、ちょっと「SF作品」風味です。
なんとなく、長短篇のグレッグ・イーガン的なところあり。「いいね!」です。

「タブラ・ラーサ」
非常に良質な短篇、ちょっとカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」感もある。
この短篇を、もう少し長編にしても素晴らしい作品になると思う。
「クローン技術」の先には?倫理の問題ありです。「いいね!」

「パイナップルクラッシュ」
この本の中で、一番「愛(love)」を感じた。ちょっとダメ男で感情移入しやすいが、切なく心をつつく。
素晴らしいです。

予想に反して、豊かな才能の文学作品でした(表紙だけ見ると「SF作品」だと思ってしまう!)。

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